- 特集 「発表・討論力」をどう育てるか
- 提言・「発表・討論力」を育てる時の注意
- 「他に応用の利く発表・討論力」という観点で
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- 思考指導の充実を
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- 学習内容に応じて発表・討論の形態・人数・場を工夫する
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- 吟味力・批判力が「討論力」を支える
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- 「発表・討論」指導の二つの考え方
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- 言語活動「発表・討論」を支える力とは
- 「聞く力」が言語活動「発表・討論」を支える
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- ノートを成長させるノート力、どこでも発表できる発表力から鍛える
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- 「聴き合う教室」が子どもたちの「発表・討論」を支える力を育てる!
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- 音読指導で「発表力」基礎固めを
- 声を響き合わせる教室づくり
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- 日常の場と、音読の集中訓練で鍛える
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- 臆せず声を出そう・高学年
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- 「発表・討論力」をどう育てるか−小学校中学年
- 読書会で育てる「討論力」の素地
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- 発表・発言への耐性と瞬発力を鍛える
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- 『ピックアップ指導法』で「発表・討論力」を育てる!
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- テーマスピーチで発表力を高める
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- 「発表・討論力」をどう育てるか−小学校高学年
- 音読力から討論力の指導へ
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- 論理的な形式を教えて発表させる
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- 討論で育てる思考力「ニュースを見る目」
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- 継続指導が発表力・討論力を育てる
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- 「発表・討論力」をどう育てるか−中学校
- 「発表・討論力」は出会いから意識して育てる
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- 中学校でも「討論の授業への三段階」をのぼる
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- 最初の授業から発表・討論の授業をする
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- 分かりやすく表現する力の育成を
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- 「他者の意見や思い」を自分の発言に入れる
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第70回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第70回)
- かかわりを大切にした読書活動の工夫
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- 書評
- 『相互交流能力を育てる「意見・説得」学習への挑戦』(花田修一ほか編著)
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- 『要点力を磨く説明文の指導』(瀬川榮志監修・西田市善 編著)
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- 国語教育人物誌 (第213回)
- 山梨県
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- 岡山県
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- 広島県
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- 山口県
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- 国語教育時評
- 日常生活・社会生活に必要な「発表・討論力」の育成
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第130回)
- 「できる自信を育てる学校教育」の創造
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- 分析批評で「批評力」を育てる (第10回)
- 作調(トーン)―アイロニーの効果
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- 基礎的国語能力を鍛える (第10回)
- 「話す力」の育成が新学習指導要領の目標の基底となるわけ
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- 新学習指導要領国語科をどう理解するか (第10回)
- 「伝統的な言語文化」の指導
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- 〜その「根本、本質、原点」は〜
- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第10回)
- 思考力・判断力・表現力等を育成する「本時の学習指導案」(7)
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- 〜「B書くこと」を拠点とする授業改善(二)〜
- 続・これからの国語科教育 (第10回)
- 国語科改善の内容
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- 〜改訂学習指導要領4〜
- 編集後記
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編集後記
〇…中教審の審議のまとめは「発表・討論力」について、次のように記述されています。@「子どもたちが教室で発表や討論することは、互いの感じ方や考えを出し合うことであり、言語を通して、他者の感じ方や考え方を理解する力を鍛えられる恰好の場になる。」A「子どもたちが互いの感じ方を出し合うことで、言葉を通して、一人ひとりのものの感じ方や考え方を広げ、深めることができる。」
〇…すでに本誌の四月号では秋田の石井淳氏(秋田県三種町立鹿渡小学校)が(1)音読指導の時間増で発表力の基礎固め、(2)討論力は「書く」ことから鍛えたい、と提案されていました。特に「討論」では、「他者の考えをよく聞くことから始めなければ、話がかみ合わず、討論が成立しなくなる。討論がうまく成立するためには、他者の話をよく聞き、自分の考えと比較したり、相手の考えの良さや不備を見つけ出したりしながら、受けて話す、という高度な能力が要求されてくる」と主張されています。
〇…同じ特集号で光野公司郎氏(東京未来大学)も、言語活動「発表・討論」を支える力として、答申に何度も繰り返されている「論理的思考力」を上げています。「論理的思考力が育成されなければ、どんなに聞き手の目を見て、表情豊かに、身振り手振りを交えて、発表できても意味はない」と強調されており、結論として「発表力とは筋道立てて自分の言いたいことを表現できる力が核となり、討論力とは相手の表現の筋道を分析し、それを受け自分の言いたいことを筋道立てて表現できる力が核となる」と主張されていました。
〇…本号はテーマの「『発表・討論力』をどう育てるか」に即して、実践提案を特集として組みました。
(江部 満)
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- 明治図書