- 特集 「語句・語彙」を増やす指導法の開発
- 提言1・「語句・語彙」を増やす取り立て指導の課題
- 先行研究・実践に学びつゝ、清新な工夫を
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- 辞書を引く習慣・本を読む習慣を養う
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- 具体と抽象の行き来の思考を通して語句・語彙の力を高める
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- 提言2・「語句・語彙」を増やす読解指導の課題
- 子ども達を豊かな表現者に
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- 教材文の語彙構造と学習者の既有知識を結ぶ方法
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- 「違い」を考える語彙指導へ
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- 提言3・「語句・語彙」を増やす表現指導の課題
- 目標とする語彙力の捉え方・語彙を広げ使う学習法の提案
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- 思考法を活用した言葉増やしと文章作成
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- メタ「語句・語彙」意識を高める指導を
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- 「語句・語彙」を増やす低学年の指導法の開発
- 教師の工夫で楽しい学びにする
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- なかまはずれをつくることで漢字の語句・語彙を増やす
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- 言葉の貯金を増やす帯の指導と楽しい授業
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- 「語句・語彙」を増やす中学年の指導法の開発
- 語彙を増やす3つの指導
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- 観点を与えて書かせることで語彙を獲得させる
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- 年間を通して楽しく継続的に指導する
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- 「語句・語彙」を増やす高学年の指導法の開発
- 語句・語彙を「列挙」し、「分類」し、活用できるようにする指導
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- 詩・文の暗唱で素地を作り、作文で刻み込む
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- 国語辞典を活用した短歌・俳句の学習
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- 「語句・語彙」を増やす中学生の指導法の開発
- 漢字テストを語彙蓄積の機会にする
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- 「言い換え」と「対比」で語句・語彙を増やす
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- 語彙を増やすパーツを授業に組み込む
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- 教科書を活用した俳句創作の授業
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- 「語句・語彙」の大切さを実感させる
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- 「語句・語彙」指導における辞書の役割
- 「使用語彙」を増やす 〜四年「とる」の授業から〜
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- 必須のアイテムであり、いつも使える状態にしておきたいモノ
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- 漢字辞典の第一時は逐一指導ではなくダイナミックに指導する!
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第84回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第84回)
- 作文へつなげる「書き出しの一文」視写
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- 書評
- 『「伝統的な言語文化」を教える3「漢字文化」』(市毛勝雄編)
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- 『教えて考えさせる技』(吉田高志編著)
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- 国語教育人物誌 (第227回)
- 秋田県
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- 宮城県
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- 北海道道央
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- 国語教育時評
- 「語句・語彙」を増やす指導法の開発
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第144回)
- 教育の理念・普遍を一貫した学校創造
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- 学習指導過程の発想の転換 (第12回)
- もう一つの学習指導過程の発想の転換と一単位時間の展開の発想の転換
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- 伝統的な言語文化を教える (第12回)
- 日本語は「伝統的な言語文化」の結晶である
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- 「活用型」学力をどう育てるか (第12回)
- 敬語の学習で「活用型」学力を育てる
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第24回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成と「授業改善」(11)
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- 〜「平成19、20、21年度調査問題」と「授業改善」〜
- なぜPISA型の活用力が必要か (第12回)
- 僻地校のブッククラブへの挑戦
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- 編集後記
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編集後記
○…よく現場で言われていることに「語句・語彙の量が豊富であり、語句・語彙のもつ意味が的確に理解されていなければ、正しく豊かな表現力も理解力も育たない」という指摘があります。今回の改訂でも「言語活動の充実」で言語能力を高める必要が強調され、その方法として「語彙力を高めること」が力説されています。そのための取り立て型や活用型などの言葉の学習が提案されています。
○…また、語句・語彙の習得は、人間形成そのもの、という指摘もあります。習得した語句・語彙の量や質によって、その人の教養、知識、人格などが決まってくると言われているからです。人間は言葉によって思考し、言葉によって感情を表現しているから当然の帰結と言えるようです。
○…長年、語句・語彙指導の課題と方法を追究されてきた野地潤家氏は、語句・語彙指導の課題として、次の十項目を上げています。(『国語科教育学研究』六号、「語句・語彙指導の課題と方法」より)
(1) 学習者にどのような語句学習の場(拠点)を用意していくか
(2) 学習者にことば(語句)の新生≠どのようにさせていくか
(3) 学習者に自発的な語句獲得の機会と場とをどのようにとらえさせるか
(4) 学習者の思考力を伸ばし、抽象的な語句の習得をどのようにさせるか
(5) 学習者における印象語彙をどのように扱っていくか
(6) 学習者に「言葉を養ふ」(藤村)ことを本体とする語句の学習をどのように進めさせるか
(7) 学習者に語句・語彙学習の典型的体験をどこでどのようにさせていくか
(8) 学習者に語句選び・語句使用に失敗させないようにするにはどうすればいいか
(9) 学習者に語句・語彙の獲得・拡大・改善・活用への努力をどのようにさせていくか
(10) 学習者・指導者ともに、和語・漢語の習得についてどのようにとり組んでいくか
○…本号はそのために、理論的提案と現場実践を軸に特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書