- 特集 思考力・表現力を伸ばす!ノート指導&板書大特集
- 扉(特集について)
- 提言 思考力・表現力を伸ばすノート指導とは
- 「ノート指導」と「ノート評価」を積み上げる
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- これだけはおさえたい! ノート指導・きほんの「き」
- 小学校入門期/思考力・表現力を育成するための下準備となるノート指導
- 読む力・書く力の土台づくりとしての一年生のノート指導
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- 小学校中・高学年/自ら学ぶ力を獲得するためのノート指導
- ノートに「思考の足跡」を残す―小学校中・高学年のノート指導―
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- 中学校/自分の頭で考え、判断するノート指導
- 次の作品の読みに活かせるノートづくり
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- 実例で見る! 思考力・表現力を伸ばすノート指導の工夫
- 小学校/ルーズリーフを用いたノート指導
- 様々な言語活動を集約・編集し、生きて働く学びの記録に
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- 小学校/根拠を明らかにしたノート指導
- 「確かに読む力」を育てるために
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- 小学校/「考える国語」のノート指導
- 子供の思考を視覚化するノートづくり
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- 中学校/「考えの形成」を促すノート指導
- フォーマットとフィードバックで作る、思考をまとめ広げ深めるノート
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- 中学校/振り返りを促すノート指導
- 子どもが自ら考えてまとめ、振り返るノート
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- 中学校/「学習記録ノート」によるノート指導
- 継続的に書くことを活かして、学習者が交流し自己を見つめる学習を創造する
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- 提言 思考力・表現力を伸ばす板書とは
- これからの授業改善に向けた板書の課題
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- これだけはおさえたい! 板書づくり・きほんの「き」
- 物語文指導における基本の板書構造
- 単元の段階に応じて思考を促す板書を目指して
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- 説明文指導における基本の板書構造
- 板書は授業観・教材観の表れ
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- ユニバーサルデザインの視点での基本の板書構造
- 「見たくなる板書」が「考えたくなる授業」を生み出す
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- 実例で見る! 思考力・表現力を伸ばす板書の工夫
- 小学校/サークルクロスで思考を整理する板書
- サークルクロスで思考を整理し、作品をまるごと読む板書
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- 小学校/論理的思考力を高めるための板書
- 「判断のズレ」を可視化・共有する場としての板書
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- 中学校/思考ツールを用いた板書
- 思考ツールと板書の工夫で「具体的に考え、表現し、学ぶ」国語の授業
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- 中学校/読み比べるための板書
- 説明文の読みを深めるための読み比べ
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- 【特別寄稿】高等学校 新学習指導要領が目指す方向性
- 国語科における資質・能力の明確化と確実な育成
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- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第3回)
- 国語科の「見方・考え方」とは何か
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- 〜「見方・考え方」と深い学び〜
- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第3回)
- 小学1年/【読むこと】説明的文章の構成を理解し、問いに対する答えを読み取る
- 「くちばし」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学2年/【話すこと・聞くこと】わかりやすい説明の仕方を考えよう
- 「ことばで絵をつたえよう」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 小学3年/【読むこと】伏線に着目して読み、物語の終わり方について考えよう
- 「ゆうすげ村の小さな旅館」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 小学4年/【読むこと】場面の様子に着目して読み、紹介しよう
- 「一つの花」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学5年/【読むこと】人物の生き方や人生について考える
- 「千年の釘にいどむ」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学6年/【読むこと】カララの行動によって、変化するクルルの心情について考える
- 「風切るつばさ」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 中学1年/【読むこと】言葉の効果的な働きを確認して自分の文章に活かそう―説明的文章の構成分析を通して―
- 「ダイコンは大きな根?」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学2年/【書くこと】給食のおいしさが伝わる魅力的な食事レポートを書こう―文法学習を豊かな表現へ繋げる―
- 言語事項・文法「副詞」を既習後の発展学習
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- 要点チェック!
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- 中学3年/【話すこと・聞くこと】校長先生になったつもりで講話を考えよう―相手や目的に応じたスピーチをする―
- 「社会との関わりを伝えよう」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 思考力と表現力を高める作文指導 (第3回)
- 作文指導法の原理、原則(下)
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- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第3回)
- 全員の子どもに外化を促すワークシートベースの授業
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- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第3回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点2
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- 〜学校単位のカリキュラム・マネジメント〜
- 国語教育の実践情報 (第27回)
- 小学校/「分かり合うための言語コミュニケーション」(報告)
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- 中学校/平成29年度国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程研究指定校事業研究協議会の開催
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- わが県の国語ソムリエ (第74回)
- 長野県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
超一流の社会科授業づくりをされていた有田和正先生は、ノートのことを“思考の作戦基地”と呼ばれていらしたそうです。たしかに、「授業がうまい」と言われる先生の授業を参観すると、子どもたちはそれぞれが思い思いのタイミングで、ノートになにかをメモしていることが多いように思います。
翻って、自分の子どものころを思い返してみると、大量の色ペンとマーカーで、いかに“きれいに”まとめるかに力を注いでいたような気が……。もちろん、思考したうえでの“美しいノート”であれば問題ないのですが、虹色のグラデーションにする・テーマカラーを決めてまとめるなどといった、国語力とはかけ離れたところにこだわる、というのは、とりわけ高学年・中学校女子のノートにありがちなことではないかと思います。“思考の作戦基地”たるノートづくりのためには、どのようなノートが目指すべきノートなのか、指導者が見通しとねらいをもって意図的にノート指導をすることが求められると言えるでしょう。
また、子どもにとっての“思考の作戦基地”が「ノート」であるならば、教師にとってのそれは「板書」としてあらわれるのではないか、と考えます。授業名人と呼ばれる先生の教材研究ノートを拝見したことがありますが、びっしりと書き込まれた素材研究・教材研究の中から、実に端的に、シンプルな板書計画が記されていたことが印象に残っています。板書は、ノート指導と密接にかかわるものです。子どものノートの“影の司令塔”となるような板書のポイントや工夫について、今号では実物写真にもとづいて解説をいただきました。
さらに、特別寄稿として「高等学校 新学習指導要領が目指す方向性」についてご論考をお寄せいただきました。高校国語の新しい科目構成から課題まで、今次改訂におけるポイントをお示しいただきました。
/林 知里
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- 明治図書
- 「なぜノートを書かせるのか」を改めて考えさせられました。自分もただノートを集めて確認するだけではなく、もっと観点を明確にして、継続的に指導をしていきたいと思いました。2019/4/330代・教諭
- ノートをどのようにまとめさせると、子供たちの思考力と表現力を高め、考えを深められるかがいつも悩みなので、参考になりました。2018/9/140代・小学校教員