基幹学力の授業 国語&算数 2008年3月号
9号 新指導要領:活用型学力を育てる授業

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基幹学力の授業 国語&算数 2008年3月号9号 新指導要領:活用型学力を育てる授業

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2008年2月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新指導要領:活用型学力を育てる授業
<算数>
提起文 算数科における「活用力」とは何か
学んだことを「選んで」「使う」場面をつくること
田中 博史
特集1 算数科における「活用力」とは何か
「活用する力」はわかる深さに連動する
手島 勝朗
「さがす」「えらぶ」「ためす」と「失敗の検討・修正」
池田 敏和
原理・原則の働く範囲を広げること
小松 信哉
考えることを楽しみ、みんなでつくる「活用力」
藤本 邦昭
特集2 「活用力」を育てる私の算数授業づくり
公式は丸暗記するものではなく、意味を理解して使うもの
中上 晴絵
活用できる知識に高める学習活動を工夫しよう
三田 美乃里
急がば回れ!! 〜5年「多角形と角」から活用力を育てる〜
田中 毅
算数を他教科に活用するだけでなく、算数の力もさらに伸ばす授業
長島 寛和
「活用力」の基礎となる「発想力」を育てる授業
林田 健一
活用力を育てる教材開発と指導法は、子どもの迷いと誤答の中に潜んでいる
相墨 多計士
図の活用と思考
佐々木 寿洋
子どもの見方や考え方を広げ深めること
奈良ア 芳晴
コラム 子ども発見!
算数授業で仲間づくり
小椋 知子
算数授業を通して友だちと関わる、成長する
高瀬 大輔
情報
算数授業とIT活用
中村 潤一郎
リレー連載
現場教師を元気にする教育センター
徳永 光博
現場教師を元気にする教育委員会
土居 英一
連載
山本良和の問い方を鍛える算数授業
山本 良和
つなげるつながる 夏坂の算数授業
夏坂 哲志
柳瀬泰の 校長の目 授業者の心
柳瀬 泰
高橋昭彦の海外算数教育情報
高橋 昭彦
盛山隆雄の算数教室
盛山 隆雄
田中博史の算数
田中 博史
提言
「確かな学力」=「能動的知性」
梶田 叡一
算数らしい思考・判断・表現による進化型学力の育成を
礒田 正美
続々刊行!『基幹学力の授業 国語&算数』&リニューアル速報
リレー連載
理科教師から算数教育へ
山口 令司
算数教師からの返信
夏坂 哲志
グラビア
「書く活動」が確かな学力を育てる!/田中 博史
成人式で算数!/田中 博史
<国語>
提起文 国語科における「活用力」とは何か
国語授業における「活用」を再考する
二瓶 弘行
特集1 国語科における「活用力」とは何か
習得型学習の成果を使いこなす「活用力」を育てる学習活動の工夫を
堀江 祐爾
「目的」と「手段」の関係で単元を構想できるか
勝見 健史
「活用する力」に着目し、これまでの授業を問い直す〜「活用」の授業を支える三つの要件〜
田ア 伸一郎
脱“至れり尽くせり”で鍛える「創造的な学び」
片山 守道
特集2 「活用力」を育てる私の国語授業づくり
使える漢字力の育成―文作りと順位づけ(ランキング)―
田中 元康
マッピングで思考の型〈比較〉を身につける
小林 康宏
「しかけ」と「発問の工夫」で考える力を育てる
福田 秀貴
授業の終末に、表現する場を位置付けよう
遠藤 裕一
二段階に分けて国語の「活用力」を育てる
中村 和弘
文学作品の「続きを創る」学習活動で育む「活用力」
井上 幸信
http://www.geocities.jp/ino_nob/
コラム
国語の「宿題」あれこれ
加地 美智子
心に強く残る「国語の授業」
小林 圭
リレー連載
二十代先生の国語授業日記
安達 裕美
若き国語教師への手紙
安藤 民代
学級づくりを支える国語的活動
菊池 英慈
国語授業は学校を変える 研究主任奮闘記
小ア 尚彦
国語授業は故郷を変える 指導主事奮闘記
野片 博之
連載
PISA型読解力を育てる国語授業
岩崎 直哉
にへいちゃんの国語教室通信
二瓶 弘行
青木伸生の国語教室創造記
青木 伸生
提言
言語力と基幹学力
松本 修
出会ったことのない言葉を授業で
成田 信子
リレー連載
社会科教師から国語教育へ
臼井 忠雄
国語教師からの返信
青木 伸生
グラビア
中国江蘇省無錫師範学校附属小学校との交流/青木 伸生
言葉で思いを表現し合う、学びの空間/二瓶 弘行
随想・編集後記/田中 博史/二瓶 弘行
表紙題字/トムスペースくわばら
編集長イラスト/前田 康裕

編集後記

◆新年が明けたばかりの1月17日、中央教育審議会の「答申」が公表されました。3月には告示される、新しい学習指導要領の基盤となるものです。そこでは、基礎的・基本的な知識・技能の『習得』の重要性とともに、それらを『活用』する活動の充実を強く主張しています。テスト学力と呼ばれる机上の知識・技能から、実生活に生きて働く言葉の力の育成を意図する、この提案に深く首肯します。◆今号の特集テーマ「活用する力」は、まさに新しい時代が要請する重要な学力。では、私たちは、国語科における「活用」をどのように捉え、どのように授業を展開していけばいいのか。第一特集では、4人の先生方にその理論的方向性を示していただきました。また、第二特集では、その授業の具体を提案してもらいました。どの先生方の論考も、実際の教室現場に即した提案であり、多くの示唆に富むものです。これまでの国語授業を見直し、明日の授業を考える契機となりました。ありがとうございました。◆「答申」でもう一つ注目すべきは、「国語をはじめとする言語は、知的活動(論理や思考)だけでなく、コミュニケーションや感性・情緒の基盤である」とし、あらゆる教科において、言語活動を重視せよという提案。まさに、本研究会の「言葉の力は、基幹学力」の主張そのものです。◆次号10号より、本誌は隔月刊行へと大きく進化します。新潟・青森・埼玉と、地方大会の開催も続々と決定しています。全国の読者の先生方、どうぞ私たちの仲間に加わってください。そして「明日」の国語授業の姿をともに追い求めていきましょう。

(本誌「国語」編集長・二瓶弘行)


◆活用力とは何か。これからの時代、算数界がこのキーワードに翻弄されないようにと考えてその中身に切り込んでみた。特集1では算数教育界をリードする手島勝朗氏、池田敏和氏からもご意見をいただいた。お二人の整理の視点は今後現場が研究を進めていく際の礎になる。

◆柳瀬泰氏と高橋昭彦氏の4回連載は今回で終了。1ページという限られた紙面の中で刺激的な提案を毎回してもらった。感謝している。リニューアル以降でも、お力を貸していただきたい二人である。◆梶田叡一氏には毎回、国語側と算数側で交互に提言をいただいている。今や本会の顧問のような位置づけで温かく見守ってもらっていることに深く感謝。氏の「能動的知性」という言葉には今私たちが求めているイメージが凝縮されている。そのためには子どもを鍛えなければならないというのも同感。◆海外の研究会に造詣の深い礒田正美氏からは「進化型学力」というキーワードでの提言。この切り口も新しい。◆本校のOBでもある山口令司氏には理科教師の立場からご意見をいただいたが、そこに「対象への好奇心によって支えられ、関わることによって生み出される緊張感によって推進される」のが子どもの学びであると記されている。これは梶田氏の「能動的知性」と礒田氏の「進化型学力」にも通じるものがあると感じた次第。◆本誌もあっという間に9号。応援してもらっているたくさんの先生方のおかげで、充実した誌面を毎回つくることができた。これにも深く感謝。さてさて、次号はいよいよ記念すべき10号。ここを節目に本誌は大きくパワーアップし生まれ変わる。英断してくださった明治図書編集長の樋口雅子氏と編集担当の矢口郁雄氏にもお礼申し上げる次第である。

(本誌「算数」編集長・田中博史)


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