- 特集 人権教育へのキャリア教育アプローチ
- 人権教育としてのキャリア教育の創造を
- その観点と課題
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- キャリア教育を進路保障の突破口に求めて
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- あたためあう関係を基盤に自立できる子どもをめざして
- 未来を拓く人権起業家教育
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- キャリア教育としての「トライやる・ウィーク」
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- 資料/児童生徒の職業観・勤労観を育む教育の推進について(調査研究報告書)
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- 資料/キャリア教育を推進するために
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- グラビアと解説
- SHANGRI-LA
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- だまってられへん (第23回)
- 人生楽ありゃ、苦もあるさ
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第22回)
- セックスについて語ること
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- 元気のもとはつながる仲間 (第23回)
- 響け歌声、届けメッセージ
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- 〜三つの素敵なコンサート〜
- ふくおか発 今Doki子どもたち (第20回)
- 悲しみの連鎖の中で
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- 生かされて―ヒロシマから未来へ (第11回)
- 反差別・反戦・反核運動へ
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- 共生のトポス (第59回)
- 精神の地動説ワークショップ
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- 〜ESDなひと〜B〜
- メディアリテラシーの次の一手 (第4回)
- ビデオ制作講座
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- 編集後記
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編集後記
▼キャリア教育が政策として日本で打ち出された背景の一つは、情報化やグローバル化に伴う社会の変動でしょう。ニートや引きこもりなど社会的排除は、社会的不利益者層や被差別階層に多くなっていると言われます。人権の視点に立ってこの問題をとらえることが不可欠なゆえんです。文部科学省の報告や大阪府教育委員会の文書を人権の視点から読みこむことによって実践に活かす手がかりを見いだせるのではないでしょうか。本誌の前編集長である桂正孝さんに基本的な視点を書いていただき、学校での実践に関わる報告を三本お願いしました。急なお願いにもかかわらず快く引き受けてくださりありがとうございました。
▼教育基本法が参議院にかけられ、今週が山場という時期にこの編集後記を書いています。全国各地で集会が行われ、署名が集められています。わたしもそのいくつかに参加してきました。ところがマスコミは全くといっていいほど、教育基本法を守り、活用しようという動きを報じません。報道規制が働いているとしか考えられません。マスコミは、日本社会を追いつめる露払い役をいつまで続けるのでしょうか。
▼時代は大きく動いています。このタイミングで日教組の機関誌である『教育評論』が休刊するという報が入ってきました。日教組という巨大な教育運動をバックに発行され続けてきた雑誌の休刊は寂しいものです。この変動の大きい時代に、教育運動を支える雑誌の使命は大きいと言わなければなりません。新しいスタイルで動き始めるという情報も聞いています。ぜひ、いっそう大きなうねりを期待しています。
▼念のため述べれば、本誌も厳しい状況と無関係ではありません。時代はすでに特措法時代を終えています。しかも、部落解放運動や同和行政への攻撃があいついでいます。読者の皆さんが個々人で、あるいは運動団体やグループとして組織で、しっかりと支えてくださらない限り、本誌の継続や発展は望めません。このような時代だからこそ、本誌の果たすべき役割と責任は大きいと考えています。今後とも、ぜひ強力なご支援をお願いいたします。
(森)
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