教材開発 2001年7月号
学習意欲を高める「新しい絶対評価法」の研究

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教材開発 2001年7月号学習意欲を高める「新しい絶対評価法」の研究

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2001年6月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学習意欲を高める「新しい絶対評価法」の研究
巻頭論文
教科書は「最低基準」、そこから豊かな学力や目標をどう構想するかが、「決め手」
寺西 和子
「絶対評価」と聞いて考えること
学習技能の絶対評価を
岸本 勝義
よさの中の欠点が、欠点の中によさが…
佐藤 幸規
子どもをとらえる目を高めていきたい
角谷 和彦
絶対評価の見直しをはかる
杉浦 友昭
アカウンタビリティ
石川 晋
「絶対評価」で通知表所見欄が変化する!
古川 光弘
フィードフォワード情報を導き出す評価のあり方
小野間 正巳
「見えにくいものが見える」力と技を磨く
石川 良一
学習意欲を高める「新しい絶対評価」の方法
国語/自分で伸びを実感できる絶対評価
佐々木 智光
社会/学習意欲を高める三つの絶対評価
高口 典門
算数/向山型算数の授業システムこそ、学習意欲を高める絶対評価が可能である
浅野 光
理科/学びの多様さに対応した多様な評価方法を
上野 悟
総合的学習で絶対評価はどこまで可能か
自己評価と三つの工夫
赤坂 真二
友達から励まされ、自分で自分を見なおす評価が子供を成長させる
橋本 大一郎
教師・子供に「役立つ」評価を行うための予備作業
徳田 洋広
評価の基準は、児童の変容の姿、学びの過程に中に存在する
梅原 伸雄
テストで絶対評価はどこまで可能か
完全にはできない、工夫により相当程度できる
杉森 至
自分の学びを自己評価できる自作テストで、絶対評価は可能になる
濱松 寿
ノートで絶対評価はどこまで可能か
丁寧なノート作りには絶対評価が必要不可欠である
楠木 大二郎
ノートを三つの観点で評価す―つかむ・調べまとめる・考える―
坂下 和之
ミュージックノートで継続的に
宮内 淳
ポートフォリオで絶対評価はどこまで可能か
子どもの意欲や思考過程、その学習への到達度、その子ならではの到達度
平岩 敏代
絶対評価の必要条件としてポートフォリオを使う
今村 靖
キーワードは「日常・継続・蓄積」
田村 学
絶対評価に子どもウオッチングをどう生かすか
どのように子どもを見取るのか―記憶に残る四つの言葉―
小野 敦司
記録の累積から子どもの姿のデータベース化を!
茂木 徹
とんぼの目で子どもウォッチング
植木 数弥
絶対評価で通知表はどう変わるか
絶対評価の短所を補う工夫が求められる
松本 明
個性にあった表現で評価と励ましを
小林 修
子どもの意欲を高めるための評価の仕方
蓮見 優子
絶対評価で授業はどう変わるか
ポートフォリオで循環する学習
木立 啓司
ファジーな評価は一切できない
井上 尚武
新しい授業は新しい評価とセットで
梅野 正信
授業のねらいを明確にした学習活動へ
毛利 祐子
ミニ特集―現代子ども考
「能の授業」を通して見た子どもたち
「本物」」と真剣に向き合う子どもたち
安田 登
「考古学・出前授業」を通して見た子どもたち
現ブツ+専門家=感動力
長島 雄一
動物園から見た子どもたち
サルの食べ物はバナナ?
子どもたちの野生動物観
三戸 幸久
保健室から見た子どもたち
保険だより「今日、保健室で」のシリーズ
尾花 美恵子
有田編集長のメッセージ
有田 和正
ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
川口康子氏の「英語活動」の授業
長谷 博文
〜英語って楽しい!!面白い!!〜
教科の基礎学力をつける指導 (第4回)
国語/聞く力を育てる指導法
大越 和孝
社会/社会科として書く力をつける
小林 宏己
算数/算数を「つくり出す」
中村 享史
理科/作品を残す授業
露木 和男
授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第4回)
生活・総合/どんな資質や能力、態度を育てるかを基においた実践が大切
野田 敦敬
からだと健康/初期の宇宙飛行士たちの“命がけの人体実験”とは?!
住田 実
面白い本みつけた
『小学校「総合的な学習」のテーマと解説150』
臼井 忠雄
『町のけんきゅう』
寺本 潔
授業・生徒指導に生きるユーモア小話
クイズで小話をつくる
後藤 義郎
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会科/「一枚の絵」から―六年「武士の世の中」
斎藤 滋
国語科/「トラえもんテレビショッピング」で対話を楽しもう
今泉 幸子
わたしの学級づくり
学級づくりの基礎・基本
細村 一彦
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第4回)
今西祐行「一つの花」の場合(下)
野口 芳宏
〜指導事項を発見する原理と実際〜
総合的学習の教材開発 (第16回)
シクラメン栽培のポイントは何?
有田 和正
〜「シクラメン」を教材化する(1)〜
編集後記
有田 和正
総合的学習の教材開発 (第16回)
庭とビオトープ
菅井 啓之

有田編集長のメッセージ

 教育課程審議会は、平成十二年十二月四日「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について」という、ながったらしい題の答申を行いました。

 これは読むだけでも大変なボリュームですが、ひとことでいえば、「新しい評価法の在り方」についての答申です。

 これまでの「集団に準拠した評価」(相対評価)から、「目標に準拠した評価」(絶対評価)へ転換するということです。

 大正時代に、明治以来行ってきた絶対評価にかわって新しく登場したのが「相対評価」でした。

 これは「学級」という概念が確立し、担任制の教育が一般的になってきたことと軌を一にしているようです。それにしても、この時も大きな教育改革だったはずです。

 今回、教育改革の一環として「絶対評価」が再び登場することになりました。大正期にどうして絶対評価から相対評価にかわったのかの研究も必要です。なぜなら、今回の改革が大正期の轍を踏まないようにしなければならないからです。

 「絶対評価」を行うには、客観的な評価の基準になるものが必要になります。

 例えば、客観的で誰がみてもすぐわかるような明確な目標を設定するとか、到達度を測定しやすいテストを開発するとか、ノートを上手に活用するとか、ポートフォリオを生かすとか、子どもウオッチングのしかたをかえるなど、大きな改革が必要です。

 学習指導要領の内容は、最低基準を示すものだから、これは全員に基礎・基本として理解させる必要があります。そういう授業をしなければなりません。

 こうなれば、この授業に対応した評価が必要で、これが絶対評価だというわけです。

 通知表も当然かわるでしょう。

 子どもは、評価のしかたによって意欲的になったり、意欲をなくしたりします。子どもが意欲的になるような絶対評価のしかたを明らかにしたいと考えました。

 新しい絶対評価のしかたを提案していただきました。

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