教職キャリアをゲットする まるごと全百科
最新カリキュラム・教員採用試験から免許更新制まで

教職キャリアをゲットする まるごと全百科最新カリキュラム・教員採用試験から免許更新制まで

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教員をめざすすべての人がまるごと使える必読書!

揺れ動く教師像といわれて久しいが、教師になりたい・なろうという心意気そのものものが、社会が求めている教師像ではないのか。芯の部分を自分のものにしつつ、教壇にたったときに、あらゆる側面で、すぐ使えるノウハウを集大成した。教員受験の必携書。


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ISBN:
978-4-18-016431-8
ジャンル:
教職課程・教員研修
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 264頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第T章 近年における教師教育の動向
第1節 現在,求められている教師像
1 学校の現状 /2 今,日本の学校が求める教師とは? /3 教員をめぐる現状
第2節 教員養成改革
1 これからの教員養成カリキュラム /2 教員養成コア科目群について(経緯とR大学の事例)
第3節 採用と研修
1 教員採用試験の現状 /2 採用試験と教員の質の問題 /3 最近の受験条件・科目や内容の変化 /4 今後の研修制度 /5 教員免許更新制度について
■コラム1■保護者との豊かな人間関係をめざして
第U章 学校現場における教職体験(教育実習前)
第1節 学校現場に行く前に
1 心構えと具体的な学校現場でのマナー /2 授業科目「教職指導」について
第2節 教職体験TとU
1 教職体験活動の意味と具体的方法 /2 授業観察の方法と省察(リフレクション)
第3節 教師になるための力量を高めるボランティア活動
1 ボランティア活動に参加する意義 /2 ボランティア活動に参加するときの心構え /3 ボランティアの活動先 /4 ボランティア活動の記録 /5 学生ボランティア活動の評価
■コラム2■将来に向かって夢とロマンが拡がるITエデュケーション
第V章 教育実習と介護等体験
第1節 教育実習および介護等体験に参加するにあたって
1 幼稚園 /2 小学校 /3 中学校 /4 高等学校 /5 介護等体験
第2節 授業を創る
1 学習指導案の作成方法 /2 幼稚園 /3 小学校 /4 中学校 /5 高等学校 /6 特別支援学校
第3節 新学習指導要領(平成20年3月28日告示)の特徴
1 新しい学習指導要領の基本的な考え方 /2 小・中学校各教科等における内容の改訂 /3 高等学校
■コラム3■大学生の地域貢献活動――RSLCのスポーツボランティア活動を軸に――
第4節 学校のシステムと学級担任の仕事
1 幼稚園 /2 小学校 /3 中学校 /4 高等学校 /5 特別支援学校等
第5節 教員のモラルの確立
1 飲酒運転および交通事故の現状について /2 体罰について /3 わいせつ行為,セクシャルハラスメント等について
第W章 各校種・各教科等の「学習指導案集」
第1節 幼 稚 園
第2節 小 学 校
1 算数科 /2 生活科 /3 図工科 /体育科
■コラム4■ティーチング・ポートフォリオを活用して
第3節 中 学 校
1 国語科 /2 理科 /3 音楽科 /4 家庭科
第4節 高等学校
1 地理歴史 /2 生物 /3 英語
第5節 特別支援学校
■コラム5■通常の学級におけるLDおよびADHD,高機能自閉症への対応
第X章 教職実践実習「プラクティススクール」
第1節 「教育実践演習(仮称)」の新設・必修化
1 中央教育審議会の答申 /2 教育実践演習と「教職スタンダード」 /3 実際の「教職実践演習」
第2節 プラクティススクールとは
1 教職実践演習は何をする授業科目か /2 R大学の事例(プラクティススクールの優位性) /3 プラクティススクール実施までの手続き
第3節 4つのプラクティススクール
1 フルピースポーツスクール /2 「食べごと学校」の活動 /3 SATTゼミの挑戦――社会科教員としての総合的力量の育成と測定―― /4 コックさん学校
第4節 リフレクションと評価活動
1 「授業・指導」と「教師としての資質能力」のリフレクション /2 資質能力の全体を明示的に確認する手続き
■コラム6■教育におけるデジタルペンの活用
第Y章 教員採用試験
第1節 教員採用試験に向けて
1 受験資格 /2 採用試験の概要と取り組み
第2節 一般・教職教養と専門教科
1 一般教養の趣旨と分野 /2 教職教養の趣旨と分野 /3 教科専門の教科および科目と内容
第3節 最近の教員採用試験の動向――人物重視の選考――
1 論作文 /2 面接試験 /3 模擬授業 /4 英会話 /5 パソコン活用能力(二次試験)
■コラム7■採用試験合格(小学校の場合)までの道のり
おわりに

はじめに

 学校現場では,いじめや不登校,特別支援教育,学力向上などのさまざまな教育課題に対応するために,教師の子ども理解と実践的指導力が強く求められている。特に教員養成段階においても,それらの教育課題に応えるためのカリキュラムの構築は必要不可欠な課題であった。琉球大学教育学部では,附属教育実践総合センターが中心となり県や市町村教育委員会,学校,児童養護施設等と連携・協働して「教育実践ボランティア」派遣事業が12年を経過している。教員志望の学生の子ども理解と実践的指導力を高める取り組みとして学校現場や教育委員会等から高い評価を受けている。さらに,平成18年度から1年次に「教職体験T」,2年次に「教職体験U」,3年次に「本実習」,4年次に「応用実習」と教育実習システムを構築した。

 教育的営みは,学校,学級という場における教師と児童・生徒との関係において教育的関係を結ぶ営みである。教師が,子どもたちとの教育的関係を築くには3つの力量が必要である。教師は,子どもたち一人ひとりとのコミュニケーションを取っていく力が必要とされる。教師は,「わかりやすい授業」「面白く楽しい授業」をつくり出す力が必要である。教師は,学校全体の運営のために組織を理解し公務分掌を協働する力が必要である。教育実習などの体験活動は,これらの力量を身につけるための重要な機会である。

 「子どもが好きだ」という発言に実感がなければ,その実感が子どもたちとのふれあいを通して得られたものでなければ,教師という職業を志してはいけない。教育実習の中で子どもたちに関わることに喜びを見出せるように,本書が,教師という職業への理解を深めるとともに,自己の能力・適性を振り返る機会となることを願う。最後に,本書の出版の機会を与えてくださった樋口雅子氏ならびに編集でお世話になった関係者に深く感謝いたします。


   教育実践総合センター長 /真栄城 勉

著者紹介

琉球大学教育学部附属教育実践総合センター「教育実践研究会」著書を検索»

学校および地域社会における教育課題の解決に的確に対応できる人材の養成に向け,学部(附属学校を含む)と関係諸機関の連携を図り,教育実践ならびに教員養成に関する理論・実践的・臨床的研究および指導等を総合的,体系的に推進している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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