新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則

新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則

好評8刷

誰も教えてくれなかった「学級担任」の実践理論!

クラスを荒らさない最大のポイントは「授業づくり」ではなく「学級づくり」と「学級づくりの仕方」にあると、著者は初任者指導の立場から強く主張する。子どもとの関係づくり・学級システムづくり・集団づくりの方法論を「3原則」で明確にした、初任者必携の一冊。


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ISBN:
978-4-18-023221-5
ジャンル:
学級経営
刊行:
8刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月25日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
Step1 いよいよ学級担任!知っておきたい心構え
1 担任を持つ先生へ―最初に伝えたいこと
2 社会人としてのスタンスを持とう
3 初任の先生が陥りがちな指導
4 「授業」よりまず「学級づくり」を優先しよう
5 学級づくりを左右する「スピード・テンポ・リズム」
Step2 原則@「縦糸・横糸」張りで子供たちとの関係をつくる
1 「縦糸・横糸」張りで子供たちとの関係をつくろう
2 問題のある子供にはこう対処しよう
Step3 原則A「3・7・30の法則」で学級の仕組みをつくる
1 学級システムをつくろう〜「3・7・30の法則」でつくろう〜
2 システムづくりの条件〜スピード・テンポ・リズムを生かそう〜
3 日直のシステムづくりをしよう〜日直黒板づくり〜
4 全員当番のシステムづくりをしよう〜一人一役の当番づくり〜
5 給食当番の仕組みづくりをしよう
6 掃除当番の仕組みづくりをしよう
7 朝の会,終わりの会をこうしよう
8 うまく学級が機能しているかどうかを評価してみよう
Step4 原則B「群れ」から「集団」をつくる
1 「目標達成法」に挑戦してみよう
2 「ちょこちょこ学級会」を開こう
3 「個人目標達成法」〜北風方式を太陽方式にしよう(2年生の実践)〜
Step5 行事の基礎・基本〜子供たちを動かしていく基本をマスターしよう〜
1 体験学習で子供を引率しよう
2 運動会,学習発表会で演技指導をこうしよう
Step6 日常授業の基礎・基本〜教師の立ち位置1つが正否を分ける〜
1 授業スタイルを変えていこう
2 「授業力」をつけよう
3 発問・指示・説明を区別しよう
4 子供への視線を鍛えよう
5 一時に一事の原則を使えるようになろう
6 学習の遅れた子供たちへの対応をしよう
おわりに

はじめに

 今まで初任の先生の学級は,七,八割が荒れてしまうと言われてきた。

 なぜ,そのようになってしまうのか?

 どこに原因があるのか?

 現場の先生たちの多くは,「授業づくり」の力が弱いからだと考えている。

 だから,周りの先生や初任者指導の先生たちは,初任者に「教材研究をしなさい」「授業の発問を考えなさい」……という指導を繰り返してきた。

 ほんとうにそうなのだろうか?

                 ★

 私は,定年退職後初任者指導の仕事に着いた。3年目になる。

 それまで,37年間学級担任をして教師生活を送ってきた。

 「授業をする」という立場から子供を見てきたのである。

 しかし,初任者指導という立場で「授業を見る」という側に回った時,違った視野が広がった。

 荒れる原因が見えてきたのである。

 それは,決して「授業づくり」ではなかった。

 今まで常識みたいに考えられてきたことが,実はそうではないということに気づいたのである。

 今,学校現場で学級が荒れていくのは,初任者の先生たちの学級ばかりではない。中堅の先生の学級も,ベテランの先生の学級も,荒れていっている。

 子供が大きく変わってきたというのが底流にある。

 現場の先生たちが,変化する子供たちを巻き込んだ指導がうまくできていないところに大きな原因がある。

 その指導とは何であろうか。

 そんな指導が可能であろうか。

                 ★

 この本で提起していくのは,その内容である。


  クラスを荒らさない方法は,実は「学級づくり」とその「学級づくりの仕方」にある。


 これが順調に進められるとき,落ち着いた学級ができあがる。

 現在担当している初任者の先生たちの学級は,まさにそうであった。

 その初任者の先生たちは,はじめて学級を受け持つ経験をしているのだが,きちんと「学級づくり」を進めていった。

 4月から7月までの4ヶ月で実に落ち着いた学級づくりに成功している。

 それは何だったのか。

 どういう学級づくりをしていったのか。

 それをここで紹介したい。

 私がどのような助言をしているのか。

 実際の学級がどのように変わっていっているのか。

 ありのままに具体的に紹介したいと思っている。

                 ★

 『新卒教師時代を生き抜く心得術60』(明治図書 自著)は多くの先生方に読んでいただいた。この本はその姉妹編になる。

 この2冊をきちんと読んで,実践していただきたい。きっと落ち着いた学級ができあがる。


  2011年3月   /野中 信行

著者紹介

野中 信行(のなか のぶゆき)著書を検索»

1947年佐賀県生まれ。

1971年佐賀大学教育学部卒業。

横浜市立小学校教諭を経て,現在,横浜市初任者指導教員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 野中信行さんの初任者指導に関する本は,とても的確で役に立ちます。初任研指導を行う場合には,初任者にプレゼントすることが多くあります。今後も活用させて頂きます。
      2022/7/3050代・小学校教員
    • 初任者だけでなくベテランでも学級づくりの基礎に立ち帰れる。
      2019/1/24ゆたQ
    • システムづくりがとても大切であることを学んだ。春から新任として実践していきたい。
      2017/2/720代・学生
    • 読みやすく、学級経営について理解ができました。
      2016/3/3120代・小学校教員
    • 今年初めて初任者指導教員になりました。初任者教員を指導するに当たって大変役立つ内容です。でも、この本を知ったのが、5月になってだったのでそれが少し残念ですが、初任者のアドバイスに参考にしていきたいと思っています。
      2015/5/3150代・小学校初任者指導教員
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