鼎談 小学校新教育課程 「特色ある学校」をどう創るか

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新教育課程の中心課題である「特色ある学校づくり」。そのコンセプトと具体化の方法を改訂に大きく関わった先生方が肉声で今ここに明らかにする。


復刊時予価: 2,211円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-023612-5
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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まえがき
学校教育の基調の転換
◆教育の変化の基底にある社会の変化
社会の変化が求める学び続ける力
社会・子ども・親の変化が求める教師の意識改革
学校を変える高度情報通信社会
◆学校教育改革の基本線
受動的な学習から能動的な学習へ
横並び意識を捨てて個性の重視を
忘れてはならない各学校段階の基本と指導
矛盾しない基礎・基本の重視と個性の重視
豊かな人間性の育成と心の教育
心の教育は学校教育の全体で
◆学校運営改革の方向
求められる開かれた学校、特色ある学校づくり
学校の何をどこまで開くのか
地域のコミュニティーセンターとしての学校
責任を果たすこと・運営の内容を明確化することが大切
教育課程の編成・実施をどう変える
◆「総合的な学習の時間」の受け止め方・考え方
「生きる力」育成に直結する「総合的な学習の時間」
地域や学校の独自性をどう出すか
従来の授業の概念砕きが前提
実態把握と指導計画・体制の構想が重要
◆教育内容の厳選への対応
なぜ厳選が行われたか
多様な指導および基礎・基本の確実な定着を
一斉と個別に対応した指導力を身につけたい
基礎・基本の徹底と自発性の重視をバランスよく
大切にしたい教師のプレゼンテーション能力
教育課程運営の課題と対策
◆弾力的な教育課程の運営
各学校の創意工夫に期待する
時間割編成がキーワード
お互いの立場を理解した指導体制づくり
時間の使い方に一層の工夫を
◆家庭・地域との連携をどうするか
教育改革の成否を決める連携のあり方
共に子どもを育てる姿勢を重視する
ゲスト・ティーチャーの一層の導入を
◆施設・設備の見直しと活用
施設・設備整備のための国の対応
施設・設備活用の多様化
求められる教師の意識改革
◆教師の意識改革をどう進めるか
社会の常識と学校の常識のズレ
学校外に目を向けることを忘れずに
◆校長はどうリーダーシップを発揮するか
立場を変えて考えられる場の設定
研修の機会を多様化させる
子どもからの発想で学校を見直す
先生方に送るエール
付録 改訂小学校学習指導要領/ 総則

まえがき

 今回の教育課程改訂は、従前の改訂とは趣を異にしています。

 国の教育改革は学校週5日制をはじめあらゆる制度の面で着々と実施され、ゆとりの中で「生きる力」をはぐくむ教育が具体化されています。学校の教育内容・方法の面では、中央教育審議会答申、教育課程審議会答申、学習指導要領告示まで、すべて出そろいました。その基調は、知識の教え込み型の教育から「自ら学び、自ら考える教育」への転換にあります。この教育観の変革は、今までの学校の在り方を根底から変えることを求めています。あとは、いよいよ学校の中の改革、すなわち、教師の意識改革と日常の授業の変革にかかっていると言ってよいでしょう。

 21世紀は、学校教育にとって激動の時代になるのではないかと予感するところです。それは、今回の改訂が先のような大きな意義をもっているからだと思います。私たちはこうした観点から、これからの教育課程がどういう考え方に立って編成・実施されるべきかについて、各々の立場での経験を基にしながら、その思いや願い、考えを語り合いました。

 教師は今こそ、評論家ではなく実践者となり自らの手で、創意工夫を図り改革を推進していくことが必要です。私たちが本書の中で述べた提言や提案などが、各学校での改革に向けての創意工夫の一助となればと願っています。

 最後に、本書の出版に当たり、多大の労力をさかれた明治図書編集部の安藤征宏氏に心から感謝申し上げます。


  平成十一年二月   /渡部 邦雄 /安藤 駿英 /寺崎 千秋

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      明治図書

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