学力観を問い直す 国語科の資質・能力と見方・考え方

学力観を問い直す 国語科の資質・能力と見方・考え方

ロングセラー

好評2刷

インタビュー掲載中

ことばの定義から資質・能力と見方・考え方の本質に迫る!

深く学ぶとは、一体どのようなことなのか。新学習指導要領において新しい学力観を構成する用語(資質・能力、知識及び技能、思考力、判断力、表現力等など)をはっきりと定義づけることで、先行き不透明な時代に求められるこれからの国語科授業を紐解く。


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ISBN:
978-4-18-031029-6
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小・中・他
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月5日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「資質・能力」とはどういう学力か
一 「資質・能力」はどう定義されるのか
二 目指す姿は何か
三 学びへの能動性はどう育てるのか
四 評価観はどうなるか
五 「資質・能力」の評価はどうすればよいのか
第2章 三つの学力をドライブ≠ナ紐解く
一 三つの国語学力を理解するための実験
二 学力をドライブにたとえるならば
@言語主体は「車」
A学びに向かう力、人間性等は「態度・習慣」
B知識は「燃料」、技能は「免許」
C思考力、判断力、表現力等は「実走行の技術」
D実走行の目的と国語科教育の言語活動
第3章 三つの学力はどう育てるのか
一 『少年の日の思い出』の授業実践に先立って
@作品世界と「そんなやつ」
A言語生活と「そんなやつ」
Bドラマ化と「そんなやつ」
二 授業実践の展開
三 子供たちの学びを評価する
第4章 「見方・考え方」を家を建てる≠アとで紐解く
一 ことばの学びにおける見方・考え方という難問
@解説ではわからない国語科における「見方・考え方」
A何が問題なのか
二 家を建てるイメージでことばに対する「見方・考え方」を捉える
@家を建てる作業から見えてくる「見方・考え方」の枠組み
A道具としてのことばに対する「見方・考え方」
B言語活動としてのことばに対する「見方・考え方」
C言語作品としてのことばに対する「見方・考え方」
おわりに

はじめに

 本書の目的は、新しい学力観を構成する次の用語についてはっきりと定義し、その扱い方について可能な限りわかりやすく、具体的に説明することです。


 ○資質・能力

 ○知識及び技能

 ○思考力、判断力、表現力等

 ○学びに向かう力、人間性等

 ○国語科教育における見方・考え方


 本書では、国語科教育で扱う言語そのもの、言語生活・言語活動、言語作品・言語文化・言語人格などを総称して、「ことば」と記します。そのため、文章中では、この用語の使い方にゆれがあります。必要があってのことですのでご容赦ください。

 前置きはこのぐらいにして、さっそく議論を始めます。引用文献は本文に埋め込みますので、よろしくお願いいたします。


   /藤森ゆうじ

著者紹介

藤森 裕治(ふじもり ゆうじ)著書を検索»

信州大学教育学部教授

筑波大学卒業,上越教育大学大学院修士課程修了

博士(教育学,2008年,筑波大学)

東京都立高等学校教諭を経て,現職

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 見方・考え方について、家の建て方について例えているところがなるほどと思いました。
      2019/8/2840代・大学勤務
    • 国語で身につけるべく資質・能力をイメージしやすくまとめられており、わかりやすかったです。
      2019/2/2830代・小学校教諭
    • 国語科における見方・考え方、というものがどんなものか、なかなか理解できないでいました。それは、とても難しいものなのだということがわかりました。再読して、理解を深めていきたい。
      195ページに、五大原理とありますが、概念化、線条性、文脈化、レトリックともう一つは何でしょうか?そもそもこの4つという理解が、間違えてますか?
      2018/9/2440代・高校教員
    • レトリックの重要性にはなるほどと思わされた。
      学力や見方・考え方をドライブや家を建てることには、いまひとつピンとくるものがなかった。
      2018/9/230代・小学校教員
    • 国語科の資質・能力、見方・考え方について、具体的な教材等をもとに解説されており、大変分かりやすい内容でした。
      2018/8/740代・中学校教員
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