- はじめに
- 第1章 「資質・能力」とはどういう学力か
- 一 「資質・能力」はどう定義されるのか
- 二 目指す姿は何か
- 三 学びへの能動性はどう育てるのか
- 四 評価観はどうなるか
- 五 「資質・能力」の評価はどうすればよいのか
- 第2章 三つの学力をドライブ≠ナ紐解く
- 一 三つの国語学力を理解するための実験
- 二 学力をドライブにたとえるならば
- @言語主体は「車」
- A学びに向かう力、人間性等は「態度・習慣」
- B知識は「燃料」、技能は「免許」
- C思考力、判断力、表現力等は「実走行の技術」
- D実走行の目的と国語科教育の言語活動
- 第3章 三つの学力はどう育てるのか
- 一 『少年の日の思い出』の授業実践に先立って
- @作品世界と「そんなやつ」
- A言語生活と「そんなやつ」
- Bドラマ化と「そんなやつ」
- 二 授業実践の展開
- 三 子供たちの学びを評価する
- 第4章 「見方・考え方」を家を建てる≠アとで紐解く
- 一 ことばの学びにおける見方・考え方という難問
- @解説ではわからない国語科における「見方・考え方」
- A何が問題なのか
- 二 家を建てるイメージでことばに対する「見方・考え方」を捉える
- @家を建てる作業から見えてくる「見方・考え方」の枠組み
- A道具としてのことばに対する「見方・考え方」
- B言語活動としてのことばに対する「見方・考え方」
- C言語作品としてのことばに対する「見方・考え方」
- おわりに
はじめに
本書の目的は、新しい学力観を構成する次の用語についてはっきりと定義し、その扱い方について可能な限りわかりやすく、具体的に説明することです。
○資質・能力
○知識及び技能
○思考力、判断力、表現力等
○学びに向かう力、人間性等
○国語科教育における見方・考え方
本書では、国語科教育で扱う言語そのもの、言語生活・言語活動、言語作品・言語文化・言語人格などを総称して、「ことば」と記します。そのため、文章中では、この用語の使い方にゆれがあります。必要があってのことですのでご容赦ください。
前置きはこのぐらいにして、さっそく議論を始めます。引用文献は本文に埋め込みますので、よろしくお願いいたします。
/藤森ゆうじ
195ページに、五大原理とありますが、概念化、線条性、文脈化、レトリックともう一つは何でしょうか?そもそもこの4つという理解が、間違えてますか?
学力や見方・考え方をドライブや家を建てることには、いまひとつピンとくるものがなかった。