もくじ
- はじめに
- 本書の使い方
- Ⅰ 〈作業指示〉「先生何やるのですか？」と何度も聞き返す子には必ず意味がある
- 【ワーキングメモリーを配慮する】
- １ 一時一事のパーツ
- ２ お隣と確認のパーツ
- ３ できたら立たせるパーツ
- ４ できたら座らせるパーツ
- ５ 言葉を削るパーツ
- ６ 名前を呼ぶパーツ
- ７ 先生何するのと言う子に対応するパーツ
- 【視覚に訴える】
- ８ ものを見せるパーツ
- ９ 手順を黒板に書くパーツ
- 10 表情のパーツ
- 11 教科書の表紙を見せるパーツ
- 12 教科書のページを開いて見せるパーツ
- Ⅱ 〈教師の対応の技術〉このように対応すれば子どもたちは落ち着くのである
- 【教師の技術】
- 13 授業の始まり（15秒）のつかみのパーツ
- 14 子どもへの目線のパーツ
- 15 あたたかな表情、対応のパーツ
- 16 明確な発問、指示のパーツ
- 17 心地よいリズムのパーツ
- 18 不安を除去する５つのスキルのパーツ
- 【教室環境に気を配る】
- 19 教室前面をスッキリさせるパーツ
- 20 教室の中で余計な音はないかチェックするパーツ
- 21 オープンスペースの場合の配慮
- 22 忘れ物への対応のパーツ
- Ⅲ 国語の授業
- 【〈作文指導〉作文を書けないのには理由がある】
- 23 直写のパーツ
- 24 視写のパーツ
- 25 聴写のパーツ
- 26 場面を限定するパーツ
- 27 心に残った場面から書き出すパーツ
- 28 書き出しの個別評定のパーツ
- 29 文を長く書かせる指導のパーツ
- 30 ２文目を書かせるパーツ
- 【漢字指導のパーツ】
- 31 輪郭漢字カードのパーツ
- 32 成り立ちを教えるパーツ
- 33 漢字スキル 指書きのパーツ
- 34 漢字スキル 空書きのパーツ
- 35 漢字スキル なぞり書き写し書き一人書きのパーツ
- 36 漢字スキル 画数を唱えるパーツ
- 37 漢字スキル 練習のページのパーツ
- 38 漢字スキル テストのページのパーツ
- 【〈かるた〉国語の力がつき、コミュニケーションが生まれる】
- 39 五色百人一首のパーツ
- 40 五色名文格言・暗唱かるたのパーツ
- 41 五色名句百選かるたのパーツ
- 【音読指導のシステム】
- 42 丸10個のパーツ
- 43 追い読みのパーツ
- 44 指名なし音読のパーツ
- 45 指名なし発表のパーツ
- Ⅳ 算数の授業
- 【百玉そろばん】
- 46 数唱のパーツ
- 47 ２とび、５とびのパーツ
- 48 10の合成分解のパーツ
- 49 隠し玉のパーツ
- 50 瞬間のパーツ
- 51 その他の技のパーツ
- 52 子ども用百玉そろばんのパーツ
- 【〈ノート指導〉うっとりするノートで学力ＵＰ】
- 53 ミニ定規の使い方のパーツ
- 54 ノートスキルのパーツ
- 55 ×をつけてやり直すパーツ
- 【どの子にも優しい向山型算数】
- 56 九九表を持たせるパーツ
- 57 ＴＯＳＳかけ算九九計算尺セットのパーツ
- 58 写すのもお勉強のパーツ
- Ⅴ 社会科の授業
- 59 グラフ指導のパーツ（基本の３つ）
- 60 グラフの傾向の指導のパーツ
- 61 地図帳の指導のパーツ
- 62 分かったこと・気がついたこと・思ったことを箇条書きさせるパーツ
- 63 指名なし発表の指導のパーツ
- 64 ノート見開き２ページでまとめさせるパーツ
- Ⅵ 理科の授業
- 65 わくわくずかん活用のパーツ
- 66 自由試行のパーツ
- 67 実験ノートの書き方のパーツ
- 68 班でそろったら帰らせる指導のパーツ
- Ⅶ 体育の授業
- 69 跳び箱指導のパーツ
- 70 ケンパーの発達障害の調査のパーツ
- 71 阿波踊りの指導のパーツ
- 72 フープとびなわのパーツ
- Ⅷ 行事指導、学級文化〈ありとあらゆる場で子どもを変える〉
- 【行事指導】
- 73 呼びかけ指導のパーツ
- 74 応援団指導のパーツ
- 75 オーディションの指導のパーツ
- 【学級文化】
- 76 ふれあい囲碁のパーツ
- 77 パロディーのパーツ
- 78 チャレランのパーツ
- 79 ペーパーチャレランのパーツ
- 80 掃除当番のパーツ
- 81 係活動のパーツ
- 82 一人一役のパーツ
- Ⅸ 〈特別支援学級〉特別支援学級でも一工夫で子どもが変わる
- 【環境づくりのパーツ】
- 83 机の配置のパーツ
- 84 掲示物のパーツ
- 85 学習用具のパーツ
- 86 手順掲示のパーツ
- 87 安心する場所を作るパーツ
- 88 手指教材のパーツ
- 【学習指導のパーツ】
- 89 個別指導の教材づくりのパーツ
- 90 ほめるパーツ
- 91 目標を示すパーツ
- 92 スケジュールを立てるパーツ
- 93 進んだ量が分かるパーツ
- 【発達障害を持つ子以外のパーツ】
- 94 不登校の子への対応のパーツ
- 95 虐待、家庭内が安定していない子への対応のパーツ
- Ⅹ 就労 これからの特別支援教育の要
- 96 地域とのつながりを持たせるパーツ
- 97 会話を成立させるパーツ
- 98 あいさつをさせるパーツ
- 99 キャリア教育のパーツ
- 100 夢や目標を持たせるパーツ
はじめに
全ての教師は、特別支援を必要とする子を教えている。
その子の障害に合わせた指導を工夫するのはもちろん、さりげなく全体を包み込むような指導も大切なのである。例えば、どの子にも伝わるように黒板に指示を書く。黒板に集中できるように教室前面の環境を整える。どの子も成功体験を味わうことのできる体育の指導をするなどである。
もちろん、どの子も分かる授業を常に心がけることも大切である。
このような積み重ねが、特別支援を要する子どもたちを救うのである。
本書は、向山洋一氏の実践から学んでいる先生のいる全国の教室で生まれた事実が詰まっている。向山氏の主張はいつの時代になってもブレることはない。その実践や思想は、今新聞やテレビで言われているような難しい教育現場でも効果を上げている。全国の先生方の実践を通して、その実践や思想は、とてつもない大きな広がりを見せている。
教師になったばかりのあなた。本物の教師の道を歩み始めたあなた。この本にある実践は、たくさんのヒントがあり、明日すぐに使えるものばかりである。是非、目の前の子どもたちを幸せにしてほしいと願っている。さらに、この本にある実践を広げて、新しい日本の教育文化をともにつくっていけたらと願っている。
二〇一一年八月 ／□□□□□
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明治図書
