「わかる」授業をつくる
―子どもの思考を促す「わかり方」―

「わかる」授業をつくる―子どもの思考を促す「わかり方」―

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子どもが本当に「わかった」と感じる授業づくりの新提案!

思考力・判断力・表現力を駆使しなければ本当の「わかる」段階には到達できない。子どもたちに「わかりたい」から「わかった」という過程を経験させるためにはどのような授業を行い、どんな工夫が必要なのか。その基本的な考え方と各教科・領域の実践をまとめた1冊。


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ISBN:
978-4-18-057521-3
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 100頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

巻頭言
はじめに
T 理論編
「わかる」授業をつくる ―子どもの思考を促す「わかり方」―
実践編の見方
U 実践編
国語科
自他の考えの根拠を吟味する対話を通して,「わかる」授業をつくる
2年 「どうぶつ園日記」を書こう 〜「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書2年上)〜
4年 心の通じ合いをとらえよう 〜「走れ」(東京書籍4年上)〜
社会科
社会的事象に対する新たな課題を見出す活動を通して,「わかる」授業をつくる
3年 店長さんは,大変だ! 〜スーパーとコンビニのしごと〜
6年 平氏と源氏,どちらのミカタ? 〜武士の世の中〜
算数科
自他の数学的な表現を比べる活動を通して,「わかる」授業をつくる
4年 長いと広い? 〜面積〜
5年 かざりのひみつを探る 〜伴って変わる二つの数量の関係〜
理科
学習や生活の経験をもとに,本質を探る活動を通して,「わかる」授業をつくる
3年 見つけよう!植物の体のひみつ 〜昆虫と植物〜
6年 チェックThe水溶液 〜水溶液の性質〜
実践について
国語科・社会科
算数科・理科
生活科
伝え合い交流する活動を通して,「わかる」授業をつくる
1年 ようこそ ふゆのおうちへ
2年 なかよし 大すき いきいき 生き物
音楽科
感じ取ったことを共有する活動を通して,「わかる」授業をつくる
1年 ようすを おもいうかべて 〜鑑賞〔旋律,反復〕〜
6年 楽器のひびきを 感じ取ろう 〜表現〔音の重なり〕〜
図画工作科
形や色などをもとに,自分の思いを伝え合う活動を通して,「わかる」授業をつくる
3年 発見!トントンワールドの生き物 〜木と釘で表そう〜
6年 何の絵?…何か伝わってくるよ 〜まど・みちおの世界〜
家庭科
生活を見つめ直す活動を通して,「わかる」授業をつくる
5年 われら附小のおそうじリーダー
6年 快適ファッションコーディネーター
実践について
生活科・音楽科
図画工作科・家庭科
体育科
運動に対する自他の評価を擦り合わせる活動を通して,「わかる」授業をつくる
1年 「TOBI−1グランプリ」 〜器械・器具を使っての運動遊び〜
5年 ベースをねらえ! 〜ボール運動(ベースボール型)〜
道徳
心の動きを見つめる活動を通して,「わかる」授業をつくる
1年 ゆうきあるこころ 〜資料名「ろくちゃん」〜
4年 正直な心 〜資料名「ひびが入った水そう」〜
外国語活動
外国の言語や文化の特徴を見出す活動を通して,「わかる」授業をつくる
5年 リアクションでGood communication! 〜Do you like?〜
6年 言葉のイメージでマッチング 〜stationとoffice,shopとstore〜
「しおさい」(総合的な学習の時間)
対象を見つめ直す活動を通して,「わかる」授業をつくる
3年 室積のかおりをつめこんで 〜室積お宝ぶくろづくり〜
5年 行ってみたいな この学校 〜光小コマーシャル作り〜
実践について
体育科・道徳
外国語活動・「しおさい」(総合的な学習の時間)
本校研究の歩み
おわりに

巻頭言
   山口大学学長 /丸本 卓哉

 「知識基盤社会」という言葉が,平成17年の中央教育審議会答申の中で用いられ,表舞台に現れてから約8年。その言葉は廃れるどころか,まさに社会はその直中を突き進んでいる感があります。情報の波は日々を覆い,好むと好まざるとにかかわらず,私たちはその影響の中で生きています。そうした,情報が常に更新され続ける社会の中では,学校生活において教わった知識が,いつまでも使えるものである保証はありません。これから,知識は固定されたものとしてではなく,刻々と姿を変える可変的なものとしてとらえられていくでしょう。では,そのような社会の中で,現在の学校教育には,何が求められているのでしょうか。

 かつて,学校の大きな仕事は,教師が子どもにたくさんの知識を伝達することでした。しかし,上記のような時代の変化をとらえ,教師が子どもに対してどのように知識を身に付けさせるかということよりも,どうすれば子どもが知識を自ら求めるようになるかということが,大切になってきていると考えます。そうした,自ら学びを求めていく子どもを育む上で欠かせないのが,授業において学んだことが「わかる」ということではないでしょうか。「わかる」ことによって,新たに「もっとわかりたい」という意欲が生まれる。「もっとわかりたい」という強い願いは,さらに「わかる」ことへとつながっていく。そうした繰り返しによって,自ら学ぼうとする意欲を高めていく子どもこそが,この社会で求められていると言えるでしょう。

 この度,山口大学教育学部附属光小学校では,本書『「わかる」授業をつくる―子どもの思考を促す「わかり方」―』を出版することになりました。本校は,自ら学ぼうとする意欲をもち,自他の知識や経験を活用しながら,学んだことのよさを実感していくような子どもを育てることを目指してきました。本書では,そのために行ってきた各教科等の実践をまとめています。

 また,本校は,併設する光中学校と平成23年度より,「『学ぶ意欲』を育てる」をテーマとして,3年間にわたって小中連携による研究を継続しており,本書は,その成果の一端を表したものでもあります。

 本書が,小学校教員の皆様はもとより,他校種教員の皆様や教職を目指す学生の皆様,保護者の皆様においても,参考になるものと期待しております。また,本書に対する忌憚のないご指導,ご批正をお願い申し上げます。


   平成25年3月

著者紹介

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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