- はじめに
- 教材・教具一覧
- 1 さいころ/ 2 くまっちとたのしくさんすう・こくご/ 3 数字うちわ/ 4 数字カード(1〜5)/ 5 電車カード(1〜5)/ 6 フェルト製数字カード(1〜10)/ 7 電車カード(1〜10)/ 8 たくはいびんやさん・3までちゃん/ 9 たくはいびんやさん・5までちゃん/ 10 数字のうたカード・ペープサート/ 11 10のケース/ 12 おもしろ消しゴム/ 13 おみせやさんプリント/ 14 計算機付きレジスター/ 15 形板
- 第1章 数・計算学習のステップ表
- 1 数の理解編
- 2 計算編
- 3 数・計算学習ステップ表(短期目標・スモールステップ)
- 第2章 ステップ別指導法
- 1 すうじのうた
- ◇1−1 パネルシアターで歌を覚えよう〜「すうじのうた」で数字の形に親しもう〜
- ◇1−2 ペープサート〜数字の順番を知ろう〜
- ◇1−3 すうじの1はどーれ?〜言われた数字を取ろう〜
- 2 くまっちとさんすう
- ◇2−1 どっちにはいっているか?〜ある・ない〜
- ◇2−2 いくつはいっているか?〜たし算の導入〜
- ◇2−3 どの電車にのろうかな?〜数字と量の対応〜
- ◇2−4 いくつあるかな?〜量と数字の対応〜
- 3 宅配便
- ◇3−1 おうちをたてよう〜数字と量の対応〜
- ◇3−2 わんちゃんをいれよう〜1対1対応〜
- ◇3−3 ピンポ〜ン!おとどけものです@〜量と量の対応1から3まで〜
- ◇3−4 ピンポ〜ン!おとどけものですA〜量と量の対応1から5まで〜
- ◇3−5 郵便配達をしよう〜量と量の対応1から5まで〜
- 4 ジャンプ計算
- ◇4−1 形板@〜数と数字〜
- ◇4−2 形板A〜数順〜
- ◇4−3 形板B〜逆唱〜
- ◇4−4 形板C〜偶数・奇数〜
- ◇4−5 形板D〜ジャンプでたし算〜
- ◇4−6 形板E〜ジャンプでひき算〜
- ◇4−7 形板F〜形板でかけ算を覚えよう〜
- 5 歌で覚えよう
- ◇5−1 歌で覚えよう10の合成分解
- 6 10のケース
- ◇6−1 順番に入れよう〜数〜
- ◇6−2 のこりはいくつ?〜10からのひき算〜
- 7 さいころ計算
- ◇7−1 ●を数えてあわせよう〜たし算〜
- ◇7−2 数字シールを数えてあわせよう〜たし算〜
- ◇7−3 くり上がりのない2桁のたし算〜筆算をしよう〜
- ◇7−4 シールでくり上がりのあるたし算
- ◇7−5 ひき算〜大きい・小さい〜
- ◇7−6 2桁のひき算
- ◇7−7 1桁×1桁のかけ算
- ◇7−8 2桁×1桁のかけ算
- ◇7−9 さいころかけ算ゲーム
- ◇7−10 分数さいころで計算しよう
- 8 ゆびの体操
- ◇8−1 やってみよう 1から10
- ◇8−2 やってみよう 11から20
- ◇8−3 やってみよう 10から1
- ◇8−4 やってみよう 5とび
- 9 上原式ゆび計算
- ◇9−1 たし算〜くり上がりなし〜
- ◇9−2 たし算〜くり上がりあり〜
- ◇9−3 ひき算〜くり下がりなし〜
- 10 三角計算
- ◇10−1 三角計算@〜たし算@〜
- ◇10−2 三角計算A〜たし算A〜
- ◇10−3 三角計算B〜ひき算〜
- ◇10−4 三角計算C〜かけ算〜
- ◇10−5 三角計算D〜わり算〜
- 11 ドット計算
- ◇11−1 ドット計算@〜数え方(1〜5)〜
- ◇11−2 ドット計算A〜数え方(6〜9)〜
- ◇11−3 ドット計算B〜書き方〜
- ◇11−4 ドット計算C〜たし算@〜
- ◇11−5 ドット計算D〜たし算A〜
- ◇11−6 ドット計算E〜たし算筆算〜
- ◇11−7 ドット計算F〜ひき算〜
- 12 おみせやさんごっこで学ぼう
- ◇12−1 ハンバーガーショップへようこそ〜たし算・ひき算・かけ算〜
- ◇12−2 へい!いらっしゃい!!〜おすしやさんでかけ算の筆算導入〜
- 13 計算の工夫
- ◇13−1 たし算〜くり上がりの部屋〜
- ◇13−2 ○でひきざん〜くり下がりで間違えないために〜
- ◇13−3 とりあえず5〜わり算の商を立てるために〜
- 14 格子乗法
- ◇14−1 格子乗法@〜2桁×1桁の計算〜
- ◇14−2 格子乗法A〜2桁×1桁の計算 間違いやすい例〜
- ◇14−3 格子乗法B〜2桁×1桁の計算 たし算がくり上がるとき〜
- ◇14−4 格子乗法C〜3桁以上×1桁以上の計算〜
- 15 簡単わり算
- ◇15−1 簡単わり算〜2桁÷1桁の計算〜
はじめに
本書では,数や計算に関わる実践をステップごとに集めてみました。
これまでに私たちが出会った子どもたちに寄り添う中で活用した指導法や教材を掲載しました。なるべく細かく子どもができるまでのステップを示し,そのステップを達成するための実践事例を多数掲載しています。
その実践例の中には,アメリカの小学校でみた計算方法もあります。「こんな方法があったのか!!」と大きな衝撃を受けました。体感しながら学んだり,通常の学級においても複数のやり方で指導し,その中から自分がやりやすい方法を選んだりしていいのがアメリカでのやり方でした。
子どもたちは,自力で計算する方法を身につけ,活用しようとしていました。自分で答えを確認する手段も持っていました。
子どもたちは自分でできることを実感してこそ,できた,嬉しい,もっとやりたい,これもやってみたい,と思います。そして,教師自身がいくつもの指導法を知っていること,指導の引き出しがたくさんあることは,子どもの大きな助けになります。
子どもが今の学習方法に抵抗感があるとき,難しいと困っているとき,子どもとそして保護者と相談し,無理なく取り入れてください。子どもに合ったやり方がみつかったら,指導者や学校が変わっても同じやり方で継続できるように,引き継ぎをしてください。せっかく身についたやり方がころころ変わり,子どもが混乱することは避けたいと思います。
自分の力で計算ができることを目指すとともに,生活の中で生きて役立つようにしていきたいものです。
本書の中で,お子さんに合った計算方法をみつけていただければ幸いに思います。
2012年4月 /上原 淑枝・池田 康子
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- 明治図書