- はじめに
- 1章 実習までの準備と心がまえ
- 1 教育実習の意義
- 2 実習校が決まったら―実習校へのあいさつ―
- 3 実習までの心がまえ
- 4 実習の疑問,不安
- 5 子どもを知ろう
- 低学年/ 中学年/ 高学年
- 2章 実習のはじまり
- 1 実習でのあいさつ
- 2 配属学級の担任とのコミュニケーション
- 3 子どもとつながる
- 4 教育実習の段階
- 5 学級集団の特徴を学ぶ
- 6 学級経営の仕方を学ぶ
- 7 子どもの健康・安全を学ぶ
- 8 実習日誌の書き方
- こんなとき,どうする?!(学校生活編)―実践に役立つ対応法・あれこれ
- 3章 実習に役立つ遊び・実技
- T 作って楽しむ
- 1.子どもに大人気の自己紹介
- フェルトで名札を作ろう/ 5分でできる指人形であいさつ/ サイコロトーキングで自己紹介/ 折り紙パクパク/ 牛乳パックのパクパク
- 2.切り紙で教室を飾ろう
- 星・桜・雪の結晶を作ろう/ つながる飾り
- 3.飾って遊ぼう
- かぶとの帽子/ 折り紙の箱(器)/ 紙コップの花
- 4.簡単にできるおもちゃ
- 糸電話/ けん玉/ ポリ袋の風船
- 5.音の出るおもちゃ
- 紙の笛/ アキカンの笛/ 動物のカスタネット
- 6.飛ばして遊ぼう
- 紙のヘリコプター/ スペースシャトル/ 折り紙ヒコーキ
- 7.さようならプレゼント
- 飛び出すカード/ はばたく鳥/ 元気でね!メダル
- U 自然で遊ぶ
- 8.知っておきたい自然の遊び
- シロツメグサで首飾りを作ろう/ カラスノエンドウの笛を吹こう/ タンポポで冠を作ろう/ 笹舟を作ろう/ アジサイの花の色を考えよう/ ひっつきむしで遊ぼう/ 竹鉄砲を作ろう/ 自然の素材で人形作り
- V クイズや手品で遊ぶ
- 9.クイズで遊ぼう
- 四文字クイズ/ 数字2文字を入れる四文字熟語/ 四文字熟語/ 反対語(対義語)クイズ/ 数字クイズ/ ピッタリクイズ/ 動物面白クイズ
- 10.子どもがよろこぶ手品
- 落ちない割りばし/ ハンカチのネズミ/ 消えた 10円玉/ はなれないにぎりこぶし/ 見えない糸で動くハンカチ/ ロープ結び
- W 教室で遊ぶ
- 11.教室でできる遊び・ゲーム
- スリーヒントカードゲーム/ ウソ,ホントゲーム/ 大きく三つ/ 「あ」のつくもの/ 先生は必ず勝つ
- X みんなで遊ぶ(体を動かす遊び)
- 12.ゲームで遊ぼう
- 満員電車/ ○○ラインに並べかえ/ いす乗りゲーム
- 13.縄を使った遊び
- 14.ボールで遊ぼう
- ドッチボール/ ビーチボール(風船)で遊ぼう
- 15.リレー大好き
- Y 楽しいマスゲーム
- 16.マスゲーム
- フルーツバスケット/ いす取りゲーム/ ハンカチ落とし/ ハンカチ取り/ 伝言ゲーム/ 大きなちょうちん/ 1,2,3,たこ/ ジャンボじゃんけん/ ビンゴゲーム
- 4章 授業のすすめ方とヒント
- 1 子どもを引きつける指導
- 2 話し合いの段階を知る
- 3 実習授業を成功させるために
- 4 授業の見方について
- 5 授業づくりと指導案
- 6 研究授業の準備
- 7 研究授業の反省会
- 8 教育実習終了にあたって
- こんなとき,どうする?!(授業編)―実践に役立つ対応法・あれこれ
- 資料編
- 1 指導案の書き方と指導案例
- 2 小学校漢字配当表
- 3 紙のサイズ:A判とB判(JIS企画)について
はじめに
教育実習で子どもとどう付き合ったらよいのか,どんな活動や学習をしたらよいのか,不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
この『小学校「教育実習」実践・実技ガイド』は,その不安を少しでも解消し,前向きで快適に実習に取り組むための実践的なガイドブックです。
また,この本では,実習時での子どもへのあいさつの仕方のアイデアから,小学校低学年から中学年,高学年の子どもとの接し方,身体を動かして遊ぶ活動,ものを作って遊ぶ活動,みんなで楽しく遊ぶ活動など,実習の中での様々なアイデアや実技のヒントも具体的に紹介しています。
教育実習は,「実習先の先生が教えてくださるだろう」といった受け身的な実習ではなく,子どもとこんな遊びをしよう,こんなことをしてみたいという前向きな姿勢で臨んでいただきたいと思います。それを支えるガイドブックとして本書を活用していただければ幸いです。
教育実習は,教育現場で子どもたちと生活をともにして,大学で学んだ理論や技術の意味を理解する場でもあります。実際の子どもの姿と重ね合わせてみたり,一緒に活動したりすることで,教育が理論や技術を総合して進められることを実感してほしいと思います。
また,教育実習は人間関係を学びながら社会人,職業人としてスタートする場です。子どもとの関係,先生との関係,保護者との関係など,人と人とのかかわり方を学んでほしいと思います。教師は子どもにとって心のよりどころであり,模倣の対象(モデル)であり,活動のよき理解者・援助者です。一人一人の子どもに対して,その時々の場面において,教師がどの役割をどのように果たして教育を進めているのか,しっかり学びましょう。そして,元気に明るく実習に取り組みましょう。
この本をまとめるにあたり,東山明氏には,子どもの遊びのアイデアや実技について,内山裕之氏には自然の遊びについて,ご執筆を賜り,深く感謝申し上げます。
また,イラストの協力をしてくれた近大姫路大学教育学部の3名の学生みなさん,資料を提供してくれた神戸大学発達科学部の学生のみなさんに心から感謝の意を表します。
最後になりましたが,明治図書教育書編集部の及川誠さん,並びに増渕説さんには,出版にあたり格別なご指導とご厚意を賜り,厚くお礼申し上げます。
平成23年3月 編著者 /長瀬 善雄
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- 明治図書