<特別支援教育>学びと育ちのサポートワーク1
文字への準備・チャレンジ編

<特別支援教育>学びと育ちのサポートワーク1文字への準備・チャレンジ編

好評10刷

インタビュー掲載中

<特別支援教育>文字学習へのレディネス・ワーク集

文字学習開始期のスモールステップな学習ワーク集です。「線なぞり・点結び」「ぬり絵」「仲間集め」など文字学習に必要な力を培う11の領域で構成。このワークでどのような力が育つのか、つまずく子どもをどのように読み取り手立てすればよいのか等、詳しい解説つき。


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ISBN:
978-4-18-087423-1
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
10刷
対象:
幼・小
仕様:
B5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月12日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
本書の構成と使い方
第1部 本書を活用するにあたって
第2部 文字への準備・チャレンジワーク
1 線なぞり・点結び 1〜11のワーク
よこよこ/たてたて/なみなみ/にょきにょき/へび/ぐるぐる/こうさ/まる/+をなぞろう/●をつなごう/でんせんのとり
解答&解説
2 迷路 12〜18のワーク
くるまとでんしゃ/いろいろなせん/けむりもくもく/かみなりぴかぴか/ぎざぎざ/おうちへかえろう/ひまわり
解答&解説
3 ぬり絵 19〜25のワーク
りんご/ぶどう/くだものいっぱい/ハンバーガーセット/おべんとう/ふうせん/おなじいろをぬろう
解答&解説
4 簡単な形の模写 26〜30のワーク
まるとせん/しかくとせん/さんかくとせん/いろいろなまる/いろいろなS
解答&解説
5 絵画完成 31〜42のワーク
おとこのこ/おんなのこ/からだをかこう/て・あしをかこう/はさみ/きりん/ぞう/くも/ラーメン/シーソー/からだ/くるま
解答&解説
6 形・絵のマッチング 43〜49のワーク
かたちをむすぼう1/かたちをむすぼう2/コップ/ひつじ/はぶらし/ながぐつ/ランドセル
解答&解説
7 仲間集め 50〜58のワーク
ちゃわん/ふみきり/むし/くすりばこ/ほうちょう/コーヒー/ドライバー/てがみ/おいしゃさん
解答&解説
8 文字を探す 59〜63のワーク
おなじもじを○でかこもう1/おなじもじを○でかこもう2/き を○でかこもう/な を○でかこもう/つ を○でかこもう
解答&解説
9 文字をなぞる・まねる 64〜68のワーク
もじをなぞろう/なぞったりかいたりしよう/もじのかくれんぼ1/もじのかくれんぼ2/もじのかくれんぼ3
解答&解説
10 絵と単語のマッチング 69〜77のワーク
なまえをさがそう1/なまえをさがそう2/なまえをさがそう3/なまえをさがそう4/なまえをさがそう5/なにのえかな1/なにのえかな2/なにのえかな3/なにのえかな4
解答&解説
11 複雑な形の模写 78〜86のワーク
おなじかたちをかこう(4てん)1/おなじかたちをかこう(4てん)2/おなじかたちをかこう(4てん)3/おなじかたちをかこう(4てん)4/おなじかたちをかこう(6てん)1/おなじかたちをかこう(6てん)2/おなじかたちをかこう(6てん)3/おなじかたちをかこう(9てん)1/おなじかたちをかこう(9てん)2
解答&解説

はじめに

 発達に遅れや偏りのある子どもが,スムーズに学習に取り組むためには,身につけておくべき基礎(土台)があります。土台があって初めて,いろいろな学習に乗ることができるのです。

 私は発達促進に必要な力を,以下の8つの柱としてまとめてみました。


 @身体を意識する力,A目と身体を使う力,B耳と身体を使う力,C記憶する力

 D模倣する力,Eイメージする力,F概念形成の力,G協調性・社会性の力

   (『発達の遅れと育ちサポートプログラム』加藤博之著,2009年,明治図書)


 これらは,@からほぼ順に進んでいくという流れはあるものの,実際には同時進行的に育てていくものが多く,それぞれが絡み合って@からGへと進んでいきます。特に,就学を考えた場合,Aの視覚−運動系の力,手指の操作性を中心に,記憶,模倣,イメージ,そして概念形成へと高次化させていく必要があるでしょう。これらの活動によって身についた力が,教科学習(国語,算数)やコミュニケーション,社会性の発達へと結びついていくわけです。

 就学後においては,いわゆる小学校1〜2年生レベルの課題を表面的に繰り返すだけでは不十分です。それでは,本来時間をかけて学ぶべき「鍵」となる学習内容を,一通りの経験で済ませ,結局何も身につかずに通り過ぎてしまうということになりかねません。だからこそ,私は一般的なカリキュラムにプラスして,重点的に行うべき項目を,できる限り早期に行うことを提案したいのです。


 本シリーズでは,発達に遅れやつまずきのある子どもたちを対象に,国語・算数・ソーシャルスキルのワークを通じて,学力や社会性を育てていくことを目標としています。一見して,よくある課題も見られますが,本書ではそれらをただ順番に行っていくのではなく,発達的な視点に基づいて,まず最初に何をやるべきか,その後つまずいたときにどこに戻るべきか,という内容を積極的に提案させていただいています。量をこなすよりも,限られた課題をうまく組み合わせ,発達的につなげていくことこそが,子どもを育てる大きな力となるわけです。


 最後に,本シリーズの執筆にあたり,発達支援教室ビリーブの発足当初からワークの作成を共にし,常に貴重なアドバイスをしていただいているパートナーである藤江美香さん(ビリーブ副代表),そして頑張り屋のスタッフ橋本明里さんに,心よりお礼申し上げます。

 また,すでに3冊もの出版物の編集を担当していただき,本著の出版も勧めていただいた,明治図書出版の佐藤智恵さんの温かく熱意あるご援助に,心から感謝の意を表します。


  著者   /加藤 博之

著者紹介

加藤 博之(かとう ひろゆき)著書を検索»

筑波大学大学院教育研究科修了。埼玉県内の小学校・特別支援学校及び昭和音楽大学の専任教員を経て,現在,発達支援教室ビリーブ代表。文教大学非常勤講師。学校心理士。認定音楽療法士。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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