- 監修のことば
- まえがき
- 第1章 日常生活に生きる算数・数学の授業づくり
- 1 日常生活に生きる算数・数学の授業づくり
- 2 子どもの発達段階に合わせた指導の実際
- 第2章 日常生活に生きる算数・数学の授業事例
- 1 数と計算
- (1) 小学部
- 1 パン屋さんをしよう(1対1対応)
- 2 劇遊びで数えよう!「てぶくろのお家にいるのはだあれ?」
- 3 「かずのみち」「かずのやま」をつくろう
- 4 減法の意味
- (2) 中学部
- 5 たし算とひき算の違いを理解し,計算する方法を学ぼう
- 6 仲良く分けよう
- 7 部分と全体をみよう!
- 8 4/8 は 1/2 とおんなじだ!
- (3) 高等部
- 9 数える教材の工夫
- 2 量と測定
- (1) 小学部
- 10 プラレールを使って電車を走らせよう
- 11 どちらが高い?「背の高さに箱を積み上げて比べよう」
- 12 大きさとしての角
- (2) 中学部
- 13 どちらが重い?
- 14 はかってみよう
- 15 やりとりを楽しみながら学習する「重さ」の学習
- (3) 高等部
- 16 地図の縮尺について考えよう
- 3 図形・数量関係
- (1) 小学部
- 17 いろんなかたちをさがして積もう!
- 18 自分のいる場所を表にあらわしてみよう
- 19 正しくはかろう/きれいなかざりをつくろう
- (2) 中学部
- 20 ゲームを通して楽しみながら行える表やグラフの学習(生活単元学習)
- 21 表にあらわしてみよう
- 22 オリジナルパズルに挑戦しよう!
- (3) 高等部
- 23 表を読み取ろう・グラフを書こう
- 4 実務
- (1) 小学部
- 24 とけいのはりが○○になったらおしまい
- 25 買い物をしよう!
- 26 正しくお金を数えよう
- (2) 中学部
- 27 こづかい帳をつけよう
- 28 「特価○×パーセントOFF!」って何だ?
- (3) 高等部
- 29 視覚支援により課題を明確にした買い物学習の工夫
- 30 どこに行って何を食べる?
まえがき
盲学校,聾学校および養護学校学習指導要領が10年ぶりに全面的に改訂され,平成21年3月に「特別支援学校学習指導要領」として告示された。
今回の改訂においても,「生きる力」を育むことが継承されており,すべての児童生徒について,各教科等にわたって「個別の指導計画」を作成するとともに,適切に評価し,指導の改善に努めることが示された。障害の重度・重複化,多様化に対応し,一人一人に応じた指導をいっそう充実させることも求められている。さらに,領域・教科を合わせた指導を行う際にも,各教科等の内容を基に,児童生徒の知的障害の状態や経験等に応じて,具体的に指導内容を設定することが規定された。しかしながら,日々の教育活動においてこれらの改訂のポイントを具現化することは,決して容易なことではない。
また,昨年度から教員免許更新制が開始され,先生方によりいっそうの資質向上と専門性が求められるようになった。先生方の真骨頂は授業でこそ発揮されるもの,と大いに期待をしている。さらには,団塊の世代の大量退職は学校教育の世界においても同様であり,各地の特別支援学校においても,多くの新採用の先生方が児童生徒の指導にあたっていらっしゃる。このような状況に対応するためには,何らかの指針が必要だ。一方で,系統的で,しかも生きる力につながる算数・数学の授業は,一般的には難しいと考えられがちである。そこで,豊富なご経験をおもちで,しかも日々特別な教育的ニーズのある児童生徒の支援にご尽力されている先生方を全国から選りすぐって,ご執筆いただき,本書をまとめあげることができた。同じ学部で,同じ題材を扱ったとしても,対象となる児童生徒の実態が異なれば,当然のことながら指導方法や支援の仕方が異なる。また,高等部の生徒であっても,その実態から,目標や内容の一部を,中学部の数学,または小学部の算数に替えて指導する必要がある場合もある。本書は,このような点でも参考にしていただけるものと自負している。
今日の特別支援教育においては,前述したように,一人一人に応じた指導をよりいっそう充実させることが求められている。初めて特別支援教育に携わり,日々の算数・数学の授業に悩んでいらっしゃる初任の先生方にとっても,また研究授業のよりよい展開を考えていらっしゃるベテランの先生方にとっても,本書がアシストとして多くのアイデアやヒントを提供できることを願っている。
最後になるが,本書をまとめるにあたって,明治図書出版教育書編集部の佐藤智恵さんにはたいへんお世話になった。この場を借りて,お礼を申し上げる次第である。
編者 /関戸 英紀
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- 明治図書