- まえがき
- 本書の使い方
- 言語シリーズ
- 【文字・表記】
- 1 濁音、促音、拗音
- 2 ひらがな・カタカナの形、成り立ち
- 3 句読点
- 4 符号など
- 5 アクセント
- 6 擬音語と擬態語
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- 8 点字
- 【語彙・意味・辞書】
- 9 国語辞典
- 10 いろはうた
- 11 類義語と対義語@
- 12 類義語と対義語A
- 13 指示語
- 14 文末表現(常体、敬体)
- 15 接続語
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- 17 ことわざ、慣用句A
- 18 レトリック@
- 19 レトリックA
- 20 古文、漢文、俳句、短歌@
- 21 古文、漢文、俳句、短歌A
- 【文法】
- 22 主語・述語
- 23 修飾語
- 24 文末表現
- 漢字シリーズ
- 【字形】
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- 26 似ている漢字
- 27 同じ部分を持つ漢字
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- 30 画数@
- 31 画数A
- 32 漢字の成り立ち@
- 33 漢字の成り立ちA
- 【読み方】
- 34 漢字の音と訓@
- 35 漢字の音と訓A
- 36 数を表す漢字
- 37 日付を表す漢字
- 38 似ている漢字、同じ部分を持つ漢字
- 【意味】
- 39 熟語、四字熟語
- 40 熟語の成り立ち
- 執筆者一覧
まえがき
/手塚 美和
「解けそうで解けない難問五問の中から一問選んで解くシステム」は向山洋一氏の算数の実践です。それを国語版に応用したものが本書です。子どもたちに算数と同じ知的興奮を与えることができます。
「言語分野」と「漢字分野」に分け、「ことわざ」「主語述語」「筆順」など一つの項目について五問ずつ作成しました。四年生までに学習する内容の発展・活用・探求として利用できます。
見開き二ページを選んで印刷し、子どもたちに配布します。五問から一問だけ選んで解かせます。実態に合わせて、最初に教師が問題を読んでもいいでしょう。子どもたちが一問解いて持ってきたら、教師は○か×だけつけます。正解していれば百点です。百点の子は次の問題に挑戦することができますが、挑戦するかしないかは子どもが選択します。二問目が正解したとしても二百点にはなりません。百点のままです。そればかりか、次の問題を間違えたら、〇点になってしまいます。もちろん、×になっても何度でも挑戦できます。何日もかけて挑戦する子も出てきます。
教師は教えたり解説したりしません。子どもたちは自分の力で解くことが快感なのです。
教室には発達障害の子どもたちもいます。学力低位で自己肯定感が低い子。負けを認めることが苦手な子。集中することが苦手な子……。この難問良問システムは、そのような子どもたちにも次のような効果があります。
@ 一問だけ解ければよいので挑戦したくなる。
A 失敗しても何度でも挑戦できるのでへこたれなくなる。
B やることが明解で集中しやすい。
C 自分が解きたい問題に挑戦できるのでやる気がわく。
D たくさん褒められて達成感がある。
「国語は面白い」「国語が好き」という子がたくさん生まれることを願っています。
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