- はじめに
- 音楽授業のシステムづくりに向けて
- 1 リズムとテンポをつかむこつ
- 1 リズムとは「安定した繰り返し」
- 2 最高のパーツ
- 3 テンポとは「展開のタイミング」
- 4 曲の間をつめる
- 5 歌っていないときも常に拍が流れる
- 6 教師の声の七変化
- 7 緩と急
- 8 向山型で音楽授業 チェックリスト50
- 2 英会話授業を音楽で
- 1 動作
- 2 遊び歌
- 3 英語の歌
- 4 名曲・名画鑑賞
- 5 フラッシュカード
- 6 本日のダイアログ
- 7 リスニングクイズ
- 8 ゲーム
- 9 退場行進
- 3 歌唱指導システム
- 1 歌詞読み
- 2 曲を聴く
- 3 歌う順の確認
- 4 メロディを覚える
- 5 ちょうどよい速さを考える
- 6 構成を見る
- 7 歌詞解釈
- 8 出だし練習
- 9 終わり練習
- 10 山練習
- 11 圧縮練習
- 12 部分二部合唱
- 13 仕上げ・暗唱
- 4 鑑賞指導システム
- 1 曲名を半分だけ隠して想像しながら聴く
- 2 長調・短調を説明なしで教える
- 3 構成を聴き取る
- 4 楽器を絞って聴く
- 5 楽器のメロディを口ずさみながら聴く
- 6 楽器の演奏のまねをしながら聴く
- 7 楽器の数を考えながら聴く
- 8 出てくるものを想像しながら聴く
- 9 この曲に工夫があるか,評論文を書く
- 5 器楽指導システム
- 1 新曲楽譜読解スキル
- 2 リズムが崩れない簡単指示
- 3 音が出ない原因がすぐにわかる二人羽織リコーダー
- 4 リコーダー,低い音と高い音のこつ
- 6 グループ学習システム
- 1 局面限定の練習で効果は5倍
- 2 グループ練習もパーツで行う
- 3 表現の工夫はこれだけ
- 4 必ず変容する3ステップ方式
- 5 発言量が3倍に増える聴き合い7パターン
- 6 子どもがもう一度立ち止まる教師の切り返し10パターン
- 7 和楽器のよさを感じる授業
- 1 ルーツが似たものどうしを聴き比べさせる(琴とカヤグム)
- 2 身近な楽器と聴き比べさせる(尺八とリコーダー)
- 3 違う楽器と聴き比べさせる(和太鼓と三味線)
- 4 1つの楽器をクローズアップして聴かせる(チャッパ)
- 5 曲の背景などを提示して聴かせる(こきりこ,ささら)
- おわりに
はじめに
飯田先生は,授業がうまい法則化の教師が会場一致で認めた「授業の名人」だ。セミナーの模擬授業では参加者全員がびっくりした。
飯田さんの前著・本書は「音楽の授業」を正面から取り上げた日本ではじめての本である。
その音楽授業論は日本のこれまでの優れた指導法を土台としている。中でも「向山型算数」「向山型国語」など今日広がっている「向山型」の授業を音楽に素直に取り入れたのである。
合唱,器楽などの本はたくさんあるが,「音楽の授業」そのものをここまで問いつめ,かつ鋭い問題提起をした本はない。
1作目はあっという間に日本中に広がり,再版・4版と増刷になった。
何よりも「私でも音楽の授業が楽しくできました」という便りが多く寄せられた。子どもたちが音楽が好きになったという声も届いている。
TOSS音楽に学ぶ教師は激増した。私学,附属などこれまであまりなじみのなかった学校も参加してきている。百数十名が参加したTOSS音楽セミナーは実に感動的である。「子どもバンドの授業」やら「音楽教師の英語授業」など,これまでの枠を大きく破っている。
飯田さんはTOSS音楽を支える一人である。
本書が多くの人に読まれ,参考にされることを願う。
TOSS代表 /向山 洋一
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- 明治図書