- はじめに
- 第1章 志―自分が進むべき道を見つける
- 一 自分の感性を肯定しよう
- 二 はじめての教材開発
- 三 道徳ではない!?
- 四 解決できない矛盾
- 五 十年越しの教材開発
- 六 偶然の出会いを楽しむ
- 七 自分をごまかさない
- 八 命の範疇
- 第2章 同志―共に進む仲間と出会う
- 一 わかりやすくシンプルに
- 二 ろばを売りに行く親子は愚か者か?
- 三 「道徳」授業改革運動へ
- 四 道徳学習指導案
- 五 二四年前の自分の指導案へ
- 第3章 原点―「特殊教育」に学ぶ
- 一 ずっと心に残る言葉
- 二 自分の目標を立てる
- 三 蝶結びへの道
- 四 原稿依頼が届く
- 五 教具から教材へ
- 六 数概念獲得のために
- 七 平仮名を上手に書きたい
- 八 生活に結びつけるということ
- 九 可能性の証明
- 十 原点としての「特殊学級」担任
- 第4章 居場所―学級づくりへ
- 一 誰の担任でも受ける
- 二 若い教師は子供と遊べ
- 三 〝不登校0〟ではなく〝全員登校〟をめざす
- 四 忘れたくない宿題
- 五 言葉が力になる
- 六 学校は行くものである
- 七 再登校へのステップ
- 八 日記を書かせる意義 心を育てる環境づくり(グラビアページ)
- 第5章 道―教師として
- 一 盲導犬サーブの授業 日本教育技術学会での授業(グラビアページ)
- 二 スポーツ紙の一面を飾った授業
- 三 ほんの短い言葉で1時間の授業ができるようになる
- 四 ありがとうと言われる人になる
- おわりに
はじめに
私は、自分の感性を信じて生きてきました。
いくら、「『普通』は、こうやるものだ。」と教えられても、自分の感性が「NO!」のサインを出すのであれば仕方ありません。
自分は、自分にしかなれないのです。
これは、けっしてネガティブな意味ではありません。
自然体の自分、等身大の自分が、一番いいのです。
だから、自分を大らかに肯定してみましょう。
自分の中にある素朴な「教師力」に目を向け、それを認めてみましょう。
自分が「いい」と思ったことをやり続けることができれば、その教師人生は最高です。
本書には、私が信じて実践してきたこれまでの歩みを、全6章のエピソードとして書き綴りました。
過去の苦労話をするつもりはありません。
まして、自慢話をするつもりは毛頭ありません。
その時、その瞬間に、私が信じて取り組んできた飾らない姿がそこにあります。
それぞれのエピソードには、できる限り具体的な実践の様子を記述しました。
具体的実践を示すことが、すなわち教師・佐藤幸司のライフストーリーだからです。
平成二五年五月 /佐藤 幸司
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- 明治図書
- 佐藤先生の生き方から、たくさんのことを学びました。2016/4/2130代・小学校教員