- はじめに
- 第1章 リーダーとして認めさせる集団統率術
- 策略という武器をもて
- 現場に出たら、プロ教師面をせよ
- 「怖さ」がわかるかどうか…が分かれ道
- 戦わぬことこそ最善の策
- 「怖さ」を知っても、それを見破られるな
- 教育はただ、「強制」だ!
- 学級担任は、「上司」程度の存在とあきらめよ
- 子どもたちに心は許すな、距離を取れ
- 片手にユーモア、片手にムチを
- 普通の教師でも子どもイジリで笑いを起こせ
- はじめギュウギュウ締めれば、後が楽
- 怒鳴るのも、「策略」のうち
- 悪いからじゃない、「シメ時」だから叱るのだ
- 「策略」は、「点」ではなく「線」で考え巡らせよ
- 第2章 「やんちゃ君」に反抗させない個別対応術
- 「やんちゃ君」を嫌ったら、アウト
- 勝てる勝負にだけ、のれ
- 全員は無理だとあきらめよ
- どうしてもダメなら流してしまえ
- 学力なんかつかなくても、子どもたちが荒れなければ良い
- 自分の授業スタイルなんて捨ててしまえ
- 叱らなくてすむ「予防」を張り巡らせよ
- 「褒める」はタダ。
- 子どもと個別の物語をつくる「エサ」をまけ
- 子どもさえ見えれば、後は褒めるだけ
- 「やんちゃ君」の2、3人は放っておけ
- 第3章 クラスをきっちりまわす仕事術
- 4月はミニゲームを集中投下。実はルールを教え込む
- 朝イチから、笑顔で子どもを籠絡せよ
- 漢字ノートは朝イチ提出!で後が楽々段取れる
- 保護者が一番、子どもが二番!他はテキトーでよい
- 同じ成果を上げられるなら、楽した方がエライ!
- 授業開始1分前に教室の空気を支配せよ
- 授業終了時刻を守るだけで、子どもの信頼は得られる
- チェックさえすれば、子どもはサボれぬと思い込む
- 崩壊学級の特徴は自らの手でつぶせ
- 「予防」あるところに崩壊なし
- 「当たり前」のことを「当たり前」にさせればそれでよい
- 泣いている子は相手にしないのが正解
- 「ホウレンソウ」で責任を逃れよ
- 理屈はいらない、子どもの事実だけでよい
- 何があっても教師が楽しめ
- 崩壊したら、戦わず、凌げ
はじめに
思い返してみると、この10年ぐらい学校で腹が立ったことがない。
もちろん、子どもたちを叱ることはある。しかし、それは全て演技だ。子どもたちのすることなど想定の範囲内である。ここで叱るべきだと判断すれば、厳しく叱る。私の講座を受けたことのある方なら分かると思うが、かなりの迫力を持ってである。
それでも、心の中は冷静だ。私はどこか冷めたところがある。
私は常に「策略」を巡らせて教育を行っている。「感情」の入る余地はない。
それが本書の編集担当・佐藤智恵氏が私を「ブラック」とイメージさせる所以であろうか。本書は、佐藤氏に私の「腹黒さ」を見抜かれてしまったことから企画されたものである。
下心を持って、計算ずくで行動するのが、なぜ悪い?
とは、内藤誼人著『「人たらし」のブラック交渉術』(大和書房)にある言葉である。この本は、佐藤氏が読むように薦めてくださったものだ。私はこの言葉に深く同意する。全く同意見だ。
一学級を預かる教師は、一国を預かる内閣総理大臣のようなものである。総理大臣が「策略」も練らず、「感情」に任せて国を治めたらどうか?そんな危ない人間に国は任せられないだろう。一学級を預かる教師も同様である。「感情」を排除し、「策略」を巡らせて学級をつくるべきである。
私がどんな「策略」を巡らせて学級をつくっているのか?本書ではそれを明らかにしていきたい。
/中村 健一
このシリーズの中で唯一電子書籍なっていない本なので、電子化してほしいです。
なかなか職場では教わらないことなので、よかったです
心の中で思っていたけど,口にするのは憚れることをバンバン書いてくださるのが
とても小気味いいです。
いろいろと表現は悪いですが(笑),激しく同意する部分が多いので
お薦めです。
コメント一覧へ