小学校国語科授業アシスト
授業をアクティブに変える! 言語活動を活性化する単元モデル 1・2年

小学校国語科授業アシスト授業をアクティブに変える! 言語活動を活性化する単元モデル 1・2年

好評2刷

子どもがいきいき学ぶアクティブな授業づくり

教科書教材を用いて、授業がもっとアクティブになる言語活動例を、指導のポイントや実際の成果物などとともに詳しく解説。1・2年では、入門期の子どもも身を乗り出して主体的に取り組むようになる楽しいモデルが満載です。


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ISBN:
978-4-18-190816-4
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年11月22日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 アクティブな授業づくりの基礎になる!小学校国語科でおさえておきたい基本事項
1 汎用性のある資質・能力としての言語能力を育む国語科教育の創造
2 国語科におけるパフォーマンス評価
3 子どもに出会わせたい音読教材
4 論理的思考を支える語彙の拡充
5 これだけはおさえたい語彙・文法
Column 【幼保小接続】小学校入門期における言語力の育成とは
Column 国語科授業のユニバーサルデザイン化とは
第2章 国語授業をアクティブに変える!第1学年 言語活動を活性化する実践プラン
話す・聞く
1 二人で問題を考えて,「これは,なんでしょう」クイズ大会をしよう
「これは,なんでしょう」
書く
2 家の人に友達との思い出を「おもいでボックス」で伝えよう
「いいこと いっぱい,一年生」
読む
3 お話の好きなところとそのわけを友達に発表して1年○組「おはなしカレンダー」を作ろう
「ゆうやけ」
4 わたしが選んだ「『うみのかくれんぼ』ちゃんぴおん」を発表します
「うみのかくれんぼ」
5 本を読んで自分だけのくちばしクイズを作り,くちばしクイズ大会をしよう
「くちばし」
6 本のパンフレットで友達に自分の好きな本をお知らせしよう
「ずうっと,ずっと,大すきだよ」
7 お気に入りの昔話を友達に紹介しよう
「たぬきの糸車」
8 読んで比べて思ったことをおうちの人に伝えよう
「どうぶつの赤ちゃん」
9 ショーウィンドウで紹介します この本がわたしのお気に入り
「だってだってのおばあさん」
Column ペア・リーディングを楽しもう
第3章 国語授業をアクティブに変える!第2学年 言語活動を活性化する実践プラン
話す・聞く
1 大事なことがすぐに分かるメモの取り方を知ろう
「ともこさんは どこかな」
2 夢の道具を発明し,家の人に発表しよう
「あったらいいな,こんなもの」
書く
3 かんさつ名人になって,自分の野菜の様子を家の人に伝えよう
「かんさつ名人になろう」
4 2年○組 オリジナル物語集を作ろう
「物語の作者になろう」
5 一年間を振り返って,2年○組「○○」文集を作ろう
「楽しかったよ,二年生」
読む
6 お気に入りの本を選んで,「お話クイズ」を作ろう
「ミリーのすてきなぼうし」
7 「ともだち」シートでお話の続きを予想しながら楽しく読もう
「お手紙」
8 「100ばいたのしいおにごっこブック」を作って1年生に遊び方を伝えよう
「おにごっこ」
9 友達に「このお話読みたい!」と言ってもらえるようにお気に入りの民話を紹介しよう
「スーホの白い馬」
Column 言語活動の活性化と資質・能力の育成とは―Q&Aとチェックポイント―
おわりに

はじめに

 グローバル化が進展する社会においても,「教育は不易流行である」。いかに時代が変わろうと変えてはいけない価値あるものと,時代の変化とともに変えなければならないものが,教育にはある。

 私が教職に就いた1980年代,国語科は「生きて働く言葉の力」を身に付ける教科であると,先輩諸氏から教えていただいた。あれから35年。そのことは今も変わらず,国語科教育で大切にされていることである。

 2008年に改訂された現行学習指導要領において,国語科は,言語の教育としての立場を一層重視し,国語に対する関心を高め,国語を尊重する態度を育てること,そして,実生活で生きて働き,各教科等の基本ともなる国語の能力を身に付けること,我が国の言語文化を享受し継承・発展させる態度を育てることに重点を置いている。そのために,実生活の様々な場面における言語活動が内容として示され,これらの言語活動を通して系統的に示されている事項を指導し,国語の能力を育成することが求められている。子どもたちが自ら学び,考え,判断し,自分の言葉で表現することができてこそ,生きて働く言葉の力が身に付いたと言えるだろう。

 現在,国語の能力が確実に身に付く言語活動の在り方が課題になっている。子どもたち一人ひとりが,どのような言語活動を,どのように行い,どのような姿になったのか,どのようなことができるようになったのか,そして,それは生きて働く力となっているかなど,常に評価を行い,授業改善をする必要があるのではないだろうか。


 本書は,これまで横浜市の教員として精力的に数々の教育実践を行い,横浜市の教育の推進に尽力してきた先生方が執筆をしている。ここで示している単元構想が,「国語が楽しい,分かった,できた」など,子どもたちの笑顔が多くの教室で見られる一助となることを願っている。

 2018年,次期学習指導要領改訂にあっても,質の高い言語活動を通して日常生活や社会生活に生きて働く国語の能力,自ら学び課題を解決する能力を育てることが,より一層求められるだろう。子どもたちの興味・関心,教材の特長,言語活動の吟味,指導事項の重点化など,十分な教材研究の基に,魅力ある国語科の単元づくりが求められる。多くの先生方の真摯な取組に期待している。


  2016年2月   鎌倉女子大学児童学部准教授 /入内嶋 周一

著者紹介

入内嶋 周一(いりうちじま しゅういち)著書を検索»

1955年横浜市生まれ。1979年から横浜市立小学校,小中一貫校校長,横浜市教育委員会指導部長・教育センター所長を歴任し,現在は鎌倉女子大学児童学部准教授。

平井 佳江(ひらい よしえ)著書を検索»

1962年福井県生まれ。福井大学教育学部卒業。横浜市立大岡小学校,永谷小学校,平沼小学校教諭を経て,横浜市教育委員会主任指導主事を8年間務め,現在は横浜市立稲荷台小学校校長。国語科教育,学校図書館教育を中心として,教材開発・授業づくりに取り組んでいる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 言語活動を考え、選ぶときの参考にさせていただいてます。
      2019/1/1940代・小学校教員
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