- はじめに
- 3年1学期
- 1 「黄金の3日間」で1冊のノートを完成させる システマティックにクラスをつくるには、ノートという作戦基地が必要である /渡邊 憲昭
- すべてを書き込む1冊のノート/ 原則としてクラスに関係することならジャンルを問わず何でも書く/ 始業式のプリントに書き込みをして初日の作戦を練る/ 限られた時間をノートでマネージメント/ その日のうちにクラスづくりをチェック/ 最初の授業をドラマチックに/ 係決めもシステマティックに/ 使い終わった1冊は来年の参考になる
- 2 子どもが進んで教室を整理する指導のポイント10項目 /山西 浩文
- 新学期に整理整頓のシステムをつくる/ 進んで教室を整理する指導のポイント10/ 教師も整理整頓をしよう!!/ 知らなかった! 事務机の本当の使い方
- 3 最初の3日間で学級を組織し、知的で楽しい授業を追試する /千葉 雄二
- 学級のルールを決める/ 授業のルールを学ばせる/ とびっきり楽しく、すばらしい授業をする
- 3年2学期
- 1 基礎技能を定着させよう /谷 和樹
- 漢字を楽しく定着させる/ 漢字の間違い探しミニゲーム/ 「書く」技能を定着させる――ミニ作文を書かせてみよう/ 音読トーナメントのイベントで楽しく「読む」技能を定着させる/ 「問題をつくる技能」を教える
- 2 三年生担任のための「理科・授業開きのネタ」 /大堀 真
- 内示をされたらすぐ動け/ 福島第二小学校の敷地の中にサクラの木は何本あるのか?/ 三年生で理科好きにするネタ
- 3 二学期末の保護者会で子どもの成長を語る /乙津 優子
- 保護者会でエピソードを話す/ TOSS実践の追試でエピソードが増える/ 実践したことは学級便りに記録する/ 一人ひとりが自分の作品を紹介する/ 保護者アンケートを活用する/ 二学期末の保護者会資料/ 行事以外の話題は交換ノートで
- 4 二学期始めをスムーズに展開する /國師 洋之
- 夏休みの作品処理を1時間でする方法/ 学級ルールの再確認/ 学習用具の再確認/ 当番活動の決定とチェック方法
- 3年3学期
- 1 三年三学期の教育設計のネタ5 /村野 聡
- 三年生の三学期は「知的な授業」と「楽しいイベント」を/ ネタ@ オリエンテーリング風・社会「昔の生活」/ ネタA 国語と図工のリンク・三行詩と切り絵で文集作り/ ネタB 六年生を送る会の出し物「人文字クイズ」/ ネタC 保護者も喜ぶ「創作ダンス」/ ネタD 保護者を巻き込んで「食い倒れパーティー」
- 2 力を合わせ、認め合う活動で学級をつくる /川口 達実
- 始業式前日/ 第一日目 始業式の日はたくさん力強くほめる/ 第二日目 学級の組織やルールをつくる/ 第三日目以降は全員で遊ぶ日と授業の充実を図る/ メッセージカード作り/ ハッピーラッキー給食/ 体がホッカホカ、10分間熱中! ワンバウンド・ソフトバレーボール/ 縄跳びで足の動き、二人組の技、三人組の技を楽しむ/ 異色! 五色百人一首リーグ戦
- 3 学年末の大パーティー 成功までの原則はこれだ! /大関 貴之
- パーティーを仕掛ける/ パーティー成功の原則/ パーティー大成功!
プロは、仕事の文法を身につけている
どんな仕事にも「仕事の文法」がある。
誰がやろうと、どこでやろうと、やらなくてはならない「仕事」の「やり方」がある。
教師の仕事は「一年間」を基本とした流れになっている。
医師は「患者が治るまでの期間」が仕事の流れになっている。
ラーメン屋は「客がラーメンを食べて出るまで」が仕事の流れになっている。
ラーメン屋は、わずか「二、三十分間」が勝負であるが、教師は「一年間」が勝負だ。
二、三十分間の仕事でも「修業」となると大変である。力の差は、はっきりと出る。
それが、「一年間の仕事」ともなれば、力の差は、もっともっと大きく現れる。
「一年間の教師の仕事」の「やり方」を身につけている教師と、行きあたりばったりで仕事をする教師とでは大きな違いが出てくる。
教師なら、始業式後の「黄金の三日間」は知っているだろう。
教師生活で最も大切な時期だ。
やるべき事も決まっている。
この三日間を「のほほん」と過ごすと、一年間を苦痛で過ごさねばならない。
「教室ツーウェイ」誌で、毎年「黄金の三日間」をとりあげているが、反響は絶大だ。
それほど大切で重要なことを、知らない教師もいるのである。
学級崩壊を起こす教師の大半は、「黄金の三日間」を知らなかった教師だ(本人たちの反省である)。
つまり、勉強をしなかった教師であり、とりもなおさず「仕事の文法」を学んでいない教師である。
せっかく手にした教師の仕事。
あこがれ夢みた子どもとの生活。
教師人生が、楽しく、ロマンに満ちたものにするためには、「仕事の文法」を身につけなければならない。
本書は、そのための絶好の入門書である。
一年間、三百六十五日の、仕事の中で、「大切なこと」「ぬかしてはならないこと」をわかりやすくすぐ役立つように述べてある。
書かれていることは、何千、何万の教師が体験してきた知恵の結晶である。
本書によって、歩き始めの教師生活が、豊かになることを願う。
TOSS代表 /向山 洋一
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- 明治図書