授業を楽しくするユーモア事典 第2集

授業を楽しくするユーモア事典 第2集

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ユーモアが授業を面白くし、子どもを意欲的にする。好評続編。

著者の有田氏は言う。「子どもが元気のない時に話してあげるといい」と。笑い話をする時、自分から先に笑っている人がいるが、これではしらけてしまうとも。自分の馬鹿さ・間抜けさを出すことによって笑わせたい。話をしながら楽しんでいただきたいと力説する。


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ISBN:
4-18-231229-5
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1 ハナのパリ
ハナのパリ /入 院 /趣 味 /救 助 /うんざり /好奇心 /美人にみえたら /ホリエモンの涙 /結婚申込 /娘か妻か /求 人 /口頭試問 /テスト中 /終 電 /逮捕状 /シルバーシート /娘のほしいもの /夫婦げんか1 /夫婦げんか2 /友人の会話 /同意したこと /捜索願い /いいところは使った /正確になった /奇 跡 /パ ス /どうして結婚? /白い服 /つくりたて /写 真 /起きる順番 /話は別 /イギリス料理 /五人に一人は中国人 /初めから冷えてる /お隣り /密輸ルート /想定外 /東京〜大阪三十秒? /父の言葉 /いいわけ /もしものこと /家族の思うこと /うらない /禁 煙 /オレもぬいぐるみだ! /大丈夫だ! /変 装 /転居届
2 番組の始めに
カキと柿 /自分のことば /売れっこ作家 /番組の始めに /ことば足らず /レントゲン /悩 み /つきたての餅 /老後のために貯金 /同じ話 /若い女子アナ /ハムスター /怒りをおさえる薬は? /手づくりサンドイッチ /呼びすてはダメ /ほこりまみれの車 /食い残し /フンガイ? /三度の飯 /おなかの加減は? /テスト /ティッシュ配り /体重計 /頭か顔か? /あんな時代があった? /ユーモアのあるポスター /ポスター /おばあちゃんと結婚? /タコ焼き /目やに /学校へ行かない! /考えごと /犬の顔色 /おじいちゃんの年 /時間割 /これおいしい? /再放送 /娘 /広い家 /関東風と関西風 /犬を産んだ? /偽 装 /スプーン /泳げるか? /結婚式 /私は九十歳 /タレント
3 人   生
ES細胞論文の捏造 /人 生 /これでも予定より早目 /おむかえ /ケータイのメール /経営にもお笑い /バックオーライ /「休み」と「や」 /鏡開き /道州制 /ホリエモン /女性は強い /ウソつきの罰 /心がけしだい /女性の酒飲み /賢い人 /無抵抗 /幸せな人 /人を傷つけるもの /節 度 /コントロールできるもの できないもの /人を落ちつかせるもの /やってはいけないこと /億万長者 /不登校 /成田空港で /酔っぱらい運転 /水道の故障 /駐車禁止 /出張所 /刑務所 /キャベツの一枚売り /十円硬貨 /むりというもの /部屋の値段の差 /おしゃべり /ブ ス /贈 物 /でっ腹 /霧の都・ロンドン /踏んづけたのは? /学生の会話 /忠 告 /再々婚? /本気の結婚 /得意なこと /友だち同士の会話
4 地 球 儀
一番好きな教科 /地球儀 /胆 石 /アゴがはずれた! /証 人 /さがしてもムダ /ニートの時代 /スピード違反 /ウソつき /ありがとう /テーブルマナー /友 情 /境い目 /桜の木の下で /久しぶり /コンサート /シャカの側じゃかわいそう /地獄か天国か? /豪華船でも /精神病院 /いいわけ・二 /車にアイロン /テキサス人 /地震情報 /ええです /大 雪 /短文つくり /タチノキ /御利益 /骨 折 /携帯電話 /姓名判断 /メール打ち名人 /今日は見学 /寝たきりになったら? /チェロ /メーター代は? /除草剤と女装剤 /遅刻の理由 /帽子はどうした? /男か女か /同じこと /オレはいそがんよ
5 男子の本買い
学校で一番怖いところ /外国へいった /面白ネタ /男子の本買い /ジャルそば? /真っ暗になる /けんか /こたつ /人生って面白い /混まない電車に乗ろう /指の味 /出雲の神の力 /何事も努力次第 /恒例と高齢 /短いあいさつ /あいさつ /病気? /温泉効果 /乾杯! /面白ネタを借りる /上流家庭 /けんちん汁 /点滴に酒を入れて /メモ魔 /ノンストップバス /顔が怖い! /もの忘れ /お金はありません /願いごと /団体割引き /○○県産とは? /お世辞 /乗り越し /乗りおくれ? /家よりお墓 /同時通訳 /人生の三分の二
6 あとはひきうけた
資源ごみ回収 /あとはひきうけた /やめた方がいい /映画館 /トリノ /目が不自由 /関係ないだろ /人のことはいえる /スピード違反 /卵を食べた? /ビー玉 /ひまな店に入るな /得意な料理 /その弁当食べたい! /巻ずしは春を呼ぶ? /お金が足りない /最後まできいて! /脈がわからない /しかえし /二重にみえる /いや、別に /乾 杯 /電 柱 /お世辞・二 /みえないぞ! /人が入らない /たってのたのみ /馬から手紙 /変 化 /頭痛はうつる? /腹の立つこと /教 育
あとがきにかえて  引用・参考文献

まえがき

 「一時間に、一度も笑いのない授業をした教師は、授業終了後、ただちに逮捕する」という条文を、学習指導要領の総則の1に入れよう─という運動を二十年もやっているけど入れてもらえない。こんな冗談をいいたくなるほど、「笑い」のない授業が多すぎる。子どもたちがかわいそうである。

 講演も同じで、「一度も笑いのない講演をしたら、終了後ただちに逮捕する」と、自分にいいきかせ、笑い話をいくつか必ず準備している。それでも、笑ってもらえないこともあり、人を笑わせることのむずかしさを体験する毎日である。常に、新しい笑い話を仕入れたり、考えたりしないと、同じものでは笑ってもらえない。それで、いつも「笑い話」を集める工夫をしている。メモしてはノートにはりつけ、時折、読みかえしては一人で笑っている。

 電車の中でみつけたり、他人の話の中にみつけたり、テレビをみながらみつけたり、あらゆるところで、ユーモアのある話に目を光らせている。これがだいぶたまったので整理してみたら一冊分くらいになっていることがわかった。わたし一人で笑うにはもったいない。多くの人に笑ってもらい、幸せな気分になってもらいたい─と考えて、一冊にまとめた。

 これらの笑い話は、話し合いの時ちょっと入れることによって楽しくなり、授業のスキ間にちょっと入れることにより、子どもにうるおいができる。教師の心にも「ゆとり」ができるし、豊かな気分にもなれる。何となく、楽しい気分にもなれることは間違いない。そういう話をかき集めているから─。

 子どもが、元気のない時に話してあげるといい。この本は、どこから読んでもかまわない。気に入ったネタから使えばよい。順序なんて、全く考えていない。整理したら、こうなっただけである。

 笑い話をする時注意すべきことを二、三あげておきたい。わたしの体験からいえることである。

 第一に、笑い話をする時、自分から先に笑っている人がいるが、これではしらけてしまう。自分は最後に笑うことが鉄則である。本人が笑わないと、「これは面白くない」と思われるので、最後に大いに笑うことだ。

 第二に、この本に書いてあることは、可能な限り、わたし自身が体験したように書いてある。そうしないと、迫力が出ないからである。それで、話をする方は、自分が体験したようにおきかえて、さも自分のことのように話してほしい。そうして、自分の馬鹿さ・間ぬけさを出すことによって、笑わせるのである。失敗は笑ってくれるが、自慢話は決して笑わないことをキモに銘じてほしい。

 第三に、説明を加えないことである。説明しないとわからないような話はダメである。相手の能力に応じて、話題をえらぶことである。これが話す人の注意すべきことである。

 毎日、一つずつ話すのもいい。子どもは明らかに変化してくる。面白くなってくる。話しながら楽しんでいただきたい。作りかえてもいいので、より面白くしてほしい。とにかく、楽しんで下さればいいのである。

 本書も、明治図書編集部の江部満編集長のおすすめによってまとめることができた。記してお礼を申し上げたい。


  二〇〇六年三月   /有田 和正

著者紹介

有田 和正(ありた かずまさ)著書を検索»

1935年 福岡県生まれ。

玉川大学文学部教育学科卒業。

福岡県の公立校,福岡教育大学附属小倉小学校,筑波大学附属小学校を経て愛知教育大学教授。

1999年3月 愛知教育大学定年退官。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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