- まえがき /有田 和正
- 本書解説 ――本書は「有田和正事典」である!―― /古川 光弘
- T 有田和正の知って得する実践情報
- /有田 和正
- 1 「ほぼ同じ」話
- 2 「いちじく」のつくり方
- 3 流氷がくると魚がおいしくなる
- 4 魚は塩焼きが一番おいしい?
- 5 三分一湧水
- 6 寺院と神社の数
- 7 おもしろい角度からゆさぶりたい
- 8 原料と名産品
- 9 冬の白い花は何?
- 10 日本一の二十世紀梨の産地の秘密
- 11 日本一の「にんにく」の産地・田子町
- 12 京都駅の地名は?
- 13 京都の「町」は家の裏が境界になっている
- 14 草ロールのある風景
- 15 草ロールが北海道の牧場風景を変えた
- 16 大地震は異常気象の典型?
- 17 黒豚を育てるのも容易じゃない
- 18 雪あかりで街おこしする小樽市
- 19 花粉症に挑戦する不織布マスク
- 20 不織布とはどんなもの?
- 21 スナックパインとは?
- 22 ぶどう畑のきめ手は土だった
- 23 高知「後免駅」の由来は?(その1)
- 24 高知「後免駅」の由来は?(その2)
- 25 新しい路面電車
- 26 子どもの学習も「手間・ひま」かけるべき
- 27 目玉を使って観光地に
- 28 研究者が連作障害を防いだ
- U 古川光弘が選ぶ有田和正の指導技術+選者の視点
- /有田 和正 /古川 光弘
- 1 教材研究の3段階
- 2 教材開発に必要な基礎技術
- 3 紳士録
- 4 子どもが熱中するネタの条件
- 5 「太陽」(ネタ)でマントをぬがせよ
- 6 「追究の鬼」を育てる条件
- 7 調べ方を鍛えるネタの条件
- 8 学習技能を身につけさせるポイント
- 9 公教育の使命
- 10 本物以上の教師はない
- 11 「縄文時代の想像図」の教材化
- 12 挑戦する姿勢が若さを保つ!
- 13 子ども研究が大切!
- 14 有田学級の憲法学習
- 15 子どもが求めている授業
- 16 紙芝居を作る3つの条件
- 17 社会科発問の定石化
- 18 追究の鬼を育てる3条件と「問題」の4段階
- 19 1枚の絵をネタに!
- 20 有田式ワークの目的
- 21 書くことを楽しむようにするための4か条
- 22 授業を成立させる3条件
- 23 授業のつくり方を変える
- 24 材料七分に腕三分
- 25 生活科授業のネタをつくる4条件
- 26 生活科の授業の組み立てとワークの活用法
- 27 おもしろいクイズの作り方
- 28 おもしろいクイズの作り方(その2)
- 29 おもしろいクイズの作り方(その3)
- 30 学ぶことは,人生一番最高の贅沢な遊びである
- 31 有田流ユーモア・通知表のわたし方
- 32 ダイナミックな実践を!
- 33 子どもの長所を見つけ出せ!
- 34 グラフの読み方の基礎
- 35 話し合いの3条件
- 36 問題のないクラスは存在しない
- 37 「努力と挑戦」をモットーに
- 38 いつも機嫌がよくて明るい子を育てる3箇条
- 39 教師の支援 7箇条
- 40 系統資料の読み方 5原則
- 41 「記録」から「頭のカルテ」へ
- 42 学習指導要領に示された社会科の学習技能
- 43 総合的学習のおもしろさ
- 44 自分の生きる道はこれしかない!
- 45 意見の対立を引き出す2つの方法
- 46 討論・論争にもっていける教材の条件
- 47 こういう「道徳」授業は失敗する!
- 48 子どもが熱中する発問とは
- 49 歴史人物小話集
- 50 新学力観をこうとらえる
- 51 「追究の鬼を育てる」学級機能3か条
- 52 有田流,道徳の考え方
- 53 生活科で育てる「新しい学力」
- 54 自らすすんで研究授業をせよ!
- 55 有田型ノート指導の技術
- 56 資料を見るときのポイント
- 57 実践の中から理論をつくる
- 58 筑波大学附属小学校の「総合活動」
- 59 停滞する子どもたちの文章には……
- 60 1年生担任の条件
- 61 板書すべきこと
- 62 発言のしかた4つのタイプ
- 63 「写真」「絵」「図」の読み方
- 64 環境教育のあり方
- 65 子どもが教師を超えた授業
- 66 ユーモアで読点の指導!?
- 67 暗示をかける
- 68 指導案の書き方
- 69 プロ教師の5条件
- 70 若いうちは冒険せよ!
- 71 先人から学べ!
- V 有田和正を追って
- /古川 光弘
- 1 私の目標・あこがれは「この人」「この授業」
- 2 「プロの技術」有田型の追試でつかむ
- 3 先達から学んだ「集団を動かす」裏わざ
- W 子どもの興味関心を高めるネタ話
- /有田 和正
- 1 龍宮城は,一体どこにあるのでしょう?
- 2 魚だって学習するって本当?
- 3 地獄と極楽の違い
- 4 お墓参りで花や線香をなぜあげるの?
- 5 野生動物のエサは何がよいのか?
- 6 みかん1個の実をつくるのに何枚の葉が必要か?
- 7 いちじくのつくり方はユニークです!
- 8 日本一低い山は何メートルか?
- 9 茶畑の扇風機は何のため?
- 10 十勝平野の防風林は守れるか?
- 11 水の足りない「水郷」とは?
- 12 街路樹から街が見える
- あとがき /古川 光弘
まえがき
本書は,わたし・有田と古川氏の「共著」ということになっていますが,実質は古川氏の単著に近いといえます。
本書の中心をなしているのは,第U章「古川光弘が選ぶ有田和正の指導技術」です。わたしの160冊の著書の中から「71冊」を選び出し,これを読んで,古川氏が「ここがエキスだ」と思ったところをぬき出し,それに「選者の視点」を書いています。この「選者の視点」が,古川氏の「教育論」になっているのです。この文を読んだら,原典を読みたくなると思います。原典にあたって,古川氏の「視点」と比べてみると,古川氏の読みがいかに深いかわかるはずです。
「ここが本書のエキス」なのです。毎月のメーリングリストに,こんな文を書いていることを初めて知り,感動しました。そして,「なるほど,こんな見方もあるのか」と思いました。
第V章は,古川氏が「有田和正を追って」という文を書いています。このことも全く知りませんでした。わたしが1人の先人を追いかけたように,古川氏が「有田」を追いかけているというのです。しかし,わたしに追いかけるだけの価値があるのだろうか,と思います。しかし,古川氏が大きく成長するよう,可能な限り応援したいと思っています。
第T章は,「有田和正の知って得する実践情報」として,毎月,わたしがみつけたことや調べたこと,みたことなど,「面白い」と思ったことを,随筆風に軽く書いたものです。1度に3か月分送ったり,1月分送ったり,その時々の状態で自由気ままに楽しみながら書きました。「まとめたもの」をみると,いつの間にか28本にもなっていました。
この中に,わたしがどのようにして「ネタさがし」をしているかみえると思います。あれこれヒントを集め続け,「ネタ帳」なるものをつくっています。それに,メモ帳を常に持ち歩き,「いつでも」「どこでも」メモしています。これを文にまとめたものです。
もう教材の形を整えていますが,深まりが今1つ足りないので,これをもとにして追究を続けています。
第W章,「子どもの興味関心を高めるネタ話」も,同じようなものですが,こちらの方がスペースの関係もあって,少し詳しく書いており,このまま授業化できると思います。
わたしの文は,第T章28本,第W章12本で,合計40本です。
これに対して,古川氏の文は「71本」にも及んでいます。わたしの文がつけ足しという感じになっています。毎月のメーリングリストに,これだけの文を書いていたのです。
「教材・授業開発研究所」のメーリングリストを古川氏が開いてくれ,ここで集めた文を2冊の本にしました。それも,すべて古川氏が,原稿を集め,整理してくれました。わたしは,整理してくれたものを読んで,「まえがき」を書いたくらいです。といっても,多少,内容の修正をしたりしましたが――。
本書は,メーリングリストを使っての3冊目の本になります。これも古川氏がきちんとまとめてくれ,わたしが「まえがき」を書き「あとがき」は古川氏が書きました。かなり充実したものになったな,と思っています。
古川氏が,「あとがき」のところに書いているように,メーリングリストを開くときから,明治図書の江部満編集長にはげましをうけ,出版もさせていただきました。今回も,江部編集長のご支援によってまとめることができました。厚くお礼を申し上げます。また,古川氏にも,お礼を申し上げます。
2006年3月 /有田 和正
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- 明治図書