令和型いじめ解決マップ ゼロからわかる予防と対応ガイド

令和型いじめ解決マップ ゼロからわかる予防と対応ガイド

新刊

BEST300

多様化している令和ならではのいじめ 学校に出来ることとは?

近年、より教師に見えにくくなっている令和型いじめ。SNSや家庭環境の変化などで、対応が難しくなってきている令和ならではのいじめの予防と対応について、教師と子どもの場面別の会話例や、いじめ予防授業プランも入れて解説しました。明日の道標となる1冊です。


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ISBN:
978-4-18-241221-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年4月14日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
序章 令和型いじめの根
教育の場から教育というサービスを受ける場へ
寛容さを失い攻撃する社会
他者視点の喪失
オリンピック選手への批判から見えてくるもの
最適化された空間からストレスフルな閉鎖空間へ
いじめが成立する3要素
その子にとっての主人公でいられる教室へ
第1章 WANTとSTORYで対応する
いじめはWANTから発生する
子どもが納得できるSTORYをつくる
2つのSTORY
第2章 令和型いじめ解決マップ
学級内の基本的欲求
崩れるいじめの4層構造
頻繁に入れ替わる被害者と加害者
被害者バージョン
加害者バージョン
第2ステージから第1ステージへの後退リスク要因
第3章 解決のSTORYを子どもとつくる
点ではなく線で考える
全員被害者のいじめのケース
3種類のゴールを考える
子どもたちのWANTを考える
選択肢を与えてSTORYをつくる
第4章 保護者のWANTに対応する
消費者としての保護者のWANT
子どもと一体化した保護者の例
保護者の感情に焦点をあてる
説明の手順
保護者の望む役回りは変えない
第5章 令和型いじめ対応の勘所
告白して断られて傷ついた,いじめだというケース
賢者からの質問カードで意欲的に考えさせる
表情カードで多角的に考えさせる
第6章 令和型いじめ予防の勘所
アクセルばかりを教えてブレーキを教えない学校
子どものWANTにはないSOSを出す自分
SOSを出す状況を受け入れさせる
SOSカードの実践 助けを求める練習
リスク回避から生まれるリスク
ルールとマナーを使い分ける
マナーの良いクラスというイメージを持たせる
自由の相互承認に基づいたルールを
勉強を教えたことがいじめにつながる時代
第7章 学級の荒れから生まれるいじめ
公式のルールと非公式のルール
公式のルール<非公式のルール状態での指導
人間関係のチェックポイント
第8章 令和の子どもたちに伝えたいこと
長い話を聞けない子どもたち
いじめとは境界線の侵入
前にやられたから,仕返しだという子どもたちに
被害者にも原因があるという子どもたちに
多様性は認めるけれどかかわらないという子どもたちに
命を軽視する子どもたちに
第9章 令和型いじめ予防授業
遊んでいただけ
これでいいの?
僕は悪くない!
おわりに

はじめに

 交通事故があったとします。被害者はもちろん,加害者も,自己現場の周囲で暮らす人々も,誰一人として幸せになる人はいません。そのときだけの問題ではなく,その後の人生にも暗く重い影を射すことでしょう。

 これは,いじめも全く同じです。被害者も加害者もクラスの子どもたちも,保護者,教職員,地域の人も……。誰一人として幸せになることはありません。

 今日も日本のどこかで,いじめ防止のために,様々な教育活動が行われています。子どもは教師の思いを受け止め,「いじめはしません」と口にします。ところが,いじめは起きます。

 それは,わかることとできることは別だからです。

 教師が,その子が二度といじめをすることのないように寄り添いながら,できるようになるまで導いたとします。

 それでも,いじめは起きます。人は自分一人では決してやらないようなことでも,集団になるとやってしまうことがあるからです。

 さらに,これまでのいじめ指導と令和の子どもたちとの相性の悪さも看過できない部分です。


 教室は,交通事故多発地帯にたとえることができます。この場の地理や交通量や交通状況に精通することが,交通事故を防ぐことにつながります。

 この「令和型いじめ解決マップ」が,教室のトラブル防止につながればと願っています。


  2025年3月   /千葉 孝司

著者紹介

千葉 孝司(ちば こうじ)著書を検索»

1970年,北海道生まれ。元公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校に関する啓発活動に取り組み,カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努めている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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