- まえがき
- T 黄金の三日間 私のアクションプラン
- 一 なぜ「黄金の三日間」が大切なのか
- 二 黄金の三日間にすべきこと
- (1) 出会いの板書を書く ■出会いの板書は第一印象を決める
- (2) 教師の自己紹介をする ■印象に残る自己紹介を
- (3) 子どもに自己紹介をさせる ■三〇秒スピーチにチャレンジ
- (4) 挨拶・返事の仕方を教える ■「自分から先に挨拶」の手本を教師が示す
- (5) プリントの配布をする ■「ありがとう」「どうぞ」で学級づくりを
- (6) 宿題を出す ■日記指導で文を書く力をつけさせる
- (7) 学級通信を出す ■学級通信第一号は初日に出す
- (8) 朝学習の仕方を教える ■朝学習は静かに行わせる
- (9) 日直を決める ■日直はその日のクラス代表!―「活動」を評価すれば、子どもは動く!―
- (10) 当番を決める ■学級の仕事は一人一役で! これで、学級がスムーズに動き出す!
- (11) 朝の会の内容を決める ■子どもたちの気持ちを引き締め、快く一日を始めよう
- (12) 終わりの会の内容・進め方 ■帰り支度を早くさせて、さっと終わらせよう
- (13) 学級目標を決める ■クラスの目標を意識させる
- (14) 給食のシステムを決める ■空白の時間を埋めて、給食の仕組みを崩れさせるな
- (15) 連絡帳の書き方を教える ■「連絡帳」もまた教師の技量を映し出す!―「向山型算数ノートスキル」を応用し、ていねいに美しく―
- (16) ノートの持って来させ方を教える ■トラブルなし! ノートチェックは一方通行で
- (17) 掃除の仕方を教える ■限られた時間できれいに掃除をする方法
- (18) 学力実態調査をする ■学力調査は五つでばっちり!
- (19) 身体計測を受けさせる ■終わったら何をするのか、事前に指示しておく
- (20) 学習用具を準備させる ■筆入れスッキリで頭もスッキリ!
- (21) アドバルーンをたたく ■アドバルーンには厳しく、子どもには優しく!
- 三 黄金の三日間 組み立て例
- (1) 低学年 ■私のアクションプラン
- (2) 中・高学年 ■私のアクションプラン
- U 授業開き おすすめ授業メニュー
- 一 国語のおすすめ授業メニュー
- (1) 一年 ■まずは、はじめて使う教科書の開き方から
- (2) 二年 ■変化のある繰り返しで何度も音読させる
- (3) 中学年 ■全員熱中! 漢字探しの授業
- (4) 高学年 ■漢字学習の習得システムを教える
- 二 算数のおすすめ授業メニュー
- (1) 一年 ■教科書を使い、同じ仲間を囲む勉強をする
- (2) 二年、中・高学年 ■まずはノートをきれいに書くことを教える
- 三 社会のおすすめ授業メニュー
- (1) 三年 ■最初はゲームで楽しく、地図感覚を身につけさせよう
- (2) 高学年 ■五円玉で一年間の学習を見通させる
- 四 理科のおすすめ授業メニュー
- (1) 中学年 ■理科室探検で一年間の仕込みをしよう
- (2) 高学年 ■楽しい実験とノート指導をセットで
- 五 体育のおすすめ授業メニュー
- (1) 一年 ■小学校最初の授業は、着替え方指導―一時間目はこれでOK!―
- (2) 二年 ■学習ルールは楽しく身につけさせる
- (3) 中学年 ■集合の仕方を教える
- (4) 高学年 ■体ほぐしで心もほぐれる
- 六 音楽のおすすめ授業メニュー
- (1) 一年 ■楽しい活動で子どもたちをひきつける
- (2) 二年 ■手遊び歌を中心とした動きのある授業―コマとパーツの組み立てで―
- (3) 中学年 ■四五分間、楽しい活動を次々と展開しよう
- (4) 高学年 ■楽しく子どもを引き込む授業開きを
- 七 図工のおすすめ授業メニュー
- (1) 一年 ■ほめて、ほめて、ほめて成功体験を味わわせる
- (2) 二年〜高学年 ■二時間でどの子も満足する作品が仕上がる!―酒井式描画ワーク たこのあし―
- 八 家庭のおすすめ授業メニュー
- (1) 高学年 ■これからは自分で考え実行する―実習でどんどん試そう―
- 九 英語のおすすめ授業メニュー
- (1) 低学年 ■ほめてどんどん体を動かせば、挨拶も動作もOK!
- (2) 中学年 ■「またやろう!」コールが必ず起こる! 使わない手はないTOSSランド!
- (3) 高学年 ■全員が大活躍! 復習中心の授業でテンポよく
- 一〇 道徳のおすすめ授業メニュー
- (1) 低学年 ■「気持ちのよい挨拶」ってどんな挨拶?―三つのポイントとスキルアップ―
- (2) 中学年 ■正直はいいことか
- (3) 高学年 ■『わたしのいもうと』と「脳の話」で「絶対にいじめを許さない」ことを宣言する
- V 黄金の三日間をむかえるまでにしておくべきこと
- 一 教材研究をする 一単元分の教材研究を春休み中に!
- 二 教室環境を設計する あらゆる活動をイメージし教室環境を設計する
- 三 事務的な仕事をする 仕事に追われるな、仕事を追え!
- 四 担任する子どもについて知る子どもとうまくいく、学級経営の第一歩!見知らぬ子どもたちの情報は、こうやってつかもう
- ◆「黄金の三日間をむかえるまで」これだけはしておきたいチェックシート
- ◆「黄金の三日間」これだけはしておきたいチェックシート
- あとがき
まえがき
今から数年前、教員採用試験に合格し、初めて担任を持つことになりました。
「すばらしいクラスをつくりたい」という夢だけはありましたが、どうしたらよいのかわかりませんでした。
毎日が、行き当たりばったりでした。
次第に、指示が通らなくなりました。
次第に、子どもたちが反抗的になってきました。
次第に、子どもたちの顔を見るのが苦痛になってきました。
なぜ、こんなことになってしまったのでしょう。
そのときは、わかりませんでした。
でも、今ならわかります。
次のことを、知らなかったからです。
黄金の三日間
「黄金の三日間」とは、新年度、授業が始まってからの三日間のことを言います。
TOSS代表向山洋一氏が命名しました。
この三日間だけは、どの子も素直に教師の言葉に耳を傾けるのです。
「黄金の三日間」を知ってから、「黄金の三日間」に向けて全力で準備し、全力でのりきるようになりました。
それと同時に、一年間を楽しく過ごせるようになってきました。
「黄金の三日間」が、その後の一年を決めるのです。
その後の一年を決める、大切な大切な「黄金の三日間」。
この三日間に、しなければいけないことはたくさんあります。
例えば、教師の自己紹介です。子どもたちとの初めての出会いです。印象的な自己紹介にしたいものです。
例えば、当番を決めることです。毎日の生活が、スムーズにできるようにしたいものです。
例えば、学力実態調査をすることです。担任する子どもたちの学力をしっかりと把握しておきたいものです。
例えば、各教科の授業開きです。とびっきり楽しい授業で、子どもたちの心を掴みたいものです。
これらのことを、「黄金の三日間」のいつするのか、どのようにするのか、決めなければいけません。
「黄金の三日間」の、アクションプランをつくるのです。
本書では、「黄金の三日間」にしなければいけないことを洗い出し、それらをいつ、どのようにしたらよいのか示しました。
どのプランも、サークル員が実践し、上手くいったものばかりです。
ぜひ、アクションプランをつくる際に、参考にしてください。
もちろん、足りないところも、たくさんあるはずです。
修正すべき点も、たくさんあるはずです。
その点は、ご批判ご批正いただければ幸いです。
本書を手に取られた方々が、充実した「黄金の三日間」を過ごし、すばらしいクラスをつくられることをサークル員一同願っています。
私たちサークル員一同も、より充実した「黄金の三日間」を過ごし、すばらしいクラスをつくれるよう努力してまいります。
TOSS加賀 /岩田 史朗
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