- はじめに
- こんなミスを減らそう 算数授業の成功法則 46
- 1 たし算の筆算のミス退治
- 2 指を使うたし算のミス退治
- 3 3口の計算のミス退治
- 4 九九暗唱は音読カードで
- 5 九九表を貼る4つのポイント
- 6 「透明九九」でかけ算の練習量確保
- 7 かけられる数が答えの単位
- 8 かけ算の筆算のミス退治 その1
- 9 かけ算の筆算のミス退治 その2
- 10 漢字練習帳を使ってかけ算の筆算
- 11 音読前の指示のミス
- 12 わり算の筆算のミス退治
- 13 わり算ミスが減る《かくし手》くん
- 14 分数の呼び名が簡単にわかる方法
- 15 3年「大きな数」のミスを減らす方法
- 16 音読が大切な「大きな数」の指導
- 17 数の万ション作戦でミス激減
- 18 不完全資料で「グラフ」のポイントに気がつく
- 19 道路の模様から図形の学び
- 20 『一寸法師』で何倍の学び
- 21 「およその数」の難所の駄目を押す語呂合わせ
- 22 資料の整理は目と耳と指でかぞえる
- 23 「団子三兄弟」で小数点を揃える
- 24 何個入りのお菓子か体験算数
- 25 「どんぐりころころ」で教える「大きな数」
- 26 コンパスの上手な使い方のコツ
- 27 苦手な文章題は数直線を使って立式
- 28 文章題の立式は「バッテン(×)数直線」
- 29 算数日記で授業のポイントをのがさない
- 30 実感を伴うハンズオン・マス
- 31 遊び感覚で面積の量感を身につける
- 32 垂直・平行の学びと大工道具
- 33 三角形の高さは走り高跳びだ
- 34 0.01は何けた?
- 35 小数のかけ算,わり算 後で移動,初めに移動
- 36 ダブル10倍で小数の入ったわり算攻略
- 37 比と比の利用のミス退治
- 38 観覧車から植木算
- 39 「1秒あたり」という言葉を抜かさない
- 40 交通標語で速さの計算
- 41 和時計で時を意識する
- 42 しゃくとり虫の説明から単位に目が行き始める
- 43 おまけ効果
- 44 学力の形成状態の確認と補充
- 45 将棋と算数「次元解析戦法」で文章題を解く
- 46 算数プリントを配布した後のミス
- こんなミスを減らそう 国語授業の成功法則 29
- 1 「ツ」と「シ」はひらがなさんに助けてもらおう
- 2 時計を使って鏡文字をやっつけよう
- 3 漢字テストのミス退治 その1
- 4 漢字テストのミス退治 その2
- 5 《船》という漢字でミス退治
- 6 漢字《耳》と《聞》のミス退治
- 7 漢字のまとめは熟語作文
- 8 魚へんスペシャル漢字プリント
- 9 読み仮名ルビ振りで使える範読の技術
- 10 《山川》の3つの読み方から辞典
- 11 百人一首の《伊勢大輔》の読み方
- 12 音読に自信のない子が変わる発声練習
- 13 音読テストでミス退治
- 14 教科書を音読しよう1 すべての教科で「範読→追い読み」
- 15 教科書を音読しよう2 キーワードさがしをしよう!
- 16 教科書を音読しよう3 キーワード音読をしよう!
- 17 教科書を音読しよう4 カミングス〜ン音読!
- 18 教科書を音読しよう5 音読カードで音読しよう!
- 19 視写で絵や写真を写させないミス
- 20 言語好きにする言語教材のヒント
- 21 ことわざ100暗唱はこのシステムで
- 22 歌詞分析で楽しく作文を書く
- 23 ワークシートを使うことの落とし穴
- 24 聞き合い・尋ね合いで全員参加
- 25 プレゼンテーションのミス退治
- 26 毛筆で丁寧に書かせるコツ
- 27 筆を持つ時には《10円玉を落とさないように》
- 28 あらかじめ間違いを示す
- 29 漢字練習はこのシステムで
- おわりに
はじめに
人は誰でも《ミス》をする。《ミス》をしない人はいない。
学校現場では,毎日《ミス》の連続だ。
子どもたちが《忘れ物》をする。これも《ミス》の一つだ。
《給食エプロンを袋にきちんと入れない》これもまた《ミス》だ。
《トイレのスリッパが,ぐちゃぐちゃ》……これなんて,どこの学校でもある《ミス》かもしれない。
教師だって,たくさんの《ミス》をする。
教室に持っていく道具を忘れてしまった。
黒板に書く漢字の書き順を間違えた。
子どものけがの様子を保護者に伝えるのを忘れていた。などなど,書けばきりがないくらい《ミス》がある。
これらの《ミス》をそのままにしておいてはいけない。
ミスを共有する必要がある。
ミスを共有し合えば,可能な限り《ミスを少なくする》ことができる。
ミスが少なくなれば,授業づくり・学級づくりがうまくいく。成功へ道が開けるのである。
ところで,ミスを共有するためには,ミスを出し合う仲間集団が必要だ。
「今日,こんなミスをしてしまいました。」
「今日,こんな方法でミスを減らすことができました。」
「この時に気をつけるミスは何ですか?」
そんな報告・質問をし合う場がいる。
そこで誕生したのが《ミス退治部会》である。
有田和正先生の実践を世に広めようという有田ネット(古川光弘先生主宰)の一つとして生まれた。現在,会員110名の部会である。
本著は,ミス退治部会の仲間たちが,今までの教師生活の中から《授業づくり》のためのミス退治事例を出し合ったものである。
こんなミスがあった時,どうすればいいかのヒントになれば幸せである。
2010年1月(箱根駅伝を見ながら) ミス退治部会主宰 /福山 憲市
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