岩下修の国語授業 書けない子をゼロにする作文指導の型と技

岩下修の国語授業 書けない子をゼロにする作文指導の型と技

ロングセラー

好評6刷

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作文の神様が教える!子どもがスラスラ書ける指導の型と技

作文の神様と言われる著者が40年の指導の中から開発した、日本語の文章構成に着目した「説明的作文」「物語風作文」「小論文風作文」の3つの型とその指導法、赤ペンの入れ方(評価)、子どもに提示する作文ヒント・カード、特製原稿用紙、作文テーマなどを一挙公開!


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ISBN:
978-4-18-258620-0
ジャンル:
国語
刊行:
6刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月18日

もくじ

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まえがき
序章 作文指導の基本的な構え
1 書くことで思考のエンジンがスタート
2 「まとめ」は「なか」の共通項
3 三つの型&四段落構成の力
一章 説明的作文の書き方
1 説明的作文の基本型
2 モデルを示す
3 「はじめ」は同じでもいい
4 「なか」は二つ書く
5 「なか」の一文目は短く
6 「なか」に書くモノ
7 一つのことでも「なか」を二つにする
8 「まとめ」はやはり必要である
9 「まとめ」は「なか」を読んで「今思ったこと」を書く
10 タイトルはまとめの言葉を使って
11 一年生の最初の作文も観点型で
12 時系列型も四段落で筆記
13 できるようになって、うれしいこと
14 四段落説明的作文の活用
15 読書感想文も四段落で
16 説明的作文から論説文へと
二章 物語風作文の書き方
1 物語風作文とは
2 物語風作文の書き方
3 日常のささいなことを物語風作文に
4 行事作文は物語風に
5 物語風作文で作文好きな子に
6 思い出作文は物語風作文で
7 物語風作文の表現技法の意識化で
8 物語風作文の筆記で育つ文学の読解力
三章 小論文風作文の書き方
1 小論文風作文とは
2 小論文風作文の書き方
3 小論文風作文の活用
四章 作文指導の実際
1 作文指導十六の基本ステップ
2 「私の宝物」を説明的に書かせる
3 「忘れられないあのとき」を物語風に書かせる
4 「心に残る言葉」は低学年でも書ける
5 指導の場づくり
6 赤ペンの入れ方・作文の評価
7 おすすめ作文テーマ一覧
付録
1 スラスラ作文シート
2 特製二〇〇字原稿用紙Aタイプ
3 特製三〇〇字原稿用紙Aタイプ
4 特製四〇〇字原稿用紙Aタイプ
5 特製四〇〇字原稿用紙Bタイプ
6 特製作文用紙二五行罫線タイプ
あとがき

まえがき

 本書で紹介した作文は、全部で五十八点。二〇〇六年から二〇一六年の十年間に生まれた作文である。私には、どれも宝物である。子どもが知覚したものや行動を通して、その子の心情が鮮やかに浮かび上がる作品がある。作文を書く中で、まさに思考が生まれたその瞬間が分かる作品がある。鋭い論の展開にうなってしまう作品もある。それらの作品を読むたびに、その当時の子どもの顔が浮かんでくる。作品のおかげで、何度も、その子達に出会うことができる。教師冥利につきると言える。これらの作文を、ぜひ、モデル作文として、子ども達に紹介してやってほしい。

 付録につけた特製原稿用紙も、ぜひ、参考にしてほしい。立命館小学校で担任をしていたときは、特製Aタイプ、つまり両面印刷の用紙を教室に常に置いておいた。子ども達は、日記用に、この用紙を好きなだけ持ち帰っていた。私の指示は、用紙の型の中に、暗黙のうちに、用意されていた。そして、子どもの文章を見ながら、少しずつ改訂していった。その最終形を、本書で紹介している。

 作文モデルと、作文の型や書き方が分かる特製作文用紙は、間違いなく力を発揮する。ただし、それでも、書けない子が出るおそれがある。「作文は苦手」と決め込んでいる子もいる。そんな子達のために、作成したのが、四章で紹介した「ヒント・カード」である。ここまでするかというほど、書き方を提示している。「書けない子ゼロ」をめざしたら、こんなカードが生まれた。おかげさまで、これを見た先生方は、たいそう喜ばれる。こんなものが欲しかったのだと。

 本書では、作文の三つの型と、子どもの作文を紹介する。型も作文のモデルもすぐに活用できるようにまとめていく。クラス全員が必ず書けるように願って作成した「作文ヒント・カード」も紹介したい。ひとことで言えば「一生もの」の作文指導の型と技の公開である。

 なお、実際の指導の展開方法を早くまとめて知りたい方は、四章の「作文指導の実際」からお読みいただいた方がよいかもしれない。

 一冊の本をまとめる作業は、大概は過去の実践をまとめることになるので、明日の授業で精一杯の私には、いつもつらい仕事になりがちである。が、今回は、不思議に、今、リアルタイムで指導していることのすべてを、そのまま一冊に盛り込んだ感がある。

 本書が、現場の作文指導に少しでもお役に立つことができれば、望外の喜びである。


  二〇一六年 七月   /岩下 修

著者紹介

岩下 修(いわした おさむ)著書を検索»

名古屋市生まれ。公立小学校教諭,立命館小学校教諭,立命館大学非常勤講師を経て,現在,名進研小学校国語顧問教諭,立命館小学校国語教育アドバイザー。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 実践に生かしやすい。
      2023/5/2320代・小学校教員
    • 作文指導に苦しんでいたので、参考になりました。
      2023/4/2120代・小学校教員
    • とてもわかりやすかったです!
      2022/3/2730代・小学校教員
    • 本校内で取り入れてみたいことばかりであるが、具体的なスモールステップでの手順の示唆が分かりやすい。
      2019/8/2620代・小学校教員
    • 書く力はこれから、子供たちにとても必要になるもので、伸ばすべき力。伸ばし方が分からないでは、子供たちに申し訳ないので、とにかく勉強したいです。参考になりました。
      2019/4/2840代・小学校教員
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