学校の共同研究すぐできる中学「総合的学習」プラン集中学授業のビッグバン 全10プラン全発問・全指示

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総合的カリキュラムの創造/実践編を接続型、合科型、融合型に分け、すぐ実践できるさまざまなプランを集録。全10プランの全発問・全指示。


復刊時予価: 2,563円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-260113-0
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
4刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに /金丸 忠義
刊行にあたって /内藤 稔
第1部 理論編
21世紀を展望した魅力ある総合的カリキュラムの創造 ──平成版「熊大附中プラン」の理論的背景と特色──/ 中山 玄三
1 はじめに/ 2 今なぜ総合的カリキュラムなのか/ 3 カリキュラムの分化と統合に関する理論的分類/ 4 学校ベースの実践的カリキュラムの類型と平成版「熊大附中プラン」の特色/ 5 魅力ある総合的カリキュラムの実現へ向けての課題
生きる力をはぐくむ「総合的学習」
T なぜ今,総合的学習なのか
U 必修教科での総合的学習
1 必修教科での総合的学習のめざすもの/ 2 必修教科での総合的学習の設定/ 3 「必修教科での総合的学習」の類型と決定/ 4 総合的学習の時間の生みだし方
V 教師の支援
1 総合的学習でのティーム・ティーチング/ 2 「問題解決技法」を取り入れた支援
W 選択教科での総合的学習「未来創造科」
第2部 実践編(プラン集)
接続型
1 身近なむだから見る世界
(第1学年  技術・家庭科,社会科  感性・環境)
2 パネルディスカッションからはじまる環境保全
(第3学年  理科,国語科  環境・活用能力)
3 ともなって変わる量の中にフックの法則を見つけよう〜比例と弾性〜
(第1学年  数学科,理科  情報処理・活用能力)
4 Pen と筆の Communication
(第2学年  国語科,英語科  国際理解・表現力)
5 私はスポーツ解説者
(第1学年  保健体育科,国語科  表現力・活用能力)
合科型
1 数量的分析を生かした陸上競技
(第2学年  保健体育科,数学科  活用能力・表現力)
2 オリジナル楽器でコンサートを楽しもう
(第1学年  音楽科,理科  感性・表現力)
3 美へのこだわり「黄金比」
(第3学年  数学科,美術科  感性・表現力)
融合型
1 ドラマチックに歌おう!
(第1学年  国語科,音楽科  感性・表現力)
2 郷土の河川でネットワークしよう
(第2学年  社会科,理科,技術・家庭科  環境・感性・活用能力)
その他のプランのダイジェスト集(一部)
平和な社会を築くパネルディスカッション
(第3学年  社会科,国語科  国際理解)
Let’s Think About Families!
(第3学年  英語科,技術・家庭科  国際理解)
ニュースと言葉 〜新聞 vs. Newspaper〜
(第2学年  国語科,英語科  国際理解・表現力)
物体の運動/ 関数
(第3学年  理科,数学科  情報処理・活用能力)
環境にやさしい台所をワークショップしよう
(第3学年  理科,技術・家庭科  環境・活用能力)
第3部 用語解説編
生きる力
横断的学習と総合的学習
クロスカリキュラム
学習のネットワーク化
総合学習
問題解決技法
発散的思考
収束的思考
発散技法
収束技法
BS(ブレーンストーミング)法
BW(ブレーンライティング)法
親和図法
特性要因図
おわりに /古田 憲雄
参考文献
研究同人

刊行にあたって

 今日の様々な学校教育をめぐる問題は,今まさに学校教育の大胆な改革なくして,教育の信頼回復はないことをしめしているといえましょう。

 その中にあって,教科間の壁を取り除き,生徒の主体性と自己責任を重視した総合的な学習の導入は,これからの情報社会において,自ら身体を動かし,新しい情報を得,情報を分析し判断していく学習スタイルであり,知的好奇心に燃えるこの中学時代にとっても最も有効な学習方法と考えます。これは,授業の活性化につながり,ひいては,生徒にとって本当に分かる楽しい授業にもつながることです。

 ただし,実践していく上では,何を目指した教育活動かを明確にしておくことが必要です。

 本校では創造性の育成を目指しています。すなわち,生徒の持つ限りない可能性を信じるところから出発しています。それは,これまでの本校の研究の流れに脈々と続いてきた「個を伸ばす」ことにも通じるわけですが,問題はどのような手だてを講じていくかということです。そこで本校では,今日の教育環境を最大限に活用していくことに着目し,メディアの利用をはじめとして,これまでの学校を越えた発想をもとに,大胆な取り組みを展開しようとしています。

 このような,教育の新しい展開にあたっては,勇気を持って大胆に取り組む教師各人の発想の転換なくしては不可能であるという認識のもとに,研究に取り組んできたところです。教師一人一人の取り組みは,自ずと限界がありますが,チームとして取り組むとき,これまでには考えてもみなかったような豊かな発想が生み出されるものです。

 その成果の一端を世に問おうと出版してはみましたものの,浅学非才を認めざるを得ず,恥ずかしき限りではございますが,今後さらに研究を深めていくことでお許しいただき,今後とも多大のご支援とご指導をよろしくお願い申しあげます。


   熊本大学教育学部附属中学校副校長 /内藤 稔

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