- まえがき 〜量から質の時代へ〜
- T 普通教室でのICT活用
- ―デジタルコンテンツ活用の肝はここだ―
- 効果の追求1 大きいことは,いいことだ
- 効果の追求2 動くことは,いいことだ
- 効果の追求3 意図を把握することは,いいことだ
- 効果の追求4 選択・組み合わせを検討するのは,いいことだ
- 効果の追求5 場合によってはあえてアナログを選ぶのも,いいことだ
- 透明性の追求1 手軽なのは,いいことだ
- 透明性の追求2 いつも使えるようになっているのは,いいことだ
- 透明性の追求3 軽重をつけることは,いいことだ
- 透明性の追求4 どんどん使って慣れを生め
- U チャレンジ!デジタルコンテンツ活用法
- ―本書の道案内―
- 1 コース別道案内
- (1)きっちり指導コース
- (2)繰り返し練習コース
- (3)はてな? 興味・関心コース
- (4)しっかり考えるコース
- (5)みんなで集中コース
- (6)作って学ぶコース
- 2 道を歩くための道具
- (1)コンピュータ
- (2)プロジェクター
- (3)スピーカー
- (4)スクリーン
- (5)カート(小型の手押し車)
- (6)遮光板(手作り)
- (7)その他
- V 実践!デジタルコンテンツ活用55例
- 1 教師が使う
- 低学年
- 01:とりのくちばし(1年/国語)
- 02:100までの数表(1年/算数)
- 03:九九を確実にしよう(2年/算数)
- 04:かけ算九九表のきまり(2年/算数)
- 05:正しい手の洗い方をしよう(2年/学級活動)
- 中学年
- 06:きれいな横画の書き方を身に付けよう(3年/国語)
- 07:進んで話し合い,発表しよう(3年/国語)
- 08:アニメーションで変わり方をつかもう(4年/算数)
- 09:面積の意味や単位を学ぼう(4年/算数)
- 10:チョウをそだてよう(3年/理科)
- 11:光で形をつくろう(3年/理科)
- 12:植物の体のつくり(3年/理科)
- 13:ステップの音でリズムアンサンブルを楽しもう(3年/音楽)
- 14:鍵盤でドレミファソラシドを弾こう(3年/音楽)
- 15:身近なものを表現しよう(3・4年/体育)
- 高学年
- 16:平仮名の字形と行の中心を知ろう「もみじ」(5年/国語)
- 17:共に考えるために伝えよう(6年/国語)
- 18:画像から情報を読み取ろう(6年/国語)
- 19:円周率の意味を理解する(5年/算数)
- 20:平行四辺形と三角形の面積(5年/算数)
- 21:伴って変わる量をイメージして比例を学ぶ(6年/算数)
- 22:円すいの体積の求め方(6年/算数)
- 23:糸のこのドライブ(5年/図画工作)
- 24:北斎の浮世絵版画(5年以上/図画工作)
- 25:詩と絵で伝えよう(5年以上/図画工作)
- 26:雪舟と水墨画(6年/図画工作)
- 27:オリジナル本立てを作ろう(6年/図画工作)
- 28:木彫時計を作ろう(6年/図画工作)
- 29:包丁を使ってみよう(5年/家庭科)
- 30:ミシンで作ろう! マイグッズ(5年/家庭科)
- 2 子どもが使う
- 低学年
- 31:なかよし いっぱい だいさくせん(1年/生活)
- 32:お礼の電話をかけよう(2年/生活)
- 33:まちのやさしさをみつけよう(2年/生活)
- 34:大きくなあれ(2年/生活)
- 中学年
- 35:スーパーマーケットではたらく人(3年/社会)
- 36:じんとりゲームで面積を求めよう(4年/算数)
- 37:英語劇で遊ぼう(4年/総合的な学習)
- 38:生き物を調べよう(4年/理科)
- 高学年
- 39:漢字の先読み練習(5年/国語)
- 40:沖縄県と北海道の人たちのくらし(5年/社会)
- 41:歴史上の人物(6年/社会)
- 42:速さのヒミツ(6年/算数)
- 43:流れる水のはたらき(5年/理科)
- 44:からだのつくりとはたらき(6年/理科)
- 45:ひもづくりで表現しよう(6年/図画工作)
- 46:安全に使おう! 携帯電話(6年/総合的な学習)
- 3 子どもが作る
- 47:漢字の組み立て(3年/国語)
- 48:漢字の学習(4年/国語)
- 49:アップとルーズで伝える(4年/国語)
- 50:10才を祝おう(4年/国語)
- 51:都道府県の形でクイズを作ろう(5年/社会)
- 52:形を探そう(3年/算数)
- 53:わり算で計算ロジック作り(4年/算数)
- 54:三角形をしきつめて模様を作ろう(4年/算数)
- 55:めざせ!! 集団の美(5年/体育)
- 編者・執筆者紹介
まえがき
〜量から質の時代へ〜
これまで私は,さまざまなデジタルコンテンツの作成や普及の仕事に関わってきている。特に,国の関係の仕事は規模も大きく,ばく大な費用をかけ,量的にも教科や校種,学年をカバーするように作成されている。作成時には,第一線で活躍している教師や企業も関わり,それぞれ充実したコンテンツを提供している。どのようなコンテンツが必要なのか,どういうインタフェースなら使いやすいのか,論議を重ねて公開される。しかし,デジタルコンテンツを活用した授業を見るにつけ,「子どもたちにわかったつもりにさせていないか」「教師は意図をもってここでコンテンツを提示しているのだろうか」という危惧をもつようになった。
やみくもにデジタルコンテンツを使うのは,言うまでもなくナンセンスだ。デジタルコンテンツに限ったことではないが,教師の意図が明確である上で,それに適した教材や教具を授業で活用するのは当然のことであり,それが授業の質を問うことにもなるわけだ。しかし,活用シーンを検討することで,授業デザインを見直す機会になることも事実だ。デジタルコンテンツの内容や特徴,教師の活用意図や手だて,そしてICTの環境を考えて最大の学習効果を生み出すように授業デザインしていきたい。本書でデジタルコンテンツの活用を考えることで,読者が授業デザインを再検討することになれば,こんなにうれしいことはない。
たくさんのデジタルコンテンツがわれわれのまわりに登場してきたが,どれもが使えるものでもない。まさに,ICTもそうだが,コンテンツそのものも,量から質の時代に入ってきている。
本書の制作にあたっては,全国のD-project(http://www.d-project.jp)メンバーが執筆に関わった。いいコンテンツがあっても,読者が使えなければ意味がない。そこで,執筆メンバーの多くが自作のコンテンツを本書の読者のために提供してくれた。「この授業をしてみよう!」と思ったら,そのままコンテンツも使ってやってもらえる,ということだ。
最後に,本書の出版にあたっては,明治図書の真鍋恵美さんには,大変お世話になった。なかなか進まない作業に,辛抱強く関わってくださった。心から感謝したい。
5月吉日 編著者を代表して /中川 一史
購入すると、
動画がいっぱいでさらに驚きました。
ただ、動画が小さく、実際の教室で活用するのは難しいです。
また、コンテンツや動画を教室で使う必然性に?と思うものもありました。