- まえがき /岡田 健治
- まえがき /小林 幸雄
- 第T章 入学式からの10日間で信頼を勝ち取る
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.1 ご入学おめでとうございます
- 第1学年 学級通信えがおNo.2 「げんき」と「えがお」をわすれないで
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.2 1日目のこと
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.6 初めての給食
- 第1学年 学級通信えがおNo.5 初めての名前
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.4 「ありがとう」
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.7 休み時間の様子
- 第U章 担任だからこそできる! ほんのささいな善い行いに光をあてる
- 第1学年 学級通信えがおNo.20 すてきなできごと
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.27 嬉しいできごと
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.21 交 流
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.34 ともだち
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.108 正直さ
- 第1学年 学級通信えがおNo.141 ドラマを共有する
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.45 小さないのち
- 第V章 授業の様子はタイムリーに伝えよう
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.40 生きているんだね
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.43 泳ぎました
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.76 漢字の学習
- 第1学年 学級通信えがおNo.105 友達のいいところ
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.142 生活科「うちのかぞく」
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.120 いのちについて考えた
- 第W章 「信頼」が生まれる学校行事の連絡
- ――親切な上にも親切に!
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.34 水泳が始まります
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.115 学習発表会の練習始まる
- 第1学年 学級通信えがおNo.179 タイムカプセル
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.87 一緒に研修しましょう
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.127 学習発表会のご案内
- 第1学年 学級通信えがおNo.28 運動会です。ご声援お願いします
- 第X章 ヒーロー・ヒロイン誕生! 子どもの作品はこう紹介する
- 第1学年 学級通信えがおNo.43 本葉が出た!
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.70 できるようになったことは
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.102 友達とのことを書こう
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.140 版画ができました
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.131 新年の目標1
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.132 新年の目標2
- 第Y章 保護者も納得! 子育て情報の書き方のポイント
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.64 「おはよう」を返す
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.78 音読の波紋
- 第1学年 学級通信えがおNo.127 保育園に行く
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.168 遊ぶこと
- 第1学年 学級通信えがおNo.63 「どうぞ」「ありがとう」
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.151 立ち振る舞い
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.129 ちょっとした言葉で
- 第Z章 「楽しい学級だね」学級通信で親子のコミュニケーションの手伝いをする94
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.105 おたよりから
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.110 いいお話
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.157 すてきなお話
- 第1学年 学級通信えがおNo.78 心の動き
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.113 こころのノート
- 第1学年 学級通信えがおNo.203 文集
- 第[章 こんな工夫で「読む」学級通信から「見る」学級通信になる!
- 第1学年 学級通信げんきいっぱいNo.3 小さい出会い
- 第1学年 学級通信えがおNo.105 遠足に行きました
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.108 秋を味わう
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.73 いのちを守る!
- 第1学年 学級通信はじめのいっぽNo.40 盛り上がった!
- 第1学年 学級通信ピカピカ一年生No.92 漢字おばけが出ます
- あとがき /石田 原作
まえがき
学級通信で親を味方につけるには,どのようにすればよいのだろうか。
私は,
学級通信には,子どもの事実を書く。
ということが極めて重要であると考えている。
こんなことは,当たり前だ。当たり前のことだが,これが,結構難しい。
無意識のうちに,教師の見栄が,文章の中に入ってしまうことがあるのだ。
たとえば,「授業中,活発な討論が続いた」と書くことは実に簡単であるが,実際に,これを行うことは,容易なことではない。また,「どの子も熱中していた」ともすぐ書けるが,実際にそのような状態を持続することは,結構難しい。
良いことを書こうとして,見栄をはらないことが大切だ。
教師が,学級通信で親を味方につけるには,子どもの事実のみを忠実に示すべきなのである。いくらうまいことを書いても,子どもの事実と異なっていれば,親は教師を信用しない。親は,子どもの事実のみを見ているのだ。
1学期の終業式が終わって,子どもたちが下校した後に,「真っ黒に日焼けした子どもたちが,登校してきました。学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました」等と,2学期の始業式に渡す学級通信を書いている教師もいる。しかし,これは,ダメだ。
向山洋一氏(TOSS代表)は,『教師の才能を伸ばす――京浜教育サークルの秘密』(明治図書)で,
理念で教育を語ろうとする人がいる。こうあるべきだということを前提にするのである。しかし,教師は子どもを日々預かっているのである。その教育がどうであったか,子どもがどうなったかということこそ判断行為の基準にすべきだ。「思い」で教育を語るのではなく「事実」で教育を語るべきなのである。「事実」を見る目をきたえていくことだ。
「事実」を「正確に」「分析的に」見られるというのは,プロの目を持っている人だけに可能なのである。
と述べている。
子どもの事実のみを正確に,しかも分析的に,忠実に描写すること。これこそが,学級通信で親を味方につける最高の方法なのである。
それでは,どのようにして,子どもの事実を描写したらよいのだろうか。
最近,若い先生方から,「学級通信を出したいけれど,書くことが思いつきません。どんなことを書いたらよいのでしょうか」といった相談をよく受ける。
「事実のみを書くべし」と言われても,すぐには,筆が進まないだろう。
なるほど,パソコンを前に,いくら悩んでも,具体的なサンプルがなければ,イメージが湧かないのは,無理からぬことである。
本書は,そんな悩みを解決してくれるはずである。
本書には,「学級通信で親を味方につけるアイデア」が満載されている。
各章には,学級通信の書き方や書く時の配慮事項を示し,かつ,サンプルの学級通信を多数収録している。
サンプルの学級通信は,ベテラン教師・中堅教師・青年教師が,実際に発行したものを忠実に再現している。
ただし,個人情報の保護等に配慮して,加工している点はお許しいただきたい。また,昨今,学級通信も学校発の文書として,校長決裁となっている。そっくりそのままの学級通信を出版するには,障害が多すぎることは,ご理解いただけると思う。
したがって,学級通信名,学校名,児童氏名や行事予定等も架空のものとしているので,あらかじめご了承いただきたい。
教師の仕事は,子どもの可能性を信じ,可能性を引き出すために努力を重ねることである。
ぜひ,本書を参考にして,教室での子どもの事実を学級通信で親に示していただきたい。親は,すぐに,そんな誠実な教師の味方になる。
本書が,1人でも多くの子どもの可能性を引き出すことにつながれば,幸いである。
/岡田 健治
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- 明治図書
- 活用してます2018/4/1450代・小学校管理職