学級通信で親を味方につけるアイデア 小学3年生

学級通信で親を味方につけるアイデア 小学3年生

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学級通信の書き方、書く時の配慮事項からサンプルまで収録

@最初の一週間で親の信頼を勝ち取る、A魅力ある授業の紹介で保護者の信頼を勝ち取る、B学級のドラマ、子どもの様子を伝えて保護者を安心させる、C保護者が必要としている情報の紹介はこうする、D子どもへの語りで保護者を味方にするなどのアイデアを掲載。


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ISBN:
978-4-18-281318-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき /岡田 健治
まえがき /小林 幸雄
第T章 最初の1週間で親の信頼を勝ち取る
3年生学級通信ジャンプNo.2  伸びる子の条件〜学級開きにて〜
3年生学級通信ジャンプNo.3  友だちの良いところ〜道徳〜
3年2組学級通信スマイルNo.2  出会い 1日目
3年1組学級通信3の1ヒーローズNo.1  「春休み中のこと」
3年生学級通信メタモルフォーゼNo.1  進級おめでとうございます
3年生学級通信メタモルフォーゼNo.2  ザ・学級開き
3年学級通信エトセトラNo.3  お便りありがとうございます
第U章 魅力ある授業の紹介で保護者の信頼を勝ち取る
3年2組 学級通信なかまNo.18  子どもたちの発想〜社会科地図記号の学習〜
3年2組 学級通信なかまNo.26  算数マジック〜みんなの数字を当てましょう〜
3年1組 学級通信山里村No.7  辞書引きに熱中
3年1組 学級通信ファイトNo.6  チョウをそだてよう
3年1組 学級通信ファイトNo.31  じんざは,火事が怖かったか
3年1組 学級通信ファイトNo.39  理科 豆電球 A
3年生学級通信くりえーと〜create〜No.9  よう虫は,よ〜ちゅういして観察しよう!〜理科:チョウをそだてよう〜
3年生学級通信くりえーと〜create〜No.12  先生の動きを書く
3年生学級通信くりえーと〜create〜No.15  討論の授業
3年2組 学級通信ブルースカイNo.23  知的な学習 〜「に」をどう読むのか〜
3年2組 学級通信ブルースカイNo.35  ボランティア教育
3年2組 学級通信ブルースカイNo.37  理科〜豆電球の授業〜
第V章 保護者が安心する学級のドラマ・子どもの様子を伝える
3−3学級通信スキップ31No.12  休み時間の様子
3−3学級通信スキップ31No.24  トピック3つ
3年1組学級通信3の1「こばやし村」No.6  野草ウオッチングの名人!
3年1組学級通信3の1「こばやし村」No.25  個人懇談を終えて
3年1組学級通信3の1「こばやし村」No.26  空前の「けんだま」ブーム!
第W章 子どもへの語りで保護者を味方につける
――教師は,説くのではなく語れ。(向山洋一)――
3年生学級通信くりえーと〜create〜No.10,No.11  けんじと赤シャツ〜道徳〜
3年生学級通信くりえーと〜create〜No.18,No.19  以心伝心
3年 学級通信オブリガードNo.10  そうじをていねいにする子(萩本欽一さんのエピソード)
3年1組学級通信3の1「こばやし村」No.20  斎藤一人氏の言葉
3年い組 学級通信学級の記録No.69  苦闘する体験
第X章 保護者が必要としている情報の紹介はこうだ!
3年生学級通信キラキラNo.28  踊り(表現)みどころ編
3年生学級通信キラキラNo.42  番外編〜教育ゲームの無料インターネットサイト〜
3年1組学級通信スクラムNo.2  学校で勉強する理由
3年1組学級通信スクラムNo.4  参観授業ありがとうございました
3年1組学級通信ランナーNo.15  夏休み明け「テストの結果」
第Y章 休み前・休み明け,保護者と子どもから質問の出ない通信のポイント!
3年生学級通信サンシャインNo.15  夏休み号!
3年生学級通信サンシャインNo.41  冬休みの課題
3年生学級通信サンキューNo.17  学校に活気がもどりました
3年2組 学級通信パワーアップNo.19  みんな元気で一安心です
3年1組 学級通信アラカルトNo.18  夏休みの作品
第3学年学級通信ランダムNo.53  一年の計は元旦にあり
あとがき /坂西 理之

まえがき

 学級通信で親を味方につけるには,どのようにすればよいのだろうか。

 私は,


  学級通信には,子どもの事実を書く。


ということが極めて重要であると考えている。

 こんなことは,当たり前だ。当たり前のことだが,これが,結構難しい。

 無意識のうちに,教師の見栄が,文章の中に入ってしまうことがあるのだ。

 たとえば,「授業中,活発な討論が続いた」と書くことは実に簡単であるが,実際に,これを行うことは,容易なことではない。また,「どの子も熱中していた」ともすぐ書けるが,実際にそのような状態を持続することは,結構難しい。

 良いことを書こうとして,見栄をはらないことが大切だ。

 教師が,学級通信で親を味方につけるには,子どもの事実のみを忠実に示すべきなのである。いくらうまいことを書いても,子どもの事実と異なっていれば,親は教師を信用しない。親は,子どもの事実のみを見ているのだ。

 1学期の終業式が終わって,子どもたちが下校した後に,「真っ黒に日焼けした子どもたちが,登校してきました。学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました」等と,2学期の始業式に渡す学級通信を書いている教師もいる。しかし,これは,ダメだ。

 向山洋一氏(TOSS代表)は,『教師の才能を伸ばす――京浜教育サークルの秘密』(明治図書)で,


  理念で教育を語ろうとする人がいる。こうあるべきだということを前提にするのである。しかし,教師は子どもを日々預かっているのである。その教育がどうであったか,子どもがどうなったかということこそ判断行為の基準にすべきだ。「思い」で教育を語るのではなく「事実」で教育を語るべきなのである。「事実」を見る目をきたえていくことだ。

  「事実」を「正確に」「分析的に」見られるというのは,プロの目を持っている人だけに可能なのである。


と述べている。

 子どもの事実のみを正確に,しかも分析的に,忠実に描写すること。これこそが,学級通信で親を味方につける最高の方法なのである。

 それでは,どのようにして,子どもの事実を描写したらよいのだろうか。

 最近,若い先生方から,「学級通信を出したいけれど,書くことが思いつきません。どんなことを書いたらよいのでしょうか」といった相談をよく受ける。

 「事実のみを書くべし」と言われても,すぐには,筆が進まないだろう。

 なるほど,パソコンを前に,いくら悩んでも,具体的なサンプルがなければ,イメージが湧かないのは,無理からぬことである。

 本書は,そんな悩みを解決してくれるはずである。

 本書には,「学級通信で親を味方につけるアイデア」が満載されている。

 各章には,学級通信の書き方や書く時の配慮事項を示し,かつ,サンプルの学級通信を多数収録している。

 サンプルの学級通信は,ベテラン教師・中堅教師・青年教師が,実際に発行したものを忠実に再現している。

 ただし,個人情報の保護等に配慮して,加工している点はお許しいただきたい。また,昨今,学級通信も学校発の文書として,校長決裁となっている。そっくりそのままの学級通信を出版するには,障害が多すぎることは,ご理解いただけると思う。

 したがって,学級通信名,学校名,児童氏名や行事予定等も架空のものとしているので,あらかじめご了承いただきたい。

 教師の仕事は,子どもの可能性を信じ,可能性を引き出すために努力を重ねることである。

 ぜひ,本書を参考にして,教室での子どもの事実を学級通信で親に示していただきたい。親は,すぐに,そんな誠実な教師の味方になる。

 本書が,1人でも多くの子どもの可能性を引き出すことにつながれば,幸いである。


   /岡田 健治

著者紹介

坂西 理之(さかにし みちゆき)著書を検索»

鳥取県琴浦町立以西小学校教諭

TOSS鳥取教育サークル/TOSS白兎教育サークル所属

岡田 健治(おかだ けんじ)著書を検索»

1958年岡山県生まれ

北海道教育大学教育学部卒業

岡山県美作市立勝田小学校教諭

TOSS作州教育サークル副代表 向山洋一五番弟子

向山洋一教育実践原理原則研究会事務局センター代表

小林 幸雄(こばやし ゆきお)著書を検索»

1958年岡山県生まれ

岡山大学教育学部卒業

岡山県津山市立佐良山小学校教諭

TOSS作州教育サークル代表 向山洋一六番弟子

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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