- まえがき /岡田 健治
- まえがき /小林 幸雄
- 第T章 保護者を味方にする4月の学級通信
- 5年2組 学級通信アロエNo.1 アロエ?
- 5年2組 学級通信大空にNo.1 はじめまして よろしくお願いします
- 5年2組 学級通信いぶきNo.2 このクラスはすごい!
- 5年2組 学級通信いぶきNo.3 学級の組織作り
- 5年2組 学級通信CHALLENGENo.1 みんなでのびよう,5年生
- 5年2組 学級通信大空にNo.8 「算数がわかる」ということ
- 5年2組 学級通信わららかNo.3 算数,授業開きの様子
- 第U章 魅力ある授業の描写で,子どもを励まし,保護者を味方にする学級通信
- 5年2組 学級通信Go!Go!5!No.6 指名なし討論
- 5年2組 学級通信こころいきNo.5 何と数えるのかな?
- 5年2組 学級通信いぶきNo.6 ザ☆ドッジボール 授業1コマシリーズ〜体育〜
- 5年2組 学級通信いぶきNo.9 おみごと42種類 授業1コマシリーズ〜社会〜
- 5年2組 学級通信いぶきNo.10 楸?
- 5年2組 学級通信いぶきNo.40 評論文もどき(日記の紹介から)
- 5年2組 学級通信いぶきNo.70 環境の授業 その1
- 5年2組 学級通信いぶきNo.71 環境の授業 その2
- 第V章 保護者も知りたい,子どもが伸びる学習法
- 5年2組 学級通信わららかNo.6 ノートが丁寧に書ける人は東大合格?
- 5年2組 学級通信わららかNo.7 筆箱の中身をご存知ですか?
- 5年2組 学級通信いぶきNo.31 テストは100点とれるようにできている
- 5年2組 学級通信いぶきNo.34 漢字を覚えるということ
- 5年2組 学級通信前進No.37 日記について
- 第W章 成功体験・クラスのドラマ「子どもの成長がわかる!」「子どもが家でほめられる!」
- 5年2組 学級通信いぶきNo.25 25m完泳
- 5年2組 学級通信CHALLENGENo.2 めざせ! けん玉名人
- 5年2組 学級通信CHALLENGENo.11 後期の委員会紹介
- 5年2組 学級通信わららかNo.16 北条小学校との交流会,無事終了!
- 5年2組 学級通信わららかNo.19 1学期,特にがんばったこと ベスト3
- 5年2組 学級通信わららかNo.24 運動会練習
- 5年2組 学級通信わららかNo.29 学習発表会せまる!
- 5年2組 学級通信わららかNo.43 百人一首大会に向けて!
- 5年2組 学級通信わららかNo.47 同じ舞台に立つこと〜百人一首大会に参加しておもったこと〜
- 5年2組 学級通信CHALLENGENo.25 学習発表会(参観日)にむけて
- 5年2組 学級通信谷川村No.11 係活動,がんばっています
- 第X章 保護者が絶対見る情報満載の学級通信例
- 5年2組 学級通信いぶきNo.10 討論が,かみあってきました
- 5年2組 学級通信いぶきNo.15 糸瓜(へちま)の由来
- 5年2組 学級通信星雲No.10 もうすぐ運動会
- 5年2組 学級通信CHALLENGENo.10 市内学童陸上記録会を終えて
- 第Y章 子どもの成長を紹介し,さらなる成長を願う学級通信例82
- 5年2組 学級通信いぶきNo.72 最後の文章指導
- 5年2組 学級通信いぶきNo.74 ブレイクしてきた!!!
- 5年2組 学級通信いぶきNo.75 日記の紹介
- 5年2組 学級通信いぶきNo.83 最後の授業(国語)
- 5年2組 学級通信いぶきNo.84 最後の授業(国語)の続き
- 5年2組 学級通信星雲No.25 1年間,ありがとうございました
- 第Z章 早い! 簡単! キレイ! しかも読みやすい通信を作る仕事術96
- サンプル@ すぐ使える! 学級通信タイトル集
- サンプルA 悪い例
- サンプルB 良い例
- サンプルC これはまずいよ通信
- あとがき /川中 朋子
まえがき
学級通信で親を味方につけるには,どのようにすればよいのだろうか。
私は,
学級通信には,子どもの事実を書く。
ということが極めて重要であると考えている。
こんなことは,当たり前だ。当たり前のことだが,これが,結構難しい。
無意識のうちに,教師の見栄が,文章の中に入ってしまうことがあるのだ。
たとえば,「授業中,活発な討論が続いた」と書くことは実に簡単であるが,実際に,これを行うことは,容易なことではない。また,「どの子も熱中していた」ともすぐ書けるが,実際にそのような状態を持続することは,結構難しい。
良いことを書こうとして,見栄をはらないことが大切だ。
教師が,学級通信で親を味方につけるには,子どもの事実のみを忠実に示すべきなのである。いくらうまいことを書いても,子どもの事実と異なっていれば,親は教師を信用しない。親は,子どもの事実のみを見ているのだ。
1学期の終業式が終わって,子どもたちが下校した後に,「真っ黒に日焼けした子どもたちが,登校してきました。学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました」等と,2学期の始業式に渡す学級通信を書いている教師もいる。しかし,これは,ダメだ。
向山洋一氏(TOSS代表)は,『教師の才能を伸ばす――京浜教育サークルの秘密』(明治図書)で,
理念で教育を語ろうとする人がいる。こうあるべきだということを前提にするのである。しかし,教師は子どもを日々預かっているのである。その教育がどうであったか,子どもがどうなったかということこそ判断行為の基準にすべきだ。「思い」で教育を語るのではなく「事実」で教育を語るべきなのである。「事実」を見る目をきたえていくことだ。
「事実」を「正確に」「分析的に」見られるというのは,プロの目を持っている人だけに可能なのである。
と述べている。
子どもの事実のみを正確に,しかも分析的に,忠実に描写すること。これこそが,学級通信で親を味方につける最高の方法なのである。
それでは,どのようにして,子どもの事実を描写したらよいのだろうか。
最近,若い先生方から,「学級通信を出したいけれど,書くことが思いつきません。どんなことを書いたらよいのでしょうか」といった相談をよく受ける。
「事実のみを書くべし」と言われても,すぐには,筆が進まないだろう。
なるほど,パソコンを前に,いくら悩んでも,具体的なサンプルがなければ,イメージが湧かないのは,無理からぬことである。
本書は,そんな悩みを解決してくれるはずである。
本書には,「学級通信で親を味方につけるアイデア」が満載されている。
各章には,学級通信の書き方や書く時の配慮事項を示し,かつ,サンプルの学級通信を多数収録している。
サンプルの学級通信は,ベテラン教師・中堅教師・青年教師が,実際に発行したものを忠実に再現している。
ただし,個人情報の保護等に配慮して,加工している点はお許しいただきたい。また,昨今,学級通信も学校発の文書として,校長決裁となっている。そっくりそのままの学級通信を出版するには,障害が多すぎることは,ご理解いただけると思う。
したがって,学級通信名,学校名,児童氏名や行事予定等も架空のものとしているので,あらかじめご了承いただきたい。
教師の仕事は,子どもの可能性を信じ,可能性を引き出すために努力を重ねることである。
ぜひ,本書を参考にして,教室での子どもの事実を学級通信で親に示していただきたい。親は,すぐに,そんな誠実な教師の味方になる。
本書が,1人でも多くの子どもの可能性を引き出すことにつながれば,幸いである。
/岡田 健治
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- 明治図書
- 学級通信を毎年100号を目標に書いています。本の中の文をいくつか、そのまま使わせていただきました。実用的な本です。ありがとうございます。2019/9/23まさる