- まえがき
- T 「授業中の言葉かけ」がなぜ必要か
- ――低学年の子への、「授業中の言葉かけ」でとくに大事なこと――
- 1 まず必要な「身体かけ」
- 2 「目かけ」も同時に
- 3 集団の中での一人への言葉かけ
- 4 物と場所を提示して
- 5 イメージ喚起を促す言葉を
- 6 言葉の力
- 聞き手への信頼と自信/ 語る ための技法/ 声の豊かさに支えられて/ 技法の無意識化
- U 授業中 タイプ別・気になる子への「言葉かけ」
- 1 発言しない子@ ―この花を見て思ったことを言ってください―
- 2 発言しない子A ―先生の隣で発表する練習をしてみよう―
- 3 発言しない子B ―〇〇さんの意見でみんなの力がぐんと伸びたね―
- 4 話を聞かない子@ ―聞いてくれない人に話すとどんな気持ちがしますか―
- 5 話を聞かない子A ―指を折って聞きなさい―
- 6 話を聞かない子B ―聞くときはからだ全部で受けとめてね―
- 7 声の小さい子@ ―自分の心まで声が届いたら振り返ってね―
- 8 声の小さい子A ―「この人に届けよう」って強く心に言い聞かせるんだよ―
- 9 声の小さい子B ―自分の声が飛んでいくのをちゃんと見ててね―
- 10 自分勝手に発言する子 ―とにかく注目しない―
- 11 文字が乱雑な子 ―「昨日よりていねいで賞」―
- 12 ノートの使い方が下手な子 ―ノートはもったいないくらいにすき間を空けなさい―
- 13 ノートの文字をすぐに消して書き直す子 ―ノートは脳ミソのビデオテープだよ―
- 14 取りかかりが遅い子 ―今から5分で〇〇しなさい―
- 15 最後まできちんとできない子 ―どれに挑戦するか自分で選んでください―
- 16 気づかない子 ―クイズを交換しよう―
- 17 ○○嫌いな子 ―今日は〇〇ゲームをします―
- 18 生き物の世話をしたがらない子 ―お湯で煮るのです―
- 19 忘れ物をした子 ―〇〇を忘れました すみませんでした だから△△します―
- V 授業中の評価活動
- ―子どもを励ます「言葉かけ」
- 一 国語の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 漢字指導
- その字はこう書くんだよ/ 目をつぶって書けたら大丈夫/ 半丸方式/ 矢印方式/ 漢字を五つ
- 2 聞く・話す指導
- 話を聞くときは合図をしてね/ 聞いたことを一緒に確認/ 話し終わってから質問してね/ 何を言おうとしているか分かるかな/ 先生のお話が終わった後で問題を出すよ/ 世界でひとつしかない自分だけの言葉を作ろうね
- 3 詩の鑑賞指導
- 余分なことは言わない/ クイズ形式で変化のある問いかけを/ 全員を参加させる言葉/ 挑発する言葉かけで意欲を
- 4 低学年における問題作り
- 問題には「なに」「どこ」「だれ」を入れて/ 他の子が問題づくりのヒントになる言葉かけを
- 5 作文の指導
- 意外な言葉で導入を/ 手順を細かく指示する/ 最初の一文をしっかり書かせる/ 教師が書いてみせる
- 二 算数の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 ほめる ―すっごいなあ 〇〇ちゃんは〜できたね―
- 2 挑発 ―今度の問題はむずかしいぞ 君たちでは無理だろうな―
- 3 時間 ―だれが一番かな よーい はじめ―
- 4 無言 ―無言でマル、バツをつける―
- 5 目くばせ ―………―
- 6 承認 ―はい、よろしい―
- 7 確認 ―できたかな? ―
- 8 共感 ―そうだね。不思議だね―
- 三 生活の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 一年 公園探検
- 公園で一人遊びをしている子へ/ 公園で見つけたことを報告に来た子へ/ 活動を振り返る場面でカードへ記入できない子へ/ あっという間にカードを記入してしまう子へ
- 2 一年 飼育活動
- 生き物の世話をしなくなるグループへ/ 新しく生き物を飼いたいと言う子へ
- 3 一年 家族の仕事
- 話し合いの決着がつかないとき/ 自己評価の低い子への言葉かけ
- 4 一・二年 製作活動
- 作業の進まない子へ/ 学習態度にむらのある子へ/ 工夫を生み出す言葉かけ/ 何度も質問をしてくる子へ
- 5 二年 校区探険
- 友だちから校区の秘密を聞いている時/ 探険コースが決まらないグループへ/ マップ作りの記入が進まないグループへ
- 6 二年 収穫祭
- 希望者が多すぎるとき/ みこし作りがうまく進まないとき
- 7 一・二年 わたしの記録
- 四 音楽の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 歌のプレゼント
- 2 低学年にも発声の指導を
- 3 全体の中での個の指導
- 4 ビデオを活用して
- 五 図工の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 絵の具の指導における言葉かけ ―絵の具の色より素敵ですね―
- 2 「物語の絵」における言葉かけ ―あなたがこの場面にいたとすると何が見えるかな―
- 3 見立て遊びにおける言葉かけ ―みんなに、「見えるぞパワー」を与えよう!―
- 4 紙版画指導における言葉かけ ―ばらばらに作ってから、貼り合わせよう―
- 5 初めてはさみを使って作品を作るときにおける言葉かけ ―はさみを使って紙の上を散歩しよう―
- 6 粘土遊びにおける言葉かけ ―君の指は『魔法の指』だ―
- 7 こすり絵指導における言葉かけ ―十種類以上の模様を見つけてこよう―
- 8 廃材を利用した作品作りにおける言葉かけ ―変身して生き返らせよう―
- 9 鑑賞指導における言葉かけ ―友だちの作品にメッセージを―
- 六 体育の授業 子どもを励ます「言葉かけ」
- 1 ブランコ・すべり台・うんてい遊びの嫌いな子
- 2 速く走れない子 ―真っ直ぐ走れるようにする―
- 走ることはスポーツの基本/ 真っ直ぐ走ること/ 基礎的な動き
- 3 ドッジボールの苦手な子 ―目当てをもたせる―
- 技能の差の大きいドッジボール/ ボールに触れる回数を多く/ ボールについての配慮
- 4 自分勝手な行動をする子 ―時間・回数・場を工夫して―
- 集団プレーの中でふざける子/ 自分勝手な行動を許さない授業
- 5 四月当初の約束ごと@ ―くつに丸を書く―
- 基本は足から/ 体操服と机
- 6 四月当初の約束ごとA ―集まる場所を決めておく―
- 集合場所を教える/ 集合の合図/ 一人ひとりに自覚を
- 7 水をこわがる子・もぐれない子
- プールを運動場と思わせる/ もぐる指導/ 笛の合図
- 8 ボールけりゲームで動きが分からない子
- 当たっても痛くないこと/ どの子もボールに触れる場の工夫/ ダブルドーナツ型/ ルールの工夫
- 9 見学する子に対する言葉かけ ―見ているだけでいいのか―
- 体育を見学する子/ 見学者にも学習の参加を/ 目が離せない子
- 10 跳び箱やマットを運び出すときの言葉かけ
- 器具庫は子どもが身動きできる広さに/ 跳び箱とマットの運び方
- W 授業中のつまずきを生かす「言葉かけ」
- 1 図工で自分の作品に自信が持てないとき ―ここはなかなかいいですよ―
- 2 発言の内容が分かりにくいとき ―君の言うことはわかるまで聞いてあげる―
- 3 楽しくドッジボールができないとき ―ハンデ戦をやってみよう―
- 4 本読みでつかえたとき ―先生の後をついて読んでごらん―
- 5 鍵盤ハーモニカの指がうまく吹けないとき ―一つの音だけ出してごらん―
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- 明治図書