- はじめに
- 技法1 一時間を四つのコマで授業する技法〔基礎的技法〕
- 1 授業は十分間で
- 2 四コマ授業の実際
- 技法2 「はいっ」と返事させる技法〔基礎的技法〕
- 技法3 一斉授業の中で個に対応する技法〔基礎的技法〕
- 技法4 段落に番号をつける技法〔基礎的技法〕
- 技法5 赤青鉛筆を利用させる技法〔基礎的技法〕
- 技法6 半○方式の技法〔基礎的技法〕
- 技法7 子どもの考えを受け止める技法〔基礎的技法〕
- 技法8 短冊黒板の使い方の技法〔基礎的技法〕
- 技法9 鉛筆の正しい持ち方を教える技法〔基礎的技法〕
- 技法10 子どもに目をくばる技法〔基礎的技法〕
- 技法11 日記・作文を十分間で書かせる技法〔作文の指導技法〕
- 1 十分間のことを十分間で書く
- 2 なぜ書くことができるか
- 3 十分間日記・作文の発展
- 技法12 感想の書かせ方の技法〔作文の指導技法〕
- 技法13 折り句を活用する技法〔詩の指導技法〕
- 技法14 音読力を高める技法〔音読の指導技法〕
- 1 二文読み
- 2 自由読み
- 3 一ページ読破
- 技法15 グループ音読競争のさせ方の技法〔音読の指導技法〕
- 技法16 二つに切る箇所を検討させる技法〔読解の指導技法〕
- 技法17 好きな箇所を発表させる技法〔読解の指導技法〕
- 1 段落を問う授業
- 2 物語『川とノリオ』の場合
- 技法18 サブテーマの検討で読解を深める技法〔読解の指導技法〕
- 技法19 子どもに問題をつくらせる技法〔読解の指導技法〕
- 技法20 「小出し方式」で詩の授業をする技法〔詩の指導技法〕
- 技法21 話す力を高める技法〔話す力の指導技法〕
- 1 音読のように話してごらん
- 2 書いたノートを見ない
- 技法22 聞く構えをつくる技法〔聞く力の指導技法〕
- 技法23 聞き取りテストをつくる技法〔聞く力の指導技法〕
- 1 説明文を素材にしてつくる
- 2 物語で「聞き取りテスト」をつくる
- 技法24 言葉を身につけさせる技法〔言葉の指導技法〕
- 1 語句の指導を
- 2 「言葉」を指導する
- 3 辞書の使い方
- 4 場数をふませる
- 技法25 新出漢字指導からテストづくりまでの技法〔漢字指導の技法〕
- 1 新出漢字の指導も知的に
- 2 一石二鳥の漢字テスト
- 技法26 知的に漢字を練習させる技法〔漢字指導の技法〕
- 1 自分で集めたくなる漢字練習を
- 2 ○年生の漢字ベスト5
- 技法27 グループ漢字競争の指導技法〔漢字指導の技法〕
- 技法28 授業の導入の技法〔発展的技法〕
- 1 音読で導入する
- 2 新出漢字の学習で導入する
- 3 ドリル的な作業で導入する
- 4 段落の番号づけで導入する
- 5 問題の提示で導入する
- 技法29 「手を焼かせる子」に対応する技法〔発展的技法〕
- 技法30 家庭で国語の力をつける技法〔発展的技法〕
- 1 自学の魅力
- 2 いきなり「自学」を
- 3 今こそ「自学」を
- 附 記 国語の授業力を高める――技法を伝える表現者として――
- 1 指示を学ぶ
- 2 授業の構造と技術を学ぶ
- 3 学び続けて
- おわりに
はじめに
技法を使うことによって、国語の授業が、急に知的なものになる。
技法を使うことによって、国語の授業力も劇的に高まっていく。
そんな、技法が確かにある。
本書では、そのような技法を三十点にわたってまとめてみた。
いずれも、授業の中で、駆使している、`私の定番的技法aである。
そんな技法を若い先生に話すと、びっくりする。
「なるほど、はじめて知りました」
「さっそくやってみます」
「もっと他にも、教えてください」
こんな若い先生の声に、答えねばと思った。
考えてみると、私も、二十代のときには、これらの技法を知らなかった。
もっと早く知っていれば、もっとよい国語の授業ができたのに。子どもたちに、国語の力をつけることができたのにと思ってしまう。
本書で紹介した三十の技法には、「基礎的な技法」「読解指導の技法」「作文指導の技法」「音読指導の技法」「聞く力・話す力の技法」「語句指導の技法」をおさめた。授業の軸になる技法から、裏技的な技法までを、ランダムに並べる形となった。
また、三十の技法以外にも、その場での大事な働きかけについては、枠で囲んで示したので、参考にしてほしい。
とにかく、どの技法からでもいい。興味のある箇所から読んでほしい。面白そうだと思ったら、ぜひ使ってみてほしい。
「まだまだ、教師として、学ぶべきことはある!」
「技法を身につけることによって、まだまだ子どもを変えることができる!」
本書を手にされた先生が、こんな思いを抱いてくれたとしたら、幸いである。
/岩下 修
購入後、早速実践に生かしてみました。
結果はというと・・・かなりの手ごたえを感じています。
このような技法を知っていると知っていないのとでは、教師としての力量に大きな差がでるのではないかと感じるほどの内容でした。
日々の授業を大切にされている方にはぜひ読んでいただきたい書籍です。
宅配されてから一気読みである。
今年、1年生の担任となり、とりわけ力を入れたのは、鉛筆の持ち方。
この本には、目からうろこの技法が書かれていて、さっそく指導。
とても分かりやすい。
子どもに力をつける。
教師としての仕事の面白さはここにある。
この本で紹介されている技法を教室で試したくなってうずうずしてしまう。
氏については、教育新書「AさせたいならBと言え」1989年 をすでに読んでいたが、この本もすばらしい。