- さぁ,学級づくりのスタートダッシュを決めよう!
- 第1章 こうすれば絶対うまくいく! 学級開き成功のポイント
- 1 8割の子どもたちを味方につける!
- 2 「決め手」を間違わない!
- 3 安心できる居場所づくり
- 4 縦糸・横糸をバランスよく張る
- 5 リーダーシップを発揮する
- 6 「学級づくり」は1か月で80%が決まる
- 7 目標達成法でルール定着を!
- 第2章 春休み〜新年度1週間の動きがすべてわかる! 学級担任の新年度の仕事一覧
- 1 5年生担任の仕事
- 2 6年生担任の仕事
- 第3章 小さな工夫が大きな差を生む! 学級開きを成功に導くアイデア
- 1 「学級目標」のアイデア@
- 2 「学級目標」のアイデアA
- 3 「自己紹介カード」のアイデア@
- 4 「自己紹介カード」のアイデアA
- 5 「おたより・予定表」のアイデア
- 6 「給食当番」のアイデア
- 7 「掃除当番」のアイデア
- 8 「係活動」のアイデア
- 9 「学習ルール」のアイデア
- 第4章 子どもの心をガッチリつかむ! 出会いの日の教室トーク
- 1 ジャガイモのように気持ちを真っ白にしよう!(5年)
- 2 みんなで3つの約束をしよう!(5年)
- 3 6年生を目指し,6年生を超えよう!(5年)
- 4 1日1日を大切にしよう!(6年)
- 5 脱皮しよう!(6年)
- 6 小さなNo.1になろう!(6年)
- 第5章 クラスがギュッとまとまる! 学級づくりのゲーム&アクティビティ
- 1 学級開き当日にできる短い活動@(5年)
- 2 学級開き当日にできる短い活動A(5年)
- 3 友だちづくりや学級づくりの活動@(5年)
- 4 友だちづくりや学級づくりの活動A(5年)
- 5 友だちづくりや学級づくりの活動B(5年)
- 6 学級開き当日にできる短い活動@(6年)
- 7 学級開き当日にできる短い活動A(6年)
- 8 友だちづくりや学級づくりの活動@(6年)
- 9 友だちづくりや学級づくりの活動A(6年)
- 10 友だちづくりや学級づくりの活動B(6年)
- 第6章 クラスがどんどんうまくいく! 学級づくりの工夫&アイデア
- 1 「学級目標づくり」の工夫&アイデア
- 2 「朝の会」の工夫&アイデア
- 3 「給食当番」の工夫&アイデア
- 4 「掃除当番」の工夫&アイデア
- 5 「係活動」の工夫&アイデア
- 6 「帰りの会」の工夫&アイデア
- 7 「学級通信」の工夫&アイデア
- 8 「連絡帳」の工夫&アイデア
- 9 「はじめての保護者会」の工夫&アイデア
- 第7章 パッと使えて効果絶大! 達人教師の学級開き小ネタ集
- 1 5年生の小ネタ集
- 2 6年生の小ネタ集
- 第8章 「今すぐ何とかしたい!」を素早く解決! 学級開きの悩みQ&A
- 1 子どもたち同士の関係はどう結べばよいですか…
- 2 話を聞くことができなくて,困っています…
- 3 子どもの顔と名前を一致させるのに苦労しています…
- 4 「課題のある子」が気になります…
- 5 やることの多さに,優先順位がわからなくなります…
- 6 当番のルールがバラバラ。どうしたらよいでしょうか…
- 7 忘れ物が多く,どう指導したらよいか悩んでいます…
- 8 質問が多すぎて,指導に時間がかかります…
- 9 どうしたら子どもの信頼を得られるのかわかりません…
さぁ,学級づくりのスタートダッシュを決めよう!
「学級づくり」の時代がきています。
「学級」をきちんと成立させなければ,「授業」が成り立たない時代です。
学校現場で,今最大の課題は何でしょうか?
学級で,1年間平穏に過ごしていけること。これです。
今までは当たり前だと思われてきたこのことが,大きな危機に瀕しています。関東圏・関西圏の都市圏を中心とする学校現場では,学級崩壊が日常化し,深刻な事態を招いています。なかには,ほとんどの学級が学級崩壊に陥って,いわゆる「学校崩壊」状態の学校も現れています。
残念ながら,この事態は地方へと広がっていくでしょう。これを押しとどめていく抜本的な対抗策がとられていません。ほとんどが対症療法のモグラたたきにすぎないのです。
原因は様々に考えられます。
ですが,子どもたちが変わり,親たちも変わっているという大きな原因に行き着きます。
その変貌に,学校が対応できないのです。
私たちは,この事態に対する対応策を試行錯誤しながら実践してきて,1つの結論を導き出しています。
こうすればうまくいくという,1つの結論です。
初任者もうまくいく。途中で危うくなっている先生でも,修正できる。そんな方法論です。
それは,「学級づくり」をきちんと学級経営の土台に据えるということです。
「なあんだ。そんなことか!」とつぶやかれるかもしれません。
しかし,普通の多くの先生たちは,「学級づくり」を土台に据えるということを今まで実にいいかげんにすませてきていたはずです。
初任者も,ほとんどちゃんとした「学級づくり」をしないままに授業を始めて,学級を壊していきます。数多くいるのです。大学でほとんど「学級づくり」の必要性を学んでいない結果です。
学校現場では,即「学級づくり」が必要になります。これが当たり前の現実です。こんなことはほとんどの先生がもうわかっています。
けれど,何をすればいいか,どうすればいいか,これがよくわかりません。だから,経験的に自己流で進めています。
担任になったら,学期はじめにクラスの係や当番などを決めて,すぐに授業を始めていきます。係決めや当番決めなどが「学級づくり」というのが多くの先生たちの認識になっていたはずです。しかし,今はそんなことをやっていては,いつ学級崩壊の憂き目にあうかわかりません。そんな時代です。
きちんと「学級づくり」を土台に据えなければいけません。これが求められています。しかも,「学級づくり」は,1年間意図的,計画的,継続的に進めなくてはなりません。そして,その上に「授業づくり」を乗せていくのです。
さて,その「学級づくり」は,何をどのようにやればいいのでしょうか。それが問題です。
これには,きちんとした「原理・原則」があります。
これを踏まえ,目の前の子どもたちに合わせて実践をしていくことになります。繰り返しになりますが,「学級づくり」をきちんと土台に据えれば,1年間学級はうまく成立していくことを強調したいです。
さあ,学級づくりのスタートダッシュを決めましょう。うまくいくかどうかは担任であるあなたの手にかかっています。
2018年2月 /野中 信行
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- 明治図書
- やはり学級開きに関する本は,何冊か持っておくべき。この本もわかりやすい。2023/2/2250代・小学校教員
- とても参考になりました。2020/5/3020代・小学校教員
- バランスが良いです。2018/4/1540代・小学校教員