- 言語の基礎的能力を育てる「楽しく学ぶ『話し方・聞き方』ワーク」の特色
- 「楽しく学ぶ『話し方・聞き方』ワーク」の特徴
- 4年生の「話すこと・聞くこと」指導のポイント
- 楽しく学ぶ 「4年生の話し方ワーク」
- 1 学校であったことを家に帰って話そう
- 2 係からの連らくをしよう
- 3 ていねいな言葉を使って電話で話そう
- 4 友達の作品をかんしょうしよう
- 5 めざせ! クラスナンバーワン司会者
- 6 わすれられない自分だけの記念日について話をしよう
- 7 わが家の十大ニュースベスト3を発表しよう
- 8 大切な友達について話をしよう
- 9 好きな本をしょうかいしよう
- 10 自分の名前のゆらいについて話をしよう
- 11 マイ辞典作り
- 国語辞典を引いて話をしよう
- 12 ニュースキャスターになって話をしよう
- 13 一年間観察してきた動植物について話をしよう
- 話し方ワーク◇書き込み例・注意事項
- 楽しく学ぶ 「4年生の聞き方ワーク」
- 1 なかよしグループでの遊びについて計画を聞こう
- 2 きょうのニュースを聞こう
- 3 工場の施設について説明を聞こう(見学メモ)
- 4 さかさ言葉あてをしよう
- さかさ文あてをしよう
- 5 おじいちゃんやおばあちゃんから子どものころの遊びの話を聞こう
- 6 物語を聞いて友達やうちの人に伝えよう
- 7 自然となかよくなろう
- 8 自分のやってみたいと思っている仕事について話を聞こう
- 9 十才になった日に聞いてみよう
- 10 外国の人にインタビューしよう
- 11 インタビューをしよう
- 聞き方ワーク◇書き込み例・注意事項
- 楽しく学ぶ 「4年生の話し合いワーク」
- 1 友達とできるだけ長く話そう(対話)
- 2 みんなと話そう(一人対多数)
- 3 楽しく話し合おう(対談)
- 4 すすんで話し合おう
- 5 クラスのやくそくを話し合おう(話し合い)
- 6 グループごとにブックトークをしよう(ブックトーク)
- 7 今週のピカいちニュース座談会をしよう(座談会) 座談会をしよう
- 8 パネラーを決めてディスカッションをしよう(パネルディスカッション)
- 9 ディベートをしてみよう(ディベート1)
- 10 調べたことをもとに、立場を変えて話し合おう(ディベート2)
- 11 クイズをしよう「わたしはだれでしょう」
- 12 さいころトークをしよう(トーク)
- 話し合いワーク◇書き込み例・注意事項
言語の基礎的能力を育てる「楽しく学ぶ『話し方・聞き方』ワーク」の特色
自己学習力とは、学び方を「言語行動」(ワーク)で獲得するものである
新しい学習指導要領の目標には、「国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高める……」と提示されています。この文言で「表現能力」を重視する方向であることがよく分かります。これからの国語教育においては「表現・行動」する力を育てることが優先されます。また、総括目標に「伝え合う力を高める」という「活動」を明記したことも、今回の学習指導要領の特徴であるといえます。
日常生活においても、文字言語活動より「話す・聞く活動」の機会や場面が多く、「伝え合う活動」すなわち「コミュニケーション活動」は、情報化社会に生きていくためには極めて重要な国語能力であり、その指導を徹底する必要があります。
「話し方・聞き方ワーク」は、まさに表現・行動活動重視の教育を具体化した学習書です。
ワークとは、働く・作る・仕事等を意味します。学習者が主体的な言語行動を通して技能や能力を獲得していく行動学習です。
単なるワークでなく、アクション的な性格の学習に発展させたいものです。つまり、学習者主体、言語行動主体の学習書をめざしたいものです。学習者が楽しく学ぶためには、遊び感覚を取り入れることも大切です。つまり、活動があっても基礎・基本が定着しないような、単なる遊びではなく、学習者が楽しく生き生きと言語行動する過程で、確実に「話す・聞く能力」を、繰り返し学習で獲得していく このような学習法を開発しない限り、話す・聞く指導の進展はないものと考えます。
本ワークシートは、以上の基本理念と実践理論に基づいて作成しました。
学習者一人一人が「生きて働く話す・聞く力」が獲得される学習法です。
ぜひご活用いただき、その成果を共に喜び合いたいものです。
監修 中京女子大学名誉教授 /瀬川 榮志
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