- まえがき 国語学力向上運動を具体的に推進する――基礎的技能・基本的能力・統合発信力を獲得するスペシャルワーク――
- 学習者主体・言語行動主体の国語教育――スペシャルワークの理念・理論・実践――
- 第6学年「生きて働く国語力」系統表
- 生きて働く国語力 6年生の基礎的技能ワーク
- 1 漢字の「読み」にちょう挑戦!
- 2 漢字の「書き」にちょう挑戦!
- 3 漢字の成り立ちを探ろう
- 4 熟語の構成を探ろう
- 5 片仮名・平仮名の秘密を見つけよう
- 6 送り仮名を正しく使って読みやすい文にしよう!
- 7 正しい仮名づかいを使おう
- 8 同じ働きをする言葉に分けよう
- 9 日本語の由来を探ろう
- 10 昔の人の知え恵が生きる「ことわざ」にチャレンジ
- 11 慣用句を使って表現を広げよう
- 12 辞書を使って、より良い言葉の使い方を探ろう!
- 13 文語調の文章を読もう
- 14 文の構造を知ろう
- 15 文章の構成を考えよう
- 16 相手を思いやる言葉「敬語」にチャレンジ
- 17 方言と共通語のみ魅力を探ろう
- 18 文字の形や配列に注意して書こう!(こう硬筆)
- 19 文字の組み立てに注意して書こう!(毛筆)
- 20 文字の大きさと字配りに注意して書こう(毛筆)
- ■ 「基礎的技能」ワークの書き込み例
- 生きて働く国語力 6年生の基本的能力ワーク
- 1 自分の考えが分かるように、話の組み立てを工夫しよう
- 2 全体を見通して話そう(意図を明確に伝えるために)
- 3 目的や場に応じて話そう
- 4 話し手の考えを正確に聞き取ろう
- 5 自分の立場や意図をはっきりさせながら話し合おう
- 6 目的や相手をはっきりさせて手紙を書こう
- 7 書こうとすることに必要な事がら柄を集めよう
- 8 自分の意図が分かるように組み立てを工夫して書こう
- 9 伝えたいことがよく分かるように工夫して書こう
- 10 書いた文章を見直して効果的な表現の工夫をしよう
- 11 おすすめの本をしょう紹かい介しよう!
- 12 「要し旨」をとらえよう(文章の内容を明確におさえて)
- 13 すぐれたびょう描写を味わい読みを深めよう
- 14 事実と意見の関係をとらえて読もう
- 15 目的に応じて資料を活用しながら読もう
- ■ 「基本的能力」ワークの書き込み例
- 生きて働く国語力 6年生の統合発信力ワーク
- 1 必要な情報を工夫して集めよう
- 2 価値ある情報を効果的に伝える工夫をしよう
- 3 情報を判断する力を身につけよう
- 4 新しい情報をつくり出そう
- 5 価値ある情報をコンピュータで手に入れよう
- 6 子ども会議で話し合おう
- 7 話し合いで自分の考えを深めよう
- 8 アナウンサーになって、敬語でインタビューしよう
- 9 問題意識を持って話し合いをしよう
- 10 価値ある情報を伝えるはば幅を広げよう
- ■ 「統合発信力」ワークの書き込み例
生きて働く国語力 6年生の基礎的技能ワーク(冒頭)
「基礎ワーク」は、言語の基礎的技能の力を養うワークです。
基礎的技能は、「話す・聞く、書く、読む」活動や「基本的能力」「統合発信力」を支える技能です。この技能が確実に定着しないと、国語科の学習はもちろん、他教科や総合的な学習の時間も円滑に行われません。
新学習指導要領では、国語科の各学年の目標や内容は2学年まとめて示されていますが、本ワークでは学年ごとに重点的に指導内容を取り上げ、基礎的技能の十分な定着を目指しています。
本ワークを活用しながら、生き生きと言語行動を展開する過程で、確実に基礎的技能が身に付く学習を進めましょう。
漢字の「読み」にちょう挑戦! __組 名前_______
レベル1 漢字の二つの読み方を考えよう。
1 次の漢字の読み仮名を書きましょう。
( )
危 ない遊び。
( )
危 険 を知る。
( )
店を 閉 店 する。
( )
店を 閉 める。
一つの漢字なのに、どうしていくつもの読み方があるのかな?
「危」は「き」と「あぶ」の二つがあるし、「閉」は「へい」と「し」があるな。
上の二つの漢字の読み方は、実は「キ」と「ヘイ」が仲間で、「あぶ」と「し」が仲間です。
「キ」と「ヘイ」は「音読み」といい、漢字が日本に伝わったときの中国の発音をもとにした読み方です。
「あぶ」と「し」は「訓読み」といい、中国から伝わった漢字の意味に合うように日本語を当てはめた読み方です。
レベル2 話す時と書く時に、ちがう読み方をする漢字を知ろう。
1 次の漢字の読み仮名を書きましょう。
( )
駅まで 往 復 する。
( )
事故の 報 告 をした。
( )
道 路 を工事する。
( )
収穫が 多 かった。
( )
自動車が 通 る。
( )
氷 がとける。
上の読み方は「おおふく」それとも「おうふく」かな?
「おおかった」でいいのかな? ちょっと難しそうだな。
声に出して読む時は、「おおふく」と読みますが、書く時は「おうふく」と書きます。
つまりオ列の長音(長く伸ばす音)は「う」と書くのです。
しかし、特別な場合の「氷」「通る」「多い」などの時だけ発音の通りに「こおり」「とおる」「おおい」と書くのです。
しっかりと覚えておきましょう。
レベル3 小学校の漢字のまとめをしよう。
1 次の──の漢字の読み仮名を書きましょう。
( )
先生を 尊 敬 する。
( )
人生は 尊 い。
( )
川に 沿 って歩く。
( )
沿 岸 の道を歩く。
( )
父は商社に 勤 めている。
( )
父は会社に 勤務中 だ。
( )
雨 水 を飲む。
( )
遠足は 雨天決行 です。
( )
この時計は 時 刻 が正確だ。
( )
記念ひ碑に名を 刻 む。
( )
美しい 模 様 の壁。
( )
規 模 の大きい工場。
( )
キラキラと光る 宝 石。
( )
宝 探 しの旅に出る。
( )
雪のしんしんと 降 る夜。
( )
パラシュートで 降 下 した。
上の問題は全部「音」と「訓」の二通りの読み方をするものばかりですが、漢字の中には「理」「官」「典」のように「音読み」だけしかないものや「畑」のように「訓読み」だけしかないものもあります。
「尊い」は「とおとい」それとも「とうとい」と書くのかな?
「降下」は「こおか」それとも「こうか」と書くのかな?
「雨水」は「あめみず」それとも「あまみず」?
さぁ、よく考えてみよう!
ふりかえろう
・「音読み」と「訓読み」のちがいが分かったか
・オ列の長音は読む時と書く時では、読み方がちがう場合があるということが分かったか
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- 明治図書