豊かな言語活動で確かな国語力を!
言語活動別言語能力系統化

豊かな言語活動で確かな国語力を!言語活動別言語能力系統化

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豊かな言語活動を経験させる指導のアイディア満載!

子ども一人一人に確かな国語力を育むために豊かな言語活動を経験させたいと願い、「話す・聞く」「書く」「読む」領域の魅力ある実践例、言語事項の取り立て指導のアイデアを多数紹介。言語活動を網羅した単元評価規準や本時の具体の評価規準設定に役立つ系統表を掲載。


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ISBN:
4-18-367219-8
ジャンル:
国語
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに 横浜市小学校国語教育研究会会長 /北野 隆
目次
研究の概要
―― 実践例 ――
〈話すこと・聞くこと〉
1年 わたしは だあれ「わたしは,なんでしょう」  『問答』
4年 伝え合おう,わたしたちの心「手と心で読む」  『ポスターセッション』
4年 4年〇組 体験学習ミーティングをしよう  『会議』
「話し合って決めよう」
5年 話し合おう〜このままでいいの?使い捨ての多い現代社会〜
「人と『もの』とのつき合い方」  『パネルディスカッション』
〈書くこと〉
3年 分かりやすく書いて説明しよう  『説明書作り』
「一輪車に乗ろう」「りっぱな犬になる方法」他
4年 調べたことを知らせよう「生活を見つめて」  『報告文』
4年 「白いぼうし」から広げるファンタジーの世界  『感想文』
「車の色は空の色」
〈読むこと〉
2年 みんなで読んだら楽しさアップ!
「おおきくなあれ」「かえるのぴょん」他  『群読』
4年 ファンタジーの世界へ出かけよう
「車の色は空の色」「つりばしわたれ」他  『登場人物カード・物語マップ』
5年 筆者の考えをたどって新聞にしよう
「サクラソウとトラマルハナバチ」  『新聞作り』
5年 読書座談会を開いて本の世界を広げよう
「千年の釘にいどむ」「本は友達」  『読書座談会』
6年 表現を大切に,人物の心情に迫ろう
「海の命」  『心情曲線』
6年 平和についての考えを深めよう
「ふたりのイーダ」「平和のとりでを築く」  『読書へのアニマシオン』
6年 比べて読んで考えよう
「レッサーパンダ起立」「ゲンちゃん日記」  『メディア・リテラシー』
〈言語事項〉
3年 音訓遊び歌を作ろう
「漢字の音と訓」「カンジーはかせの音訓遊び歌」  『音訓遊び歌』
6年 文語の響きを味わい,「子ども歌会・句会」を開こう
「短歌・俳句の世界」  『歌会・句会遊び』
〈言語事項アイデア集〉
1〜6年 音読を楽しもう〜「読むこと」の中で〜  『発音・発声』
1・2年 「。」のない手紙!?  『表記』
1〜6年 類語辞典を作ろう  『語句』
3・4年 修飾語付け足し伝言ゲーム  『文及び文章の構成』
5・6年 方言辞典を作ろう  『言葉遣い』
―― 言語活動別言語能力系統表 ――
「話すこと・聞くこと」
「書くこと」
「読むこと」
〔言語事項〕
参考文献
付記(横浜市小学校国語教育研究会のあゆみ)
おわりに /大川 福枝

はじめに

 新しい教育の創造は常に前進を続け,とりわけ国語力の向上は重要視されて,全国で確かな力を身に付ける学習指導の在り方が追究されている。

 OECD/PISA調査では,自分の考えを明確に書く熟考・評価,文章や資料についての解釈や解釈を踏まえての自分の考えの構築,自由記述(論述)などが課題として浮かび上がった。これからは,多様な資料から情報を受け取り,自分のものとしてつかみ,さらに他に多様な形で働きかける,生きて働く言葉の力の指導が大きなテーマとなってくる。

 言葉を獲得し,獲得した言葉でものを考え,自分の言葉として語ることのできる主体的な学び手を育成するために,どのような言語活動を授業の中で行ったらよいだろう。

 どのような活動で学んでも,獲得する知識や技能などが複雑に絡み合って総合的な力として身に付いていくのが国語科である。だからこそ,今まで培ってきた言語能力をもとに,新たに国語力を伸ばすことのできる学習の仕掛けが必要となってくる。

 「読書紹介」を取り上げてみよう。あなたは,読書紹介という言語活動を具体的な学習活動として,いくつ挙げることができるだろうか。

 「しょうかいカード」「ほんのびじゅつかん(本の世界を絵で表す)」「本の帯」「本のカバー」「読書新聞」「物語マップ・すごろく」「本のチラシ」「ブックガイド」「お気に入り会話集」「人物辞典」「読書感想文」「読書ノート・読書日記」「一行感想集」。本書では,書いて伝える紹介の方法として,これだけ取り上げてみた。読書力を付けるために,これらを各学年の指導事項に合わせ,系統立てて学習の積み上げをすることができたなら,読書の大好きな「主体的な学び手」が育っていくのではないだろうか。もちろん,読書紹介はこれだけでなく,話して伝える方法も加えられる。

 活動のための活動でなく,生活に生きて働く言語能力を身に付けるための言語活動として,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」「言語事項」それぞれの学習活動をここでもう一度見直してみたい。

 この本を執筆した横浜市小学校国語教育研究会課題研究部員は,言葉の学習を「活動」の視点から見直し,その系統と身に付く力が見えてくる喜びを原動力にして一冊にまとめあげた。様々な言語活動ごとにはぐくむべき言語能力を系統化して表にまとめ,その中のいくつかを実践例として取り上げて紹介している。言語活動は子どもと指導者の創造力で無限に広がっていくものであるから,これがすべてということはない。横浜から発信する本書が全国の教室に広がり,さらに豊かな言語活動が創造されていくことを期待している。

 本書発刊に当たっては,明治図書出版の石塚嘉典氏・松田幸子氏に苦労をおかけした。心から,感謝の意を表したい。


  2006年3月   横浜市小学校国語教育研究会会長 /北野 隆

著者紹介

横浜市小学校国語教育研究会著書を検索»

会長 北野隆。会員数623名。昭和22年発足。

「文集よこはま」は平成17年度に第52号を発行した。課題研究部,学年研究部,研修部,情報活用部,作文・文集研究部,書写部,18区国語研究会が互いに連携し,横浜の国語教育を主導している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 何より指導事例が充実していることが、復刊を望む理由です。
      2012/6/27

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