子ども生き生き発信型問題解決学習シリーズ社会に参加する力を育てる社会科学習地域にねづく社会科の発信

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問題解決のさまざまな学習法を、実際の授業にもとづいて紹介。具体的には、TTを招いてどう展開するか、シュミレーションやロールプレイの手法など具体で示す。


復刊時予価: 2,706円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-406200-8
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 180頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第T章 社会参加の力がつく問題解決学習---総論編
八戸市立根岸小学校教諭 /嶋脇 郁夫
§1 八戸の子どもたちは今
§2 「自分ならどうする」をキーワードにした社会科の学習の中で
§3 「自分ならどうする」を大事にした問題解決学習
(1) 「自分ならどうする」という意思決定に必要な要素
(2) 「自分ならどうする」を大事にしたプロセス
(a) 価値についての問題の発見
(b) 価値についての問題の追究
(c) 価値についての自己決定(合意の形成)
(3) 「自分ならどうする」を大事にしたプロセスでの学習活動
§4 総合的な学習の時間との関連
第U章 社会参加の力がつく問題解決学習---実践編
《実践1 3年》 (単元名)「こんなタウンセンターがほしいな!」
――いろいろな人(ゲストティーチャー)との出会いで考えを深める――八戸市立白山台小学校教諭 /藤田 立子
§1 実践のねらい
§2 教材・活動の意義と発信場面
§3 単元の目標
§4 学習計画(社会科19時間扱い)
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
《実践2 3年》 (単元名)「わたしたちのくらしと商店(スーパーマーケット・買い物の工夫)」
――新しい店をつくろう・シミュレーション活動,ゲストティーチャーを通して――八戸市立新井田小学校教諭 /松橋 淳子
§1 実践のねらい
§2 教材・活動の意義と発信場面
§3 単元の目標
§4 学習計画(全12時間)
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
《実践3 3年》 (単元名)「わたしたちのくらしとものをつくるしごと」
――体験活動や交流を通して意思決定をしたり,価値を見いだしたりして,全校児童へ啓発型の発信をする学習――八戸市立江南小学校教諭 /新山 聡
§1 実践のねらい
§2 教材の意義と発信場面
§3 単元の目標
§4 学習計画
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
《実践4 4年》 (単元名)「火事からくらしを守る」
――シミュレーション 火事をふせごう――八戸市立小種差小学校教諭 /四戸 慶子
§1 実践のねらい
§2 研究主題について
§3 単元の目標
§4 学習計画
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
《実践5 4年》 (単元名)「きょう土を開く 新渡戸伝」
――三本木原開拓シミュレーションゲーム――八戸市立小中野小学校教諭 /森山 徹
§1 実践のねらい
§2 研究主題について
§3 単元の目標
§4 学習計画
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
《実践6 5年》 (単元名)「八戸の水産業」(いかの街八戸の危機―わたしたちにできることは?)
――いろいろな立場で考えるロールプレイング会議――八戸市立柏崎小学校教諭 /小林 淳
§1 教材の意義と発信場面
§2 単元の目標
§3 学習計画  (社会科12時間,総合的な学習7時間・夏休み)
§4 授業の流れ
§5 総合的な学習の時間との関連
《実践7 5年》 (単元名)「公害のない町づくりを提案しよう」
――ロールプレイング会議を通して環境を考える――八戸市立田面木小学校教諭 /俵山 利克
§1 実践のねらい
§2 研究主題について
§3 単元の目標
§4 学習計画(全8時間)
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連1
《実践8 6年》 (単元名)「開国か,鎖国か,自分ならどうする」
――ロールプレイング会議を通しての意思決定――八戸市立西園小学校教諭 /一条 秀雄
§1 実践のねらい
§2 単元の目標
§3 学習計画(社会科11時間扱い)
§4 授業の流れ
§5 総合的な学習の時間との関連
《実践9 6年》 (単元名)「みんなの願いを実現する政治」
――模擬選挙をして議会を開こう――八戸市立明治小学校教諭 /鈴木 規夫
§1 実践のねらい
§2 研究主題について
§3 単元の目標
§4 学習計画(社会科 12時間計画)
§5 授業の流れ
§6 総合的な学習の時間との関連
あとがき 八戸市立下長小学校教頭 /佐々木 修

はじめに

 まもなく21世紀を迎えようとしている今,時代はまさに激しい変化の中にある。世の中の動きをみても,様々な不祥事,何かを求めて現在の社会から逃避し常識では考えられない行動をする人たち。何が正しくて何が悪いのか。これからどのように変わっていくのか。その混とんとした時代を生きていかなければならない子どもたち。今,子どもたちの本当に必要なものは,この激しい時代を生きていく力である。そのためには,「自分探しの旅」といわれるように,社会における自分のあり方を探りながら,どのようにかかわっていけばよいのかということを大事にしていかなければならない。

 そこで,八戸市小学校社会科教育研究会では,昭和53年度に開催した全国大会での成果(正しい判断力を身につけさせる社会科教育)を大事にしながら,社会に参加する力を育てるために,自ら合理的に意思決定(自分ならどうする)をする力を高める社会科の授業のあり方について筑波大学附属小学校波巌先生のご指導のもとに研究することにした。

 ここでは,平成10年度青森県社会科教育研究大会八戸大会で提案したものをベースに研究の概要と授業実践についてまとめることにした。まだまだ研究も浅く実践も多くはない状態であるが,「自分ならどうする」を大事にした社会科学習が,将来にわたって合理的な意思決定をし,よい社会をつくり出す一人の人間として社会に参加する力を育み,これからの社会科の進むべき不易の部分として確固たるものになっていくことを願っている。


  平成12年7月   八戸市小学校社会科教育研究会

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