- はじめに
- T 子どもと心のパイプをつなぐ
- ──森康行の教師修業──
- 一 始業式の出会いに手紙を
- 1 準備物
- 2 方 法
- 二 誕生日に色紙(しきし)を送る
- 1 準備物
- 2 方 法
- 三 音読カードに一言添える
- 四 休み中に手紙でツーウェイ
- 五 ちょっと早く来て朝の声かけを
- 六 笑顔と声の練習を
- 1 笑顔で心を結ぶ
- 2 わかりやすいしゃべり方で
- 七 話をよく聞き、帰るまでに納得させる
- 八 子どもをよく観る
- 九 子どもと遊ぶ
- U 子どもにとって価値ある教師を目指して
- ──後藤義郎の教師修業──
- 一 法則化運動との出会いと法則化論文
- 二 子どもたちに力をつける実践
- 1 指折り数え聞き
- 2 ストップ聞き
- 三 有田和正先生を招いての研究会と鈴木学級との出会い
- 四 組合専従役員
- 五 自然学校での緊張感
- 六 子どもとともに創る授業を目指す
- V 私の教師人生を彩る十のターニングポイント
- ──古川光弘の教師修業──
- 一 たった一人での出発
- 二 思い出の佐用荘
- 三 新卒一年目の子どもたち
- 四 教育技術の法則化運動との出会い
- 1 教育技術の法則化運動との出会い
- 2 教育技術の法則化運動による自己変革
- 五 江部満氏、樋口雅子氏との出会い
- 1 『授業のネタ 教材開発』投稿原稿
- 2 初めての原稿依頼
- 六 結婚、そして「サークルやまびこ」の結成
- 1 結婚とサークル「ニューリーダー」
- 2 「サークルやまびこ」の結成
- 3 初めての共著
- 4 幻の「根本正雄直伝体育指導講座」
- 七 第四一回全国僻地教育研究大会
- 八 生涯一度の敗戦
- 九 単著の依頼
- 十 今、振り返って……
- W 数多くの出会いを?の心で!
- ──中嶋敦の教師修業──
- 一 「サークルやまびこ」との出会い
- 二 名人との出会い
- 三 明治図書との出会い
- 四 様々な方との出会い
- 五 子どもたちとの出会い
- 六 最後に
- X 出会いに感謝しながら〜先人を追い続ける〜
- ──岸本勝義の教師修業──
- 一 サークルでの出会いから学ぶ
- 1 衝撃! 最初のサークル参加
- 2 サークルへの参加を決意する
- 3 指示・発問を意識する
- 4 とにかく「追試」する
- 5 大学院へ研修に出る
- 6 法則化サークル・TOSSサークルの秘密
- 7 サークルに感謝して
- 二 授業の名人から学ぶ
- 1 新鮮! 法則化地方合宿への参加
- 2 研究会への不信
- 3 法則化で学ぶ
- 4 名人から学ぶ
- 三 書物との出会いから学ぶ
- Y 実践の中から価値あるものを見つけだす〜目指す先輩教師を持つ〜
- ──高本英樹の教師修業──
- 一 教師としての出発
- 二 自分の力のなさを知ることが修業の第一歩
- 三 よい実践は己の力量を高める近道
- 四 本をたくさん買い、たくさん読むべし
- 五 とにかく実践
- 六 子どもの実態を見つめる
- 七 価値あるものを記録に残す
- 八 目指す先輩教師を持つ
- Z まず、自己否定から始まる
- ──南惠介の教師修業──
- 一 追試に明け暮れる
- 二 教育サークル
- 三 なぜ学級は荒れ、子どもが荒れるのか
- 1 学級経営の処方箋
- 2 きちんとした枠を示す
- 3 授業の充実
- 4 子どもを観察し自分を変えていく中で気づいたこと
- 5 保護者との関係をつくっていく
- 四 研究授業に悩む
- 五 私を変えた一言
- 六 がんばりすぎないこと
- [ とにかく「学ぶ」
- ──岡田広示の教師修業──
- 一 教師を目指すこと
- 二 とにかく学んでみよう
- 三 学級通信は足跡
- 四 みんなが「I'm OK!」と言えるクラスに
- \ 心のふれあう出会いを大切に
- ──森田新一の教師修業──
- 一 すばらしい先輩教師との出会い
- 二 教師を目指しての一人旅
- 三 心の声が聞こえた瞬間
- 四 楽しくわかる授業を目指して
- 五 小さな勇気
- 六 一年生との格闘記
はじめに
私は「教師修業」という言葉が好きである。何か、専門性のある玄人じみた響きがあるからである。
私たちは、やはり専門性を兼ね備えねばならないと思っている。誰かが、一時的にやって来て、私たちの代わりになるようではだめなのである。
どうせなら、「○○先生はすごい!」と言われるようにプロの腕を持ちたいものである。
「サークルやまびこ」のメンバーが、これまでの自己変革をめざす汗と涙の記録を教師修業という形でまとめた。
私たちが書いたものであるから、参考にならないかもしれない。ただ、だてにサークル活動を一二年間も続けてはいない。それぞれの文章から何らかの、気迫や息吹、執念や努力、そして教師としての喜びを感じ取っていただけるものと信じている。
私たちは、教師の道を選んだことを誇りに思い、感謝しながら毎日を頑張っている。本書を読まれた方の中には今、学級がうまくいっていない人もおられるであろう。でも、私たちはお金をもらいながら仕事をしているプロである。この道は、そんなに簡単なものではない。
だから頑張ろう。ネバーギブアップで、とことん手を尽くしてみよう。それがプロである。困難にぶち当たっても、プロはあきらめないのである。たとえ、最後までうまくいかないまま終わったとしても、必ず何かしら得るものがあるはずである。
「やまびこ」は、これまでに、各種の出版物で、問題提起を続けてきました。しかし、まだまだ力不足です。御意見、御批判をお寄せいただければ幸いです。
最後になりましたが、本書をまとめるにあたって諸先生方には貴重な御意見をいただいたことを感謝致します。
そしていつもながら、私たちの可能性にかけていただき、執筆の機会を与えてくださる明治図書の江部満氏に感謝の気持ちが絶えません。心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
二〇〇三年一月 サークル やまびこ
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- 明治図書