絶対評価への挑戦11
日常的な評価活動を国語科授業に生かす 中学校

絶対評価への挑戦11日常的な評価活動を国語科授業に生かす 中学校

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日常的な評価活動の連続で授業が充実。

日常的な評価活動の連続で授業が充実するという考えの下に、絶対評価活動による授業改革を中1〜3年の「話す聞く」「書く」「読む」の学習活動を通して実際例で詳細に示す


復刊時予価: 2,706円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-412111-X
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 180頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

〈序文〉 日常的な評価活動の連続で授業が充実する /瀬川 榮志
まえがき
T 中学校における日常的な評価活動の重要性と課題
一 日常的な評価活動を授業に生かすことの必要性
1 日常的な評価活動が重要視されなかったのはなぜか
2 日常的な評価活動が求められるまで
3 日常的な評価活動を授業に生かすことの必要性
二 日常的な評価活動の定義と具体的な提言
1 日常的な評価活動とは
2 日常的な評価活動を授業に生かすための具体的な提言
三 評価の内容・規準の明確化・方法の開発
1 基礎的技能・基本的能力・統合発信力
2 螺旋的系統表の作成例
U 中学校における日常的な絶対評価活動による授業改革
一 絶対評価の規準と方法の明確化
二 絶対評価を軸に相対評価を組み合わせた評価活動
1 絶対評価と相対評価の長所と短所
2 テストも見方を変えればステップアップの原動力――得点+αの見方の指導
3 「評価カード」で自己分析――一人一人の学びの姿を認め励ます指導
三 単元構成や学習過程に評価を導入
1 自己評価から個人目標の設定をさせるための工夫――(2)・(3)について
2 単元単独の評価項目の設定――(4)について
3 学びを累積するための「ノート」「カード」の作成――(5)について
V 第一学年:評価活動を生かした授業改革事例
一 「話す・聞く」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
二 「書く」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
三 「読む」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
W 第二・三学年:評価活動を生かした授業改革事例
一 「話す・聞く」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
二 「書く」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
三 「読む」ことの授業実践
1 評価規準・方法等を位置付けた指導案の作成
2 日常的な評価活動を生かした授業展開
3 学習到達度評価と授業評価
X 他教科・日常的な場面等における評価活動
一 他教科等の学習に国語科の日常的な評価活動を生かした事例
1 伝え合う学習の基礎・基本の定着
2 国語科を受けての社会科学習
二 家庭の学習場面に国語科の日常的な評価活動を生かした事例
1 「生活の記録」に向かう生徒の意識改革
2 授業での学びを家庭学習での学びにつなげる学習指導への意識改革
あとがき

まえがき

 二〇〇〇年一二月四日、教育課程審議会は、「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について」という答申を行った。答申では、『学習指導要領』の「基礎的・基本的な内容の充実を図り、自ら学び考える力などの『生きる力』を育成することを基本的なねらいとしており、そのねらいを実現する」ために、今まで以上に「評価」の役割が重要だというのである。学校の教育活動全般において「評価」は我々教師にとって大切な責務として今までも行ってきた。例えば、読み取りノートへの朱書きによる認め励ましや一人一人の文章の書きぶり傾向をとらえての作文指導、そして、書いた作文に対する評価等である。そのような中で、今回の「評価」の見直しは、「学習指導要領に示す目標に照らしてその実現状況を見る評価(いわゆる絶対評価)を一層重視し、児童生徒の学習の到達度を適切に評価」することを基本的な考えとしている。そして、その到達度を適切に評価していくために「評価規準」の研究開発が急務だとしているのである。「評価」が、教師にとっては「授業改善」への足掛かりとなり、児童生徒にとっては、「学びの振り返りとなり、次への学習や進歩を促すもの」でなくてはならないことを今一度確認する必要がある。児童生徒に学びの方向をとらえさせるためには、教師が評価を活用し、児童生徒への指導・援助に生かしていくことが何より大切であり、そのための評価の仕方、在り方の研究が今求められているわけである。

 教師は、今回の教育課程において、「教育改革」と言われる所以を自覚することと同時に、「授業改善」に向けて、自己の「意識改革」をしていかなくてはならないのである。そして、「指導と評価の一体化」を図る授業の在り方として、客観的で信頼性のある「評価」を日常の中で開発することが大切である。

 では、「日常的」に「評価」を行うとはどのようにすべきことなのであろうか。日々多忙な勤務の中で、生徒一人一人を見ていく評価の在り方を読者の皆様と共に、本書を足場に考えていきたいものである。


   二十一世紀の国語教育を創る岐阜の会 /中嶋 真弓

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