ヤング感覚 “ザ・社会科授業”
単元ストーリー化で子どもノリノリ

ヤング感覚 “ザ・社会科授業”単元ストーリー化で子どもノリノリ

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新単元・新教材の開発に役立つ授業展開プランを提案

改訂に辣腕を振った著者が、「実際の授業はどうなるの?」という、現場の疑問に応えるべく、全国の実践家との対話から得たもの、あるいはご自分が授業をされて感じた子どもの反応を、実践に生かす方途をキーワードで示すなど、新要領のモデル授業の指針ここにあり。


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ISBN:
978-4-18-432828-0
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 192頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
プロローグ
社会科との運命的な出会い
指導書読んだか?
本時の授業ストーリーを想い描く
今日の授業は,社会科ではない!
学習指導要領のキーワードを子どもの言葉に翻訳する
新単元・新教材は,ヤング感覚とヤングパワーで!
いま,社会科がおもしろい!
T 『単元ストーリー』を描く
1 単元ストーリーとは
単元ストーリーという発想
単元ストーリーとは
2 単元ストーリーを活用した授業づくり
なぜ,単元ストーリーなのか〜『ものづくり体験→見学・調査型』〜
単元ストーリーを活用した授業づくりの実際〜『マイナス面→対処方法追究型』
3 単元ストーリーの類型化
単元ストーリー類型化の試み
『数量・驚き→疑問追究型』
『時代の激変→ブラックボックス追究型』
『三者取組・追究型』
『場面設定→追究型』『場面設定→表現型』
単元ストーリー『2つの着眼点と5つの類型』
U 授業サポート 『社会科が見えてくる必修キーワード』
1 社会科授業づくり 〜7つの基本キーワード〜
キーワード@ 工夫や努力
キーワードA 協力
キーワードB かかわり
キーワードC 役割,働き,しくみ
キーワードD 小学校らしい歴史学習
キーワードE 観察や調査,資料活用
キーワードF 地図や地図帳,地球儀の活用
2 新学習指導要領の授業づくり 〜3つの最新キーワード〜
キーワード@ 社会形成・参画力の基礎
キーワードA 言語活動の充実
キーワードB 考えたことの表現
V ヤングの声,ヤングの挑戦!
1 第3・4学年 〜ヤング先生との対話〜
ヤング感覚・教員経験3年目が新指導要領を語る
『マイ社会科実践』〜スーパーの工夫・お金の授業〜
2 第5学年 〜ヤング先生との対話〜
ヤング感覚・教員経験7年目が新指導要領を語る
『マイ社会科実践』〜森林環境税の授業〜
3 第6学年 〜ヤング先生との対話〜
ヤング感覚・教員経験5年目が新指導要領を語る
『マイ社会科実践』〜給食の変化で世の中の変化を見る授業〜
W チャレンジ! 『ザ・社会科授業』
〜新単元・新教材10の挑戦〜
テーマ@ 広い視野から地域理解を深める
テーマA 地域の文化財や年中行事の継承
テーマB 法やきまり,国民の司法参加
テーマC 地域資源の保護・活用
テーマD 自然災害の防止
テーマE 価格や費用
テーマF 産業における情報利用
テーマG 情報ネットワークの公共利用
テーマH 狩猟・採集や農耕の生活
テーマI 文化遺産を取り上げた歴史学習
X ヤング感覚! 『手持ち指導案,模擬授業型研修,単元ストーリー作成演習』
1 指導案が変わる,指導案を変える
新感覚! 「板書型指導案」
学習指導案「2つの役割」
図解型「手持ち指導案」
2 研修が変わる,研修を変える
チャレンジ! 「模擬授業型」研修
「演習型」研修を育てる〜単元ストーリー作成演習のすすめ〜
3 授業力を伸ばす「3つの原則,7つの提案」
若い先生方が授業力を伸ばす『3つの原則』
観て,参加して授業力を伸ばす『7つの提案』
あとがき

まえがき

 若い先生方に,いま,伝えておきたいことがある。

 単元ストーリーという発想。そして,『ザ・社会科授業』づくりだ。


○単元ストーリーとは……


  社会科の優れた授業には,ストーリーがある。

  子どもを夢中にさせた授業には,必ず一つの物語がつづられているのだ。


 教師が子どもたちと創り上げた社会科学習の物語。

 それが,単元ストーリーだ。


○『ザ・社会科授業』づくりとは……


  単元ストーリーを想い浮かべる。

  頭の中の発想を自由にスケッチして,「手持ち指導案」を描く。

  そのプランで『マイ・社会科授業』づくりにチャレンジする。

  子どもの反応を楽しみ,授業実践の手応えを味わう。

  授業の失敗は素直に反省し,成功の喜びを子どもと分かち合う。

  失敗に学び,単元ストーリーを修正しバージョンアップする。


 これを繰り返す中で,自分らしい独自の単元ストーリーを創ること。

 それが,『ザ・社会科授業』づくりだ。

 単元ストーリーには,いくつかの基本形がある。

 社会科は他の教科に比べて指導が難しいとよくいわれるが,それは単元ストーリーという発想やその基本形を知らないからだ。

 授業づくりの名人と呼ばれる先生は,数多くの授業を積み重ねる中で,単元ストーリーを想い描く構想力を体得してきた。それは,授業の場数を踏んだものだけが獲得できる経験知だと考えられてきたのだ。

 でも,それは違う。

 優れた医術も最初は経験知だった。けれども,名医と呼ばれるベテランの医師が医者の卵にその知識や技術を伝授する中で,医学という普遍性のある科学的な治療法を確立してきた。

 教育にも,同じことがいえるのだ。

 優れた授業実践を比較・分析し,その底流や背後に隠れた実践知とでもいうべき単元ストーリーを見つけ出す。それを若い先生方が追試・応用し,自分流にアレンジして社会科授業づくりにチャレンジする。

 そうした優れた実践に学ぶ授業づくりを通して,単元ストーリーの基本形をマスターしていくことが必要だ。

 本書では,こうした考えに基づいて,指導が難しいといわれる社会科の授業づくりに新風を吹き込み,若い先生方,社会科を苦手とする先生方が気軽に社会科授業づくりを楽しめる秘訣を解き明かす。

 一方,2008年3月に公表された新学習指導要領には,新単元・新教材の開発が急がれる新しい内容が数多く盛り込まれている。そこで本書では,重要度の高い10の内容を取り上げ,独自の単元ストーリーと展開プランを提案する。『ザ・社会科授業』づくりのたたき台にしてほしいのだ。

 本書を手にとり,あなたも『ザ・社会科授業』づくりにチャレンジしてみませんか。魅力ある社会科授業を創るために。社会科の面白さや醍醐味を子どもと分かち合うために。

著者紹介

安野 功(やすの いさお)著書を検索»

1956年(昭和31年)埼玉県生まれ。1979年(昭和54年)埼玉大学(音楽とテニスに熱中した青春時代)を卒業。

埼玉県公立小学校教員,埼玉県浦和(現さいたま)市立教育研究所指導主事を経て,2000年(平成12年)入省。

現在,文部科学省初等中等教育局教科調査官,国立教育政策研究所教育課程調査官。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 社会科の授業づくりの手順が整理され分かりやすい文章で読みやすかった。
      2015/4/11H.O

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