- はじめに
- 本書の使い方
- 第1章 授業づくりと板書のポイント
- 1 外国語活動における授業づくりのポイント
- 2 外国語活動における板書のポイント
- 3 第3学年における具体的な板書の注意点
- 4 板書と電子黒板及びスライド(パワーポイントなど)の活用
- 第2章 365日の全授業 3年
- Unit1 Hello! あいさつをして友だちになろう 全2時間
- 単元の指導計画
- 第1時 世界のいろいろな国の挨拶を知ろう
- 第2時 自分の名前を伝え,みんなと友達になろう
- 言語活動例・ワークシート
- Unit2 How are you? ごきげんいかが? 全2時間
- 単元の指導計画
- 第1時 気持ちを表す言い方を知ろう
- 第2時 今の気持ちを工夫して伝えよう
- 言語活動例・ワークシート
- Unit3 How many? 数えてあそぼう 全4時間
- 単元の指導計画
- 第1時 ものの数を数えよう
- 第2時 20までの数を数えよう
- 第3時 数を尋ねたり答えたりしよう
- 第4時 漢字クイズを出し合おう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit4 I like blue. すきなものをつたえよう 全4時間
- 単元の指導計画
- 第1時 虹に色を塗って,紹介しよう
- 第2時 好きなものと嫌いなものを聞き取ろう
- 第3時 友達に好きかどうかを尋ねよう
- 第4時 好きなものを伝えて,自己紹介をしよう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit5 What do you like? 何がすき? 全4時間
- 単元の指導計画
- 第1時 身の回りのものの英語を知ろう
- 第2時 何が好きかを尋ねたり答えたりする言い方を知ろう
- 第3時 友達の好きなものを予想しながら,インタビューしよう
- 第4時 Who am I? クイズに挑戦しよう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit6 ALPHABET アルファベットとなかよし 全4時間
- 単元の指導計画
- 第1時 アルファベットを読もう
- 第2時 身の回りのアルファベットを探してみよう
- 第3時 アルファベットを仲間分けしよう
- 第4時 アルファベットカードを交換し合おう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit7 This is for you. カードをおくろう 全5時間
- 単元の指導計画
- 第1時 いろいろな形の言い方を知ろう
- 第2時 欲しい形を伝えよう
- 第3時 欲しい形・色・数を伝えよう
- 第4時 お店屋さんごっこの準備をしよう
- 第5時 いろいろな形を集めてカードを作ろう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit8 What’s this? これなあに? 全5時間
- 単元の指導計画
- 第1時 日本語と英語の言い方の違いを見つけよう
- 第2時 何かを尋ねたり答えたりしよう
- 第3時 あるものが何かを尋ねたり答えたりしよう
- 第4時 クイズ大会の準備をしよう
- 第5時 相手に伝わるように工夫しながらクイズ大会をしよう
- 言語活動例1・ワークシート
- 言語活動例2・ワークシート
- Unit9 Who are you? きみはだれ? 全5時間
- 単元の指導計画
- 第1時 動物の英語での言い方を知ろう
- 第2時 動物の名前や,色や特徴を表す語を使ってみよう
- 第3時 尋ねたり答えたりする表現を使おう
- 第4時 クイズを作って交流をしよう
- 第5時 進んでクイズを出したり答えたりしよう
- 言語活動例・ワークシート
はじめに
小学校の外国語活動や外国語の授業を見ていると,ひどく気になることがある。それは,授業中の先生方の板書である。中学校や高校の英語の授業とははるかに異なっている。どうも,板書について国語や算数と同じように考えている向きがある。とにかく板書して説明する,ノートやプリントに書き写させるために板書すると考えているようだ。しかし,英語教育における板書は,子ども達の「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能の中の,主に「読むこと」や「書くこと」の手助けに過ぎない。中学校や高校の英語教育の達人と呼ばれる人達は,板書をほとんどしない。効率よく子ども達の技能を伸ばすために時々板書するだけである。他教科のように板書に頼ったり,多くを記載したりすると情報過多になり,聞くことや話すことの足かせにさえなる。それ以上に,英語嫌いさえ生み出してしまう。
文部科学省の総合教育政策局国際教育課による補習授業校教師のためのワンポイントアドバイス集の「5 板書」の項には次のようにある。
1 授業準備の中で,板書計画を決定稿にしておくこと(どの時点で,何を,どの位置に,どのくらいの大きさで,何色のチョークで書くか 等)。
2 主要発問や学習活動の目標は,必ず板書すること。
3 子ども達がノートすることによって,的確な学習活動ができるものを板書すること(課題の確認・共有・焦点化など)。
4 子ども達が板書する機会も設けること。
これらは,状況によって全て正しいというわけではない。1では,色覚の点から白と黄色のチョークを主に用い,他の色を用いるときにはアンダーラインや囲みをつける(文部科学省『色覚に関する指導の資料』),2の主要発問については,英語では教師やALTが直に子ども達に伝えることが重要である。また,3の子ども達が板書を見てノートする場合は,アルファベットの文字や語句,表現(英文)などを書く練習が主体である。
このように,外国語活動や外国語における板書には,他の教科と異なり,英語教育の特殊性がある。特に小学校では,「聞くこと」「話すこと」を重点的に指導することから,板書は最低限の情報提供とし,それよりも,実際に聞いたり話したりする体験を子ども達にさせながら,英語運用能力を向上させていくことが重要なのであり,それをサポートするのが板書である。
本書は,1年間の授業のつくり方とともに黒板の適切な利用方法や効果的な板書の仕方について,具体的に説明している。多忙な先生方にとって,多くの準備時間を廃し,効率的かつ効果的な授業づくりと板書の参考になれば幸いである。
最後に,本書の執筆を担当した方々は,それぞれの地域で長年に渡り英語教育に携わってきた先生方である。自身をもってお薦めできる一冊である。
2021年2月 /菅 正隆
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@学校のイラスト素材
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Cイラスト素材2023年春追加分
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イラストカット (カラー、グレー、ぬり絵) |
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※Bは『指導要録記入例&通知表文例が満載!小学校外国語活動新3観点の評価づくり完全ガイドブック』『指導要録記入例&通知表文例が満載!小学校外国語新3観点の評価づくり完全ガイドブック』の評価事例を抜粋したものです。
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- 明治図書
- ALTとの関わりにもふれていたので良かったです。2023/5/850代・小学校教員
- このシリーズの算数の書籍を買ったことがあるので、外国語の書籍も買ってみました。2021/5/130代・小学校教員