- まえがき
- 1 上野の戦争
- 2 少年時代
- 3 あかあさん子
- 4 神様をためす
- 5 塾へ通う諭吉
- 6 不公平な世の中
- 7 鎖国
- 8 黒船がやってきた
- 9 アヘン戦争
- 10 蘭学
- 11 適塾
- 12 お兄さんの死
- 13 お母さんの一言
- 14 ふたたび適塾へ
- 15 ズーフ部屋
- 16 慶應義塾のはじまり
- 17 英語ショック
- 18 英語の勉強
- 19 ピッグなうわさ
- 20 太平洋をわたる咸臨丸
- 21 サンフランシスコ上陸
- 22 結婚、そしてヨーロッパへ
- 23 香港で靴を買う
- 24 花の都パリ
- 25 フランス青年と新聞
- 26 取材記者、諭吉
- 27 ロンドンからの手紙
- 28 言論の自由
- 29 生麦事件
- 30 ベストセラー「西洋事情」
- 31 万機、公論に決すぺし
- 32 授業料を取る
- 33 廃藩置県にびっくり
- 34 警世の言論人
- 35 文明開化の音がする
- 36 「学問のすすめ」
- 37 一身の独立
- 38 脱亜入欧
- 39 日清戦争
- 福沢諭吉関連年表
- 保護者のみなさんへ
まえがき
幕末期に身分の低い武士の家に生まれた福沢諭吉は、オランダ語や英語の学習を通じて、西洋の文明思想を学び取りました。
また幕府使節団の一員として、欧米諸国を訪れ、これらの国々の政治制度や工場、病院、郵便局の背後には、近代的な合理精神があると報告し、日本人の啓発に貢献しました。
明治のはじめに、諭吉は言論人として、人間の自由、平等、権利の大切さを説くかたわら、日本が近代的な民主主義国家となるには、国民ひとりひとりが、自主独立の精神を持たねばならないと主張しました。
この本では好奇心の強い少年時代にはじまり、慶應義塾を創立し、文明思想家として、日本の進むべき道しるべを示した論吉のダイナミックな人生を追ってみました。
/長谷川 公一
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- 明治図書