中学校社会科公民おもしろファックス資料集

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授業が楽しくなるには教材が決め手。社会科公民のよりすぐりおもしろ教材を山盛りにした授業の手引書。授業の展開も流れ図を用いてビジュアルに提示したFAX教材集。


復刊時予価: 2,101円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-462715-3
ジャンル:
社会
刊行:
5刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき―本書活用のために
1章 現代の社会生活
§1 個人と社会
1 将来の家庭像―あなたが望む家庭のあり方は?―
2 地域社会の移り変わり―生活と遊び―
§2 現代の文化と生活
1 伝統的な文化と新しい文化―正月の伝統行事をめぐって―
§3 情報と社会
1 マスコミ文化と私たち―マスメディアの影響力と情報化社会―
2 新聞に個性があるか?―いくつかの新聞を比較してみる―
3 テレビのCMを調べる―情報の送り手の意図は何か―
2章 国民生活の向上と経済
§1 生活と経済
1 このお札,おかしいぞ
2 この商品の本当の値段は?
3 きゅうりの値段の不思議
4 物価をはかるものさしはどう変わった?
5 超低金利って?
6 同じ商品なのにどうして値段が違うの?
7 ガソリンスタンドを作ろう
8 物々交換時代を体験してみよう
9 「クーリングオフ」をしてみよう
10 『今日の株価はいくら?』
§2 国民生活と福祉
1 世界の食糧問題
2 高齢社会に生きる
3 あなたの環境感覚をチェック
4 こんなところに税金が
5 予算をたてよう
6 理想の職場をつくってみよう
§3 経済生活と国際協力
1 貿易を通しての世界のつながり―国際分業―
2 私たちができる海外援助とは?―ODAやNGOの取り組み―
3章 民主政治と国際社会
§1 人間の尊重と日本国憲法
1 生活と法律とのかかわり―法律は生活をしばるものか―
2 あなたがつくるニコニコ国憲法―8条からなる憲法をつくってみよう―
3 中学生弁護士,がんばる!―権利にかかわる相談に答えよう―
4 「言葉の差別」を考えよう―言葉に隠された差別を考えよう―
§2 民主政治と政治参加
1 「拝啓 モンテスキュー様」
2 自分たちで政党をつくってみよう
3 憲法72条「内閣総理大臣の職務」
4 あなたは裁判官
5 市長への提言
6 私たちの町をより住みやすく―私たちの町に地域性豊かな条例をつくろう―
7 当選者は誰?―新しい選挙制度での当選者を決めよう―
8 投票は権利なの?義務なの?―選挙の歴史をたどって有権者の意識の変化を見てみよう―
9 世界に核廃絶を訴えよう!―核兵器廃絶宣言をつくろう―
§3 国際社会と平和
1 地球の温暖化をふせげ
2 モデルを通して,国連総会を開こう
3 2つの国の話―ある架空の紛争―

まえがき─本書活用のために

 新学習指導要領が告示され,改訂の趣旨の読み取りと具体化が課題となってきている。

 今回の改訂では,学校週5日制の完全実施や総合的な学習の時間の創設,選択履修幅の拡大などにより,どの教科も授業時数が縮減され,それに応じた内容の厳選が要請されている。また,“生きる力”をキーワードにしての今回の改訂では,社会科のみならず,どこの教科も生徒の主体的な学習を促したり,作業的,体験的な学習の一層の充実を図ったり,問題解決的な学習を工夫したりすることが課題となっている。そのため,さらに一層の内容の厳選が必要となっている。

 しかし,内容の厳選は“言うは易し,行うは難し”で,特に社会科のような内容的な教科の場合は困難である。だが,それを行わない限りは,問題解決的な学習などの充実を図ることはできない。このことを考慮すると,内容の厳選は必要不可欠といえる。一方で,作業的な学習,問題解決的な学習などを効果的に取り入れて,見方や考え方,資料活用の能力,問い方や調べ方などを身に付けさせ,自己教育力を養成して内容の厳選をカバーできるよう工夫改善することも大切である。

 本ファックス資料は,そうした今日的課題に応えるために,公民的学習に関する作業や体験を通して,生徒の主体的な学習を促すとともに,見方や考え方を身に付けたり,資料活用の能力を育成したり,問い方や調べ方を学んだりすることを重視して開発し,編集したものである。1単位時間の全部を使うような大きな作業から10分程度の時間があれば終わってしまうような小さなものまで,また,導入の部分で活用することが適当なもの,展開,あるいはまとめの段階で活用することが適当なものなど,多様なものを用意した。しかし,いずれも生徒の関心を喚起し,また,やり終えた後に自己効力感を味わわせることができるものばかりと確信している。したがって,活用の場面や仕方は一つではなく,各先生のお考えに基づいて工夫してお使いいただければと願っている。さらに,作業的,体験的な学習も,慣れてくれば技能が高まり,また,しだいに要領も身に付いてくるため,時間の短縮が可能となってくる。本ファックス資料を効果的に活用して,その域に達していただきたいと願っている。

 中学校公民的分野の授業というと,抽象的な用語が飛び交い,文字や言葉のまま知識化して詰め込むといったイメージが強い。また,生徒にとってはまだまだ遠い先のことと思われる大人社会のことが多い。そのため,社会生活と密接にかかわる内容を取り扱っている割りには,生徒にとって理解しずらく,退屈な時間となる傾向がみられる。

 社会生活の基礎となる内容を取り扱えば扱うほど,生徒が理解できるような学習を工夫する必要がある。概念的な内容になればなるほど具体例と結び付けて,応用がきくように身に付けさせることが大切である。それだけに,公民的分野の学習は,生徒が身近に感じることができるような教材を用意し,作業や体験を通して主体的に学ばせるよう工夫することが,授業改善のポイントとなっている。本ファックス資料を適切に活用して,そうした公民的分野の授業改善を推進するとともに,本ファックス資料を手掛かりにして新しい教材開発に取り組んでいただけたら幸いである。


   編者

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      明治図書

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