- はじめに
- ◆第T章 若手教員育成プログラムとは
- 1 今,学校で何が起こっているか
- 2 学級経営能力が問われている
- 3 授業力が身に付いているか
- 4 若手教員育成プログラムの必要性
- ◆第U章 若手教員育成プログラム42
- 1 若手教員育成プログラム42とは
- 2 若手教員育成プログラムの年間計画
- ◆第V章 若手教員育成プログラム42の実際
- 第1回 教育公務員としての第一歩をどう歩むか
- 第2回 子どもとの出会いをどう考えるか
- 第3回 始業式,何を話すか
- 第4回 一週間の計画,教材研究とは
- 第5回 子どもを見取るとはどういうことか
- 第6回 学級における人権教育とは
- 第7回 子どもは行事で成長する
- 第8回 専門性を高めることの大切さ
- 第9回 学習規律は保てていますか
- 第10回 生活指導上の課題は見えていますか
- 第11回 公開授業に向けて
- 第12回 児童理解をどう深めるか
- 第13回 校内研究で何を学ぶか
- 第14回 研究授業で力量をつける T
- 第15回 通知表の役割,評価力をつける
- 第16回 夏季休業日に向けて
- 第17回 夏季集中研修 T 自己を振り返る,授業力をつける
- 第18回 夏季集中研修 U 授業力をつける
- 第19回 優先順位を決定して学級経営にかかわる
- 第20回 学期始めを順調に歩むために
- 第21回 改めて人権教育の推進を
- 第22回 道徳授業の在り方
- 第23回 聞く・話す活動を充実させるために
- 第24回 文字感覚を高める
- 第25回 板書の効率的な活用方法とは
- 第26回 研究授業で力量をつける U
- 第27回 総合的な学習の時間,機能しているか
- 第28回 プレゼンテーション能力を高める
- 第29回 生活指導の力量が問われている
- 第30回 国際理解教育の推進
- 第31回 学級だよりの作り方
- 第32回 ティーム・ティーチングの在り方
- 第33回 評価観の転換が急務
- 第34回 学校評価とは何か
- 第35回 教育課程の編成とは何か
- 第36回 指導要録の記述について
- 第37回 意図的・計画的・継続的な取り組み
- 第38,39,40回 一年間を振り返る,レポート報告
- 第41,42回 教育公務員一年目を終えるにあたって
- 各立場からの指導・助言 〜教頭から
- 各立場からの指導・助言 〜主幹から
- 各立場からの指導・助言 〜主幹から
- ◆執筆協力◆
- 東京都国立市立国立第七小学校
- 教頭 /鈴木 憲二
- 主幹 /佐々木 幹夫
- 主幹 /山田 和也
- ◆写真提供◆
- 東京都国立市立国立第七小学校
- 教諭 /大澤 陽介
- 教諭 /森口 咲子
- 教諭 /伊藤 三那
はじめに
近年,全国的に初任者・新規教員の採用が増加傾向にあり,今後もこの傾向が続くことが想定されている。そうしたなかで,初任者・新規採用教員の力量が問われ,一年を待たずに退職する者や,力量不足のなか教諭職を去る者が急増している。
一方,初任者といわれる時期を過ぎた教員のなかでも,2年目,3年目の経験は積むものの,自信ある指導性を発揮することなく,児童・生徒,保護者と信頼関係が結べずにそのまま退職していく状況が見られる。
特に,小学校では1校に初任者・新規採用教員が複数配置される傾向にあり,そのためにもまさに今,学校独自の若手育成のプログラムが期待されているところである。各行政の実施する初任者・新規採用教員研修だけに委ねる時代から,学校の主体性・自律性が一層問われる時代になったと言っても過言ではないでしょう。では,学校は何をすればよいのか,どんな体制でどのようなことを教員に指導・助言すればよいのか,具体的な内容は,といったときに,学校経営方針のビジョンを反映させた取り組みとはどういうものか,ということが大きな課題となる。
本書は,初任者・新規採用教員の育成に資するだけでなく,学校内の研修の一貫に,また,10年経験者の選択研修,主幹や指導教官の力量を高めていくための研修としての役割も担い,真のリーダーを育成するプログラムとして学校改革,学校活性化を目指すものである。全国の学校がこうしたプログラムによって教員育成の方向性を明確にしていくための一助となれば幸いである。
平成16年12月 著者 /釼持 勉
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- 明治図書