- まえがき
- 第T章 板書とノートの活用で,より確かな学力を
- 1. 板書の活用で,より確かな学力を
- (1) 板書の役割を問い直そう!
- (2) 板書の意義
- 2. ノートの活用で,より確かな学力を
- (1) ノートの役割を問い直そう!
- (2) ノートの意義
- 3. 考える力が育つ板書とノート
- (1) 外国での授業を通して見えたもの
- (2) 考える力を伸ばすには,考え方を板書すること
- (3) 考える力を伸ばすには,考え方をノートに書かせること
- ◆板書を観る@◆ 板書でダイナミックな提示を
- 第U章 考える力を育てる板書
- 1. 授業づくりに積極的な板書の活用を
- (1) 板書で心動かされる場面をつくる
- (2) 板書で発想の源を探る活動の場をつくる
- (3) 板書に知恵を集める
- 2. 板書は子どもと創るノート
- (1) 板書は一緒に創るノートだと宣言する
- (2) 学習の流れが分かる
- (3) 子どもの顔が見える
- 3. 問題提示の場における板書の活用
- (1) 板書で子どもの声を引き出す
- (2) 子どもの声で問題をつくる
- (3) 板書で学習のねらいを明確に
- 4. 自力解決の場における板書の活用
- (1) 板書で考える
- (2) 板書で自力解決の子どもの姿を表す
- 5. 共同思考の場における板書の活用
- (1) 板書は考え方の宝庫
- (2) 三人寄れば文殊の知恵,知恵を集める
- (3) 反応の取り上げ方と板書
- 6. まとめの場における板書の活用
- (1) 学習の過程で,まとめを心がける
- (2) 自分の言葉でまとめるときの手助けを
- (3) 色画用紙や模造紙12のまとめ
- 【資料】心動かされる場面
- ◆板書を観るA◆ 動きのある板書を
- 第V章 板書で考える力を育てる授業づくり
- 1. 『板書指導案』で展開を再確認しよう!
- (1) 『板書指導案』で,授業をもっと魅力的に
- (2) 『板書指導案』で,授業を創る
- 【資料1】指導案
- 【資料2】板書指導案
- (3) 授業の実際
- (4) 授業を終えて
- 2. 黒板を活用してリアルな問題場面に!
- (1) 「おもしろさ」の観点から,授業を見直す
- (2) 授業の実際
- 【資料】指導案
- (3) 授業を終えて
- ◆板書を観るB◆ 板書は知恵を持ち寄る場
- ◆板書を観るC◆ 板書で授業を振り返る
- 第W章 考える力を育てるノート
- 1. 授業づくりに積極的なノートの活用を
- (1) ノートに書きたくなる場をつくる
- (2) 何をノートに書かせるかを明確にしておく
- (3) 話し合いの場でのノートは,板書との関連を図る
- 2. ノートを子どもと創る
- (1) 1時間の流れが分かるように書くこと
- (2) 自分の考えが残されていること
- (3) 自分の考えの説明が書かれていること
- (4) 友達の考えと結びつけた自分の考えが書かれていること
- (5) まとめや感想が書かれていること
- 3. ノートのとり方を上達させる方法
- (1) ノートから子どもたちの状態を的確に判断すること
- (2) 素晴らしいノートを紹介すること
- 第X章 ノートで考える力を育てる授業づくり
- 1. 学年当初のノート指導を大切に!
- (1) 自己紹介を最初のページに
- (2) 最初にノートのとり方の約束を
- (3) 最初の授業は,思い切り楽しく
- (4) ノートから子どもの変容を読み取る
- 【資料1】指導案
- 【資料2】子どものノート@,A,B
- (5) 「親子で算数!」が算数好きをつくる
- 2. ノートから授業評価を!
- (1) 観たい考え方を明確にし,その観点からノートを観る
- (2) 授業の展開
- (3) 授業後の子どものノートから
- 【資料1】詩帆菜のノート
- 【資料2】指導案
まえがき
算数を好きになってもらいたい。算数のよさや楽しさを味わいながら,確かで豊かな学力を身につけてもらいたい。教師なら誰でも持っている願いである。
そのためには,「授業をもっと楽しく,魅力あるもの」にしていく必要がある。
日々の授業を見直して,授業をちょっと変えてみる。すると,子どもが変わってくる。その喜びが,実は教師の醍醐味でもある。
授業が変わるきっかけ,その一つとして「板書とノートの活用」がある。
毎日教室の正面で向かい合っている黒板,そして授業中いつも手元に開かれているノート,その黒板とノートが有効に働けば授業が変わってくるはずである。
本書は,「できる」「分かる」授業から,「なるほど!」「素晴らしい!」といった感動のある,「おもしろい!」「楽しい!」と感じることができる授業づくりを目指した『確かな学力をつける算数授業の創造』(明治図書2004.11)をより具現化する手掛かりになるようにと著したものである。日々の授業づくりに必ずや参考にしていただけるものと信じている。
本書の出版にあたり,明治図書編集部の石塚嘉典氏,五十嵐裕氏には大変お世話になった。心から感謝したい。
2007年9月 /細水 保宏
本の中で紹介されている授業も、とても魅力的です。
板書をどのようにすればよいのか、授業をどのようにつくっていくとよいのかをわかりやすく解説。
新卒からベテラン教師まで、必読の書だと思いました。