- はじめに
- 第T章 発展・補充問題の開発と活用
- §1 発展・補充問題を利用して「活用力」を高める視点
- §2 本書の特徴と使い方
- 第U章 発展・補充問題事例
- 1 年
- 【かずと すうじ】 おなじかずの かあどを みつけよう/ いくつ おとが したかな?
- 【なんばんめ】 どこにあるかな?
- 【いくつと いくつ】 さくらんぼを つくろう
- 【ふえたり へったり】 おはじきとりげえむ
- 【いろいろな かたち】 これは どんなかたちかな?
- 【あわせていくつふえるといくつ】 しんけいすいじゃくげえむ/ たしざんの しきを かんがえよう
- 【のこりはいくつちがいはいくつ】 ひきざんの しきを かんがえよう/ ひきざんかあど
- 【10より おおきい かず】 じゃんけんすごろくを しよう
- 【ながさくらべ】 どれが ながいかな?/ どれだけ ながいかな?
- 【3つの かずの けいさん】 たまいれを しよう/ おおきくなるのは どれかな?
- 【たしざん】 かあどならべ
- 【ひきざん】 いくつになるのかな?/ つかわれないかずは なにかな?
- 【たすのかな ひくのかな】 なんこ あるのかな?
- 【0の たしざんと ひきざん】 5−0は どれ?
- 【大きい かず】 なんてん とれたかな?/ かずを さがそう/ かずの 大きさくらべ
- 【さんすうと せいかつ】 おかいものを しよう
- 2 年
- 【ひょう・グラフと とけい】 よめるかな?/ すきなくだものは なんですか?
- 【たし算と ひき算】 しきを 作ろう
- 【長さ】 長さの たし算
- 【たし算と ひき算のひっ算(1)】 カードを あてはめよう/ □に あてはまる数字は?
- 【1000までの 数】 何円 あるかな?/ 100を つかって 考えよう
- 【形づくり】 いろいたならべ
- 【計算の じゅんじょ】 こたえが おなじになる しき
- 【たし算と ひき算のひっ算(2)】 いくつ かえるかな?/ ひっ算を 作ろう
- 【なんばん目】 まちがいは どこかな?
- 【かけ算】 九九めいろ/ ご石の数を しらべよう
- 【九九の きまり】 九九の ひょう
- 【三角形と 四角形】 三角形や 四角形を 作ろう/ 三角形を 作ろう
- 【100cmを こえる 長さ】 しん長くらべ/ 同じ長さは どれかな?
- 【10000までの 数】 あてはまる数は どれかな?/ 買えるのは どれかな?/ えんぴつさいころゲーム/ 4けたの数を 作ろう
- 3 年
- 【時こくと時間】 何時何分になるでしょう
- 【九九の表とかけ算】 九九の表を広げよう/ どっちが勝ったかな?
- 【わり算】 わり算の式を作ろう/ 問題文を作ろう
- 【かさ】 いれもので水をはかろう/ いろいろな表し方
- 【たし算とひき算の筆算】 あなあき筆算/ 数字のかくれんぼ
- 【あまりのあるわり算】 あまりのあるわり算を作ろう/ あまりのならび方
- 【長方形と正方形】 直角三角形で作ろう/ 半分を見つけよう
- 【1けたをかけるかけ算の筆算】 □の中の数字はなあに?/ かける数をもとめよう
- 【一万をこえる数】 数字で暗号/ くらべてみよう
- 【表とグラフ】 表をかんせいさせよう/ ぼうグラフを読み取ろう
- 【はこの形】 はこを作ろう / どんなはこができるかな?
- 【2けたをかけるかけ算の筆算】 筆算のまちがいを直そう
- 【重さ】 体重はどれだけ?/ 重さの計算をしよう
- 教材開発のヒント:発展・補充問題を作ってみよう
- 第V章 解説と解答例
- 1 年
- 2 年
- 3 年
- おわりに
はじめに
算数・数学離れという言葉が使われるようになって久しくなってきております。また,日本は国際的にも数学の力が低くなってきているという結果も出されています。しかし,児童・生徒にとって算数・数学教育の必要性は論を待ちません。算数の力を付けるためには,教科書などで学習したことを活用して問題に取り組む必要があります。幸いにも諏訪算数数学教育研究会は,このことを重視して参りましたが,多数の熱心な会員の協議により発展問題事例集を,志水廣先生のご指導の下に作成してまいりました。日々の学校の仕事に勤しみながら問題作成にあたり,その作成した問題の検討を行なうことは,苦労もありましたが,会員が熱心に取り組んだおかげで,発展問題事例集『活用力を高める発展・補充問題72選』(全2巻)を志水廣先生との共著で発刊の運びとなりました。
本書の特徴は,まず始めに現場の教師たちから生まれた問題集であるということです。換言すれば日々の授業をしながら,その授業をもとに発展問題を作成してきたということです。つまり,単なる論ではなく実践から生まれてきた問題集と言えます。児童の実態に立ち返り,常に児童の実態を把握しながら作成した問題集であると言えます。難問や奇問がなく精選され吟味された問題が記載されています。
二番目に言えることは,作成された問題は明治図書出版社さんから発行されている,月刊誌『楽しい算数の授業』に「個に応じた発展問題事例」として2年間掲載され,多くの人の目を通り,多くの児童が問題を解いているという点が大きい特徴だということです。
三番目の特徴としては,解答の箇所に先生や保護者が見てわかるように,ねらいと指導のポイントが記載されており一つ一つの問題を通して,どういう力を付けたいかを明確に記載してあるということです。
更には,一人が作成した問題を何人もが解いてみて,検討に検討を重ねてよりよい問題づくりに取り組んで作成したということも本書の特徴であると思います。振り返ってみますと,2年間毎月問題を作成して月刊誌に載せることは,苦労な面もありましたが,意欲に満ちた会員が熱心に取り組んだ成果が本書であるといっても過言ではないと思います。
本書が多くの児童や先生方などに利用されることを願ってやみません。本書を利用されてのご意見をお寄せくだされば幸いです。ご指導いただいた志水廣先生や,発刊に際して多大なお世話になった,明治図書出版社さんにお礼を申し上げて「はじめの言葉」とさせていただきます。
2008年8月 諏訪算数数学教育研究会会長 /岩波 敏正
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- 明治図書