- はしがき
- 序 英語科到達度評価の実際
- 1 到達度評価の手順
- 2 本書の特徴と利用法
- 3 モニターの意見による基準の吟味
- 4 評価規準による索引
- 5 附言:本書の制作過程
- T 「聞くこと」の評価と指導ポイント
- 1 ラジオの通信販売のコーナーを聞こう 1学期
- 2 修学旅行のスピーチを聞こう 1学期
- 3 友達の発言を聞いて反応しよう 1学期
- 4 英語の音声の特徴をつかもう 1学期
- 5 スケジュールの変更を聞こう 2学期
- 6 何について話しているか聞き取ろう 2学期
- 7 短縮形や音の変化を聞き取ろう 2学期
- 8 テレフォンサービスの内容を聞き取ろう 2学期
- U 「話すこと」の評価と指導ポイント
- 1 先生にインタビューをしよう 1学期
- 2 表やグラフの説明をしよう 1学期
- 3 絵について説明しよう 1〜2学期
- 4 留守番電話に用件を吹き込もう 1〜2学期
- 5 賛成・反対意見を述べよう 2学期
- 6 有名な物語について知っていることを伝えよう 2〜3学期
- 7 3人でチャットを行おう 3学期
- 8 ミニ・ディベートをしよう 2〜3学期
- V 「読むこと」の評価と指導ポイント
- 1 物語を再生しよう 1学期
- 2 文脈から,抜けている語句を推測しよう 1学期
- 3 現在完了形などに気をつけて読もう 1学期
- 4 韓国からの手紙を読もう 1学期
- 5 ALTの手紙から彼女の生活を読み取ろう 2学期
- 6 長い文章の文脈を読み取ろう 2学期
- 7 英字新聞を読もう 2学期
- 8 中高生用の英字新聞を速読しよう 3学期
- W 「書くこと」の評価と指導ポイント
- 1 買い物の場面での会話を書こう 1学期
- 2 経験したことについてまとめよう 1学期
- 3 インタビュー文を作ろう 2学期
- 4 電話のメモを取ろう 2学期
- 5 その場に応じた理由を書こう 2学期
- 6 世界人物事典を作ろう 2学期
- 7 動作を表す表現を使って人物について正確に書くことができる 2学期
- 8 自分の意見をできるだけ多く書こう 3学期
- 付録1 「聞くこと」のスクリプトと解答
- 付録2 「読むこと」の解答
はしがき
新しい指導要領による英語教育が平成14年の春から始まりました。新指導要領では学年ごとの目標が各学校が定めることになっています。3年間を通しての「実践的コミュニケーション能力の育成」という大目標は明確に存在しますが,1年生では何をどこまで習熟させるべきかといった指導計画は学校が立案するわけです。
本書では各学年ごとに,私たちが構成した到達目標と評価規準・基準を,技能領域別に提示しました。学習の連続性・段階性を考慮して,例えば「話すこと」については中1編,中2編,中3編ともに同じ著者が執筆しています。
評価は「絶対評価」へと大きく転換しています。これまでの相対評価と異なり,到達すべき目標に準拠した評価を行うわけです。絶対評価のためには,第一に,指導要領の目標を細分化した「評価規準」を確定することが必要です。第二には,評価規準に照らし合わせて到達状況を判断するためのテスト作りが必要です。そして第三に,この到達ラインに達していれば十分であるという「評価基準」を定めなくてはなりません。いわば合格ラインの決定です。以上の3点について本書では試案を示しています。なお,評価基準の決定については執筆者以外のモニターの先生方にご協力いただいて,妥当な線を模索しました。
クラスには英語の苦手な生徒,基準に達するのに苦労する生徒がいます。本書では各テスト例の次のページに「苦手な生徒への指導ポイント」を設け,より多くの生徒に達成感を抱かせる工夫を示しました。「指導と評価は一体である」という考えのもとに「規(基)準とテストと指導」を1つのユニットとして執筆しました。
本書が21世紀の中学校英語教育を進展させる一助となれば幸いです。
編 者
-
- 明治図書